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2006.6.30 [金] 10:44 pm

雨も通り抜け、薄物の季節がやってくる。
歳月人を待たず。
月日のあまりの はやさに身支度を整える暇もない。

2006.6.27 [火] 11:31 pm

焼物の肌って美しい。
見ているだけで癒される。

2006.6.18 [日] 6:12 pm

黒田陶苑さんで信楽の片口を頂戴する。
トタン板皿も良かったなぁ。

エルメスのギャラリーを観て、
ミキモトでお茶をして帰宅。

雨が降っていても、銀座の散歩は楽しい。

2006.6.17 [土] 9:55 pm

初台のICCへ行ってきた。
面白い。

2006.6.11 [日] 9:40 pm

中目黒のHIGASHIYAとKAKITSUBATAへ。

杜若では、既知の日本の作家物から、海外の珍しい小物まで色々と見せていただいた。佐瀬氏のガラスペンも取り扱ってらして、ペン置きには箱根の寄木細工があしらわれていた。手持ちのガラスペンにと、ペン置きをひとつ頂戴する。月影屋さんの写真帯も面白い。プロデュースなさっている女優さんの色は消されていて、物が光る素敵なお店だった。

お隣のHIGASHIYAでは蓬茶と卵焼きでお腹を満たす。別誂えだという四方釜が素敵だった。

美容院で髪の毛を切って帰路につく。

画像/ガラスペンとペン置き

2006.6.10 [土] 7:55 pm

久しぶりにMOTへ行った。MOT講座を受講したり、カルティエ現代美術財団コレクション展を観たり。装飾とは視覚野における祈り。人間は けなげであるのだなと思う。シュタイナー教育にも興味が湧いた。

美術図書館では色々な釣果があった。杉浦康平氏(季刊銀花の装丁デザインの方)の著書を読んだり、民具について調べたり出来た。

ぼたんさんの日記にあった熨斗目についても記述を見つける。

「本来は経に生糸、緯に半練糸を用いて、縞あるいは段模様を織り出した平地あるいはしじら地の絹織物をさすが、これらの織物で仕立てた小袖も熨斗目小袖、略して熨斗目と称する。熨斗目小袖には無地小袖と、腰替りといって、腰の部分だけに格子や段、縞、絣などの文様を織りだしたものとがある。(中略)また能装束の衣装として用いられる熨斗目は、形態は武家のものと変わりがないが、舞台衣装としての性格上いくぶん派手な意匠となっている。例えば腰替りは、機織前に経糸をその部分、糸で括って染め分ける、いわゆる締切りの技法によるものであるが、同じ技法で腰だけでなく全体に大胆な色どりの段をくり返したり、全体を格子とした華やかなものなどもある」

ちょっと俗っぽい見方をすれば、今の熨斗目の着物流行りは「能あるいは小袖→白洲正子氏→柳悦博氏あるいは本郷大二氏」という事になるのだろうか?

画像/花の画像ばかりね…

2006.6.8 [木] 7:50 pm

読書週間に突入してしまった。貯めていた星を繋げて、星座にする時期でもある。

『流転清朝秘宝』に記された"中国正統美術を需要したのは茶道ではなく、文人趣味の煎茶であった"という表現が、すんなりと入ってきた。茶の美というのは、藝術的見方からすれば傍流にある物に価値を見出しているという訳だ。名物は無いが、国宝になった志埜を思い出す。(尤も、志埜は美濃のものであり、中国正統美術 云々とは 違う言説のなかに在るのだけれど)

あれこれ調べるうち、茶の美を振り返ってみようと益田鈍翁氏について調べてもみた。以前にT家の方から、益田氏の電話の遣り取りについて伺ったことがあった。そんな中で人間としての一面を垣間見たり(見なかったり)。

また、益田鈍翁ゆかりの展示室が小田原にある事を知る。しかも西海子小路にあるというではないか。この辺りは、小学生の時に住んでいた場所だ。(西海子小路やお花畑小路について調べたこともあったなぁ。)繋がってしまった…。うつわ菜の花さんだけで充分と思っていたのに…。

これは近いうちに小田原へ行かなければなぁ。

あともう一つ。佃島の氏神でもある住吉神社にある水盤舎。この背面に白子組と書かれているそうだ。白子組は呉服屋問屋、木綿問屋の総称で、その木綿の殆どは真岡木綿だったそうだ。

またひとつ、星座が出来る。

2006.6.8 [木] 7:39 pm

(真楽的に)話題の音については学生時代から色々と調べている。ゼミの教授がアッザーンの説明をしていた時だろうか「昔は声を発する事自体、神事に近かった気がする」と言った。(「言霊」や民俗学とはまた違った視点で。)その言葉がどうにも気になってならない。

京都のお人からは「京都の鐘はその音の高低で結界を張っている」なんて気になる事を言われるし、松屋銀座で『 宇宙を叩く—火焔太鼓・曼荼羅・アジアの響き』なんて本と出会ってしまうし。これまた「火焔太鼓は幔幕と対をなして描かれるが、理由は謎」というキーワードにも掛かってくる。舞楽も気になる。

しかし、いくら調べども、自分のなかで固まる様子を見せない。まだ機は熟していないようだ。

画像/益子で見た陶製太鼓。
島岡達三氏の陶板が嵌めこまれている。

2006.6.5 [月] 9:49 pm

茶席の会話集を色々と立ち読みする。
恐い…恐いよ〜。

会話(と思考)の瞬発力に欠ける私にとっては修行の場となるのか?!
うむむ。

画像/書肆、あなおそろし。3冊も買うてしまった。
しかし買う本は「美術」「歴史」「服飾」の類だけ…。
わかりやすい趣味だ。

2006.6.4 [日] 9:00 pm

割高台って、どうして割れているの?
意味があるの?

追記/かずさんから情報あり。謎が解けた。うふ。

2006.6.4 [日] 8:13 pm

三井記念美術館へ おとのう。「ととや茶碗 銘かすみ」の枇杷と青の色味が美しかった。「青井戸 升屋井戸」も観ることが出来た。

如庵の写しも面白かった。
別名を暦張席とも暦の席ともいうそうだ。

ごけ底(碁笥底)の漢字も判ったし!
言われてみれば確かに碁笥のかたち。
よく言ったものだ。

1つおきに稜となっている花弁と そうでない花弁で構成された稜花鉢も素敵。

展示自体は全体に「写し」(実際の写しと、創作の写し)を感じ取れる構成となっていたように思う。菊置上香合にしても、あれは木地に胡粉を盛り上げる物で、焼物の型では決してない。和全の「乾山写色絵草花文小皿」も乾山風なだけあって、狭義の写しには当てはまらないところが面白い。

次回の展覧会は『美術のなかの「写(うつし)」−技とかたちの継承』だそうだ。楽しみ。

画像/家の裏に咲いていた

2006.6.4 [日] 1:23 pm

扁平糸について調べていたら、多摩シルクライフ21研究会の方の「能には能の、踊りには踊りの、お茶にはお茶の、それから、香道には香道の、そういう日本の着物を着たときの行動美学、行動科学と結びつかなければ」という言葉を目にする。

素材が、場と時と格を得る…それはそれは幸福な事だろうなと思う。

2006.6.3 [土] 9:44 pm

画像/
上:茶綿(この状態で3年程度寝かすと色が濃くなる)
下:色々な綿

2006.6.3 [土] 9:12 pm

いざ益子へ。

日下田藍染工房にお邪魔する。同居人のおかげで日下田正氏に直接ご説明いただくことができた。

益子の地で、茶棉やグリーンコットンなど様々な棉を栽培なさっているそうだ。ひとつの環境の中で まかなう事で、物が自然に出来上がる。無理がこない。

真岡や岡木綿、知多木綿の話。エジプト綿とアメリカ綿の話。
さらに、アルパカやカシミアの話まで、大変勉強になった。
綿だけでなく、色々な素材に挑戦される姿勢が素敵だなあ。

見本裂帳も垂涎の品だった。
ご厚意に甘えて、また是非うかがいたい!

画像/左:綿の見本(茶綿やトルファン綿なども)
右:花器に活けられた棉

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