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思い掛けなく伺う機会を得る。
こちらは以前家庭画報で見て気になっていた場所。
個人所有なので普段は非公開だけれど、今回は
このイベントで公開された。
生憎の空模様。逗子の駅に降り立つ頃はぽつぽつ
雨が落ちてきた。でも風景をしっとり見せてくれる
この季節の雨も悪くはない。もちろんお天気の方が
いいけれど(笑)
KKさんが駅まで迎えに来てくれた。ありがたい。
湘南国際村に向かう道を途中で右折、道幅がどんどん
狭くなる。と左手に見事な門構え。もみじは
まだ全体に色づいていないが、ところどころ葉が
赤く染まっている様がかわいい。
中に入ると別世界。あるところにはあるんだなぁ。
観音堂(能舞台がある)で受付をすませ建物の由来を
うかがい、お庭を通ってお茶室へ。敷地内には川が流れ
お茶室を右手に見て左手は小高い山になっている。
茅山荘を別荘として建てた畠山一清の時代には、
山を越えた海に近い場所にもう一軒別荘があり、
(二つの別荘は道で繋がっていて)そちらは子供たち、
茅山荘は畠山ご夫妻、という風に使っていたらしい。
当時は約四万坪、現在は一万ちょっととのことですが、
十分に広く見上げると空しか目に入らず、耳に入るのは
鳥の声、木々のざわめき、川のせせらぎ、雨音のみ。
現在のオーナーが、茅を葺き替え茶室を増やし
お庭の一部に手を入れられたそうだが、建築当時の
雰囲気はほとんどそのままに残っているという説明。
それにしても畠山一清の精神を受け継ぎ、今の世に
これだけのことをしている現当主にも驚きを覚えました。
しかもまだ52歳!お友達になりたいものです(笑)
お茶室ではお茶会に参加ではなくて、それを観賞する
というもの。普段ない少し不思議な経験。伝来のお道具など
間近では拝見できなかったけれど、遠目にも素晴らしさは
十分わかったし、全体的に客観的にお茶会を見る、というのは
これまでにない経験で色んな意味で有意義でした。
美味しいお蕎麦をいただき、またまたKKさんに駅まで
送っていただく。たいへんお世話になりました!
イベントの関係者の皆様へも心から感謝申し上げます。
このような貴重な経験をありがとうございました。
今後もこういった催しが引き続き開催されることを
切に希望致します。素晴らしいものを活用しつつ保存し
後世に残す。問題も山積していますが、ひとつでも多く
受け継がれて行きますように。
そうそう、畠山記念館を発見。お茶室を借りることも出来るんですね。 |