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『山上宗二記』第八回 墨跡
「清玩名物記」との比較もたいへん面白かった。
こちらのナンバーワンは王羲之。しかし茶掛として茶会記録には
一度も登場していない。書道史トップの人物を最初にあげているのは
茶人の見栄、とは先生の考察。なるほど。「山上宗二記」の最初は
圜悟禅師(道話所持)一休和尚から珠光が頼まれて(もしくは
譲り受けて)掛けたのが、墨跡の掛け始まり。次からはずらりと
虚堂が並ぶ。「清玩名物記」でも2番目は虚堂で、この方の評価は
どちらの時代も同じだった。それ以外は評価が上がったもの
下がったものあり。その他に両方の書物に記載された墨跡著者一覧や、
登場回数の解析データもあり、研究者ってすごい!ありがたい!
という講座内容(毎回そう思いますけど特に)
ちなみに堂々トップは先述の虚堂智愚、ダントツです。
一行書が掛けられる以前は、何が書いてあるかは問題ではなくて
(それが証拠に一つを二つに分けたり、途中を省いていたり、
というものもある)誰が書いたかが一番重要で、その次に
字数字配りなどの様子。一行書の登場は日本僧のものを
掛けるようになって登場。同時に意味も重要となる。
終って、ホテルオークラへ移動。チャリティーイベントへ。
表千家のコーナーに特に心引かれた。
「惺斎好 雛用茶具」
台子、風呂釜はじめ、一式が小振りの寸法でまとめられた
道具類の愛らしいこと。
「雛の絵賛」
了々斎が娘の誕生と初節句を祝った自画賛
”了々斎の浮き立つような心持ちが伝わってくるお軸です”
と説明にあった通りのお軸でした。見ているこちらもほのぼの。
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カナダからバースデーカード届く。
切手も、とてもすてき!
アップル、3月2日に新製品発表の模様。
そしてライオン君のプレビュー。
デスクトップには富士山!山梨側からの富士なら
もっとよかったのに(笑)
http://www.apple.com/... |