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先日南座の三響会に行ったとき、ちょっと袴について気になった。
(袴以外のインパクトが大き過ぎて今まで忘れてたけど)
自らが身につけないと関心が及ばないので調べたこともなかったので、
正月や結婚式などに一般に身につけるもの、ハイカラさん的なもの、
日本舞踊や能楽の人が身につけるもの、がこれまでの種類の認識。
で、「日本舞踊や能楽の人が身につけるもの」は二種類あるらしい。
wikiで調べたら、舞袴と仕舞袴は違うんだそうだ。おお。
舞踊や袴歌舞伎のものは舞袴で、これは一般の袴に似ているそうだ。
ややこしいのが、舞袴を仕舞袴と呼んでいる場合もあるってこと。
で、説明を読んでいると内部構造や仕立てが違うらしいのだけれど、
能舞台に乗ってる人が身につけてるのは全員仕舞袴らしい…ん??
あれ??じゃあ今までにも見てきた筈じゃん??
なぜあんなに印象に残ったのかしらん…
…実は何が気になったかと言うと(とっても下世話で恥ずかしいが)
仕舞袴って、ものすごく脇(腰から下の側面)が開いてて生々しい…
囃子方も地謳の方もこれを身につけていると書いているので、
多分普段からよく見てる黒紋付に着けている銀鼠縞の袴もこれなのに、
これまでは特に気にならなかった。開いてるからどうとも感じないし、
だいたい袴にそこまで注目してないし。
今回延年の舞を舞った観世清和さんは白っぽい紋付を中に着ていた。
かなり白に近いけど胡粉の白のようで艶もある布だったので、
小柄な清和さんの腰から下が袴の脇から見えるとなんだか目立つ。
いつもは能楽世界の枯れた感じ(うまく言えない)と比較して、
自分の水気や油気の多さを確認することが多いのに対して、
今回初めて、とても人間ぽい人が舞ってると感じたのはこのせい?
まあ、仕舞だから面をつけてないことが関係あるのかもしれないし、
弁慶は霊魂でもなんでもないので、人間ぽくても変ではないけれど。
いやしかし、なんかずいぶん生々しく人間を感じたなあ…
これまで清和さんがシテのものって見たことあったかしらん…
思い出せないけど、この人の特徴なのか、着物のせいなのか…
ま、話は袴に戻りますが、仕舞袴や舞袴って定番の銀鼠縞に加えて、
海老茶、紺、緑、鬱金、生成、あたりは見ることもあるのだけれど、
亀井のお兄ちゃんは華やかな色、鮮やかな色を着けることがある。
袴もだけど、紋付の色も黒じゃなくてコーディネートしてるみたい。
若いし、男の人もお洒落が楽しいのかもなー。
それにしても、だんだん歌舞伎より能楽の方が面白くなってきた。
ああそれより、仕事でもプライベートでも書き物をしないうちに、
えらくひどい文章しか書けなくなっている…リハビリしないと… |