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2003.6.30 [月] 7:27 pm

晴れ。
今日も暑かったが、昨日よりはさわやかだったように思う。
仕事で汗かいて塩ふいた。

こないだもらって来た祖母の箪笥に、もともと入っていた祖母の着物に加えて、私の着物も入れてみた。そしたら殆どいっぱいになってしまった。うーむ。
調子にのってこんなことになっていたとは。
着物を広げてクロゼット内で考え込んでいたら父が通りかかった。
「おまえこんなに沢山きもの持ってるのかっ」
という父の言葉に、
「違うちがう、半分くらいはお母さんとおばあちゃんの」
と嘘をついた自分が情けない。
しかし、着てないものもあるとはいえ、どれもそれなりの愛着があるものだから、なかなか手放そうという気になれない。
正に物欲のとりこ、「ファイトクラブ」の標的にされる可能性大。
今となってみればどうしてこんなおばあさん色の着物を買ったのか、と思うものは沢山あるが、
それとて本当におばあさんになってから着ればいいじゃん、と思っている。
手芸が好きなので解いて別のものに作り替える手もあるが、着物の形をしてちゃんと着られるものをわざわざ切り刻むのは抵抗あるなあ。
せいぜいせっせと着よう。

2003.6.29 [日] 

晴れ。
すごく暑かった。
昨日と同じ格好では過ごし難いがしかたがない。

昨日の「チャリエン フルスロ」が楽しかったので、なんだか前作をまた観たくなって来た。ちょうどTSUTAYA半額券を持っていたのでさっそく借りた。

午後からはなごみ堂さんへ行った。かわいいピンクの博多風の単帯を買った。おいしいお茶まで出して頂いて、なごみました。これからも楽しいお店を期待しています。頑張って下さいね。

広尾で友達と待ち合わせて、ギャラリー広尾「一枚のきもの展」へ行った。友達が招待状を持っていたので。
主に染めの着物が展示してあったが、
着物よりも私がひかれたのが、同じデザイナーさんが作ったというカバン。
まだ試作品第一号なので今後改良して注文生産する予定だそうだが、
買ってしまおうか、と今考え中。
旅行のお供にできる、「地球の歩き方」が入って、でも小さい、カジュアルにもおしゃれにもできる、仕切などが多くついた便利なカバン、を前々から捜し求めていたが、ついに出会った感じ。
着物にも合わせられるような工夫を加える予定だそう。ますます楽しみだな。

2003.6.28 [土] 

くもり。
単で出かけられる最後の週末なので、かねてより着たかったお召の単を着て出掛けた。
以前、いろいろと無茶なことをやってなんとか着物の形に仕立て直した、やりくりお召だ。
赤い着物なのでちょっと暑苦しいか。しかしそれでも今日の天気ではちょうどよかった。

早稲田松竹で2本立て観て、浅草でぶらぶらして、「チャリエン」観て、という予定だったが、またしてもそのとおりにいかず。
平和島の骨董市に行って、その後銀座で映画「チャーリーズ・エンジェルズ フルスロットル」を観た。
骨董市ではキレイな長襦袢を幾つもみつけ、どれも安かったので買いそうになったが、何とか踏みとどまった。端布と髪飾りを買った。
映画は面白かった。全編にわたりボインボインしていた。
なんか「少林サッカー」観ているような気分になってきた。
三人が溶接をしているどーでもいいシーンに、ちゃんと「フラッシュダンス」のサントラがかかっていたのがすごくおかしかった。

2003.6.27 [金] 6:22 pm

晴れ。
昨夜大雨が降ったからか、仕事場のすぐ外の側溝に小さなサワガニがいた。
台風などの大雨の後にはよくいるのだが、
しかしだからってなんでこんなところまで来られるんだろう?
一度なんて、どうやって入りこんだのか仕事場の中の巨大冷蔵庫の床に凍え死んでるのがいた。
西側の下には川が流れ、うちはいってみれば崖っぷちに建っているのだが、幾ら川が増水したって、この崖を登ってこられるとは思えないんだけど。
いわんや冷蔵庫の中をや。
ある時は、仕事場から流した熱湯を浴びたのか、赤くゆだったカニがいたこともあった。
遥遥来たのに何のおもてなしもできなくて悪いわねー。

2003.6.26 [木] 7:02 pm

くもり。
仕事の後、草刈りをした。
鎌を適当に研いで振り回したら、簡単にすぱすぱ切れたのでちょっとびっくり。
斬鉄剣のようだった。

夏休みにはどこか旅行に行きたいなあ。

2003.6.25 [水] 11:26 pm

どしゃ降りのち、晴れ。
蒸し暑かった。

昨日パートさんに、飼い猫の具合が悪い、マタタビを与えると元気になるらしい、と聞いた。
何でも薬局にはマタタビの実の粉末が売られているとかで、これを猫にくれてやると大喜びするのだそうだ。
うちの周りにはけっこうマタタビが自生している。普段はそれとは分からなくても、梅雨入りの合図のように葉が急に白くなるからすごく目立つ。
猫には実だけでなく枝だけでも喜ばれるとパートさんが言うので、
ならばうちに生えているのを少し持っていったら?たしかこの窓の外に白いのがあったはず、
と窓を開けたら、つい最近まであった白い葉が一枚もなくなっていた。というか、葉はあるんだろうけど白くなくなっていた。
白くなくなると私には他の葉との見分けがつかなくなるのだが、多分これだろう、というものを折ってパートさんに試してもらうことにした。
で、今日になって聞いたところでは、あれは間違いなくマタタビだろう、猫が喜んで食べてしまった、そしたら元気になった、のだそうだ。
ふーん、そんなに効くのか。

夕方、どこかの猫が家の外をうろついているのが見えた。
姿が消えたのでもしや、と思いあのマタタビのところへ行ってみたら、案の定そこに猫がおり、何かを熱心になめていた。逃げられたのでそれがなんだか分からなかったが、昨日手折った枝からニオイがでていたのかもね。
私も嗅いでみたけど、ゴボウのような泥臭いニオイがするだけで、別に元気になるようなものではなかった。

広辞苑によると、実は猫の好物であるだけでなく、人間様のお薬にもなるとかで、中風・リウマチに効き、強壮作用もあるという。そうか、猫もこれで精力着けてたのか。食べるとまた旅ができるからこの名がついたとの説もあるらしい。

TSUTAYAで借りた映画「Once upon a time in America」を半分観た。面白いけど、「夕陽のガンマン」など程のカッコよさはないなあ。

2003.6.23 [月] 5:47 pm

雨。
少し肌寒い。

うーん、今日もろくに働かなかったなあ。いいんだろうか。
「銀座もとじ」から決算市の葉書が届いた。
行きたいけど、こんな穀潰し状態でキモノなんて誂えていいんだろうかね。
辞書を見たら、
「小人罪なし玉を懐いて罪あり」
とあった。
「小人とても初めから罪を犯そうとするわけではないが、身分不相応の財宝に接すると罪を犯すようになる」という意味らしい。
私に向けた言葉かしら。むむ。

こないだ観た映画「パイラン」が忘れられない。
あれが原作の題名「ラブ・レター」でテレビドラマでもやっているとは知らなんだ。
しかし、西田敏行か・・・。
何にしてもうちは地上波見られないので関係ないけど。

例の蜂蜜のお陰か、ここんとこ通じがよい。
筋金入りの便秘の妹その3にも、多少は効果があったらしい。
なにしろ、コーラックなどの錠剤なら一度に数個(普通は1個で下痢になる)、
ラキソベロンという医者が出す液状剤なら一度に数十滴(普通は数滴で下痢になる)
をもってしてもなかなか解決されない頑なな便秘が、蜂蜜ぺろんとしただけで出たんだから、だまされたような気分だ。
うちにローズマリーの蜂蜜っていうのもあったので、合わせてこれもなめてるが、これらの相乗効果なのかもしれない。
ああ、どうでもいいことばかり書いているなあ。
さっきの辞書の同じ「小人」の項目に、
「小人閑居して不善をなす」
とあった。暇だとこういうろくでもないことばかり書くのだなあ。

2003.6.22 [日] 10:22 pm

晴れ。
昨日よりさらにさわやか。

今日も引き続き妹と出かけた。
映画「ミニミニ大作戦」を観た。
数ヶ月前に題名だけ見た時は「ミニモニ大作戦」だと思っていたが、全然違った。同じ読み間違えした人って多いと思う。原題は「THE ITALIAN JOB」だけど、このまま邦訳しても変だからってんで配給会社の人も悩んだんだろうなあ。
面白かった。

本を買った。
青木玉「こぼれ種」、大槻ケンヂ「オーケンの散歩マン旅マン」。
「こぼれ種」は未読だけどカラー写真が沢山あって、身近な草花とそれにまつわるエピソード、染色や布のことなどが載っていて楽しそう。
読むスピードが遅いくせに、一度に複数の本に手を出して同時進行で読むことが多いので、これもそういう読み方になりそうだ。
今読んでる他の本は、書店でよく平積みになっている「武士の家計簿」。面白い。

今日のいでたちは、この前作った片貝木綿に松煙藍型染めの単に博多小袋帯。
昨日今日とこの格好だが、暑くても湿度が低ければ着物もとても快適だということがわかった。日傘さしてればそんなに気にならない。あとは心を平穏に保つ精神鍛練だけだね。

帰ったらテレビで映画「グース」がやっていた。好きな映画。

2003.6.21 [土] 

晴れ。
暑かったがさほど蒸し暑くなかった。

今日は浅草で誰が袖を買ってぶらぶらして、銀座か新宿で映画観て、エスペリヤで晩御飯、のつもりだったんだけど、全然そのとおりにいかなかった。
妹その3が古着を見たいというのでつきあわされるはめになった。
とりあえず新宿のたんす屋と銀座アンティークモールへ連れていった。

友達や彼氏と過ごすのももちろん大好きだけど、それと同じ位一人で過ごすのも好きだ。
だから一人で楽しむ予定だったところへ誰かが入り込んでくるのは実は結構嫌な方。
とはいっても面白そうなお誘いにはどんどん予定変更してついていく方でもあるけど。
こうして週末に一人でいることを、よく理解できない、という友達もいる。
「土日に一人で、一体何をしているの?」と聞かれたこともある。
何をしてるって、別に怪しいことじゃないすよ。
私は、何かやりたいことがあった時、それに同行してくれる人がいないからという理由でそれを断念するのが嫌なだけで、
一人でだってご飯食べられるし映画観られるし散歩できるし旅行できるし時間潰せるし、
そんなに不思議なことかね。
誰かと観るから映画が面白く、誰かと食べるからご飯が旨く、誰かと行くから旅行が楽しい、一人でいたら同じ映画もメシも旅行も、つまらなくなる、ということらしいんだけど、そうか、そういう考え方もあるか。なるほど。

でも古着屋は楽しかったし、妹が着物に興味を持ってくれたのなら嬉しい。
映画も観た。
韓国映画「パイラン」。面白かった。うううう・・・・・。
セシリア・チャンがとてもとてもかわいかった。

2003.6.20 [金] 10:44 pm

晴れ。
暑かったが風があってきもちよかった。

暫く前から、台所の前に置いた餌台に全く鳥が寄り付かなくなった。
もう自然界においしい餌が溢れているからなのか、
それとも口が奢って我が家の残飯では物足りなくなったのか。
そこでバナナを丸ごとゴロリとおいといてやったら、
それでも誰も来ず、茶色く変色してうんちのようになり、みるみる干からびていった。
鳥は来ないが、代りに虫が沢山集まって来た。
バナナに加えて動物たん白質も摂取できてお得だと思うがなあ。
しかし時には蛇の目蝶が一度に4匹とか、
こないだはスズメ蜂が来ていて、鳥じゃなくても私だって近寄りたくないような状態になった。
やがてバナナは黒く細い固まりになってカラカラになったが、ここんとの梅雨空のせいでふやけてまた大きくなり始めた。
もう鳥の餌なんだか何なんだかわからない代物になった。

家で映画「続・夕陽のガンマン」を観た。
もう、なあーーんってカッコいいんだろう。
大好きな映画の一つ。

妹その2からメールが来た。
無事に向こうに着いたらしい。
よかったよかった。
しかし日本語フォントが使えないのか、英語で書かれていた。なんで妹とやりとりするのに辞書ひかなきゃならないのか。

2003.6.19 [木] 

晴れのちくもり。
相変わらず蒸し暑い。
火の側で仕事するのでなおさら暑い。

今日、妹その2が留学のため出発した。
結局お見送りは母のみが行くことになった。
お見送りというよりは、実質は荷物運びとして駆り出されていった。
何が入っているのか、やたらと重いスーツケースを2つに、パソコンを持って、更に手荷物を背負っての旅立ちだった。あまりに重く一人で空港まで持っていけないので、母がポーターになったのだ。
昨日の今日で出発したので宅急便も使えず、NEXの予約もせず、あわただしく出ていった。
私は仕事を離れられないので母に行ってもらったが、
うーん、お母さん、一人で成田から帰ってこられるのだろうか。

英会話の先生に妹の留学の話をしたら、
「まあ2年の間に、2〜3人はボーイフレンドができるわね」
といわれた。そういうものなのか。
日本人は言うことをきくと思われているので、簡単に声をかけられるのだとか。
うーむ、まあ頑張ってくれ給え。

2003.6.18 [水] 田舎の交通ルール

晴れ後、くもり後、雨。
蒸し暑い一日。
妹その2のビザが今日、ようやく手に入った。よかった。
明日は出発だ。

仕事中にパートさんが話していたが、
昨日、車を運転中に、いきなり近所のおばあさんが道に飛び出して来て、どこそこまで乗せていってくれ、と頼まれたという。
この手の、老人が危険も顧みず、急に飛び出して見知らぬ車を我が身で停めてヒッチハイクをする、というのはこの辺りではよくあることらしい。
他にも同じ経験をしたパートさんが何人かおり、友達も似たような事を言っていた。
車は停まってくれるもの、と思い込んでいるらしく、
中には、信号の意味が分からないので、敢えて横断歩道のないところを渡る、という人もいる。
小さい頃に、赤トマレ、青ワタレ、黄トマレ、車は急には停まれない、と教わったが、彼らにはこういうことを教えてもらったり、経験したりする場がなかったのか。

こういうのは歩行者だけでなく、運転者にも然りで、
聞いた話では、近くのある村では昔、飲酒運転をした村人を新任警官が捕まえたところ、
飲んで運転するのが何故悪い、そんなことでいちいち文句を言うな、
と警察に村人達から苦情がいったという。
この村で育ったあるパートさんは、幼い頃よく父親から、
飲んで運転する時は、道の山側を走れ、
と言い聞かされたそうだ。
何故なら、山側を走っていればもし運転を誤っても山に衝突するだけで済むが、
反対側(崖側。恐ろしい崖がこの付近の道の片側にはある)でハンドルをきり損ねると崖下に落ちてしまうから、だとか。
この人の話では、村の交通安全集会か何かの後には必ず飲み会があり、当然その後は車で各々が帰ったという。
飲酒運転しといて警官に文句付けたり、
「車は左側通行」を無視するとか、
なんかすごいぞ。
そもそも酔っ払ったら乗ってはいけないとか、
そういうのはないのかね。
交通ルールって全国共通だと思ってたけど、こういうものにまでローカルルールがあったとは。
それでも最近は信号も増えたし、飲酒運転の取り締まりも強化された。

2003.6.17 [火] 

雨。肌寒い。
先日買って来たユーカリの蜂蜜を度々べろんべろんなめていたからなのか、お腹の調子が少し悪い。
甘味料のなかにはお腹をゆるくさせる作用のあるものがあるとかで、蜂蜜もそうなのか。
加えて昨日、「KRAFT」と「SKIPPY」のピーナツバターの聞き味をしたために、余計に具合が悪いのかも。
何にしてももともと便秘がちなので助かる。

5年位前の正月に風邪をひいて急に腹痛を起こし、救急車で病院へ行ったことがある。
嘔吐が止まらず、とにかくお腹が痛くて正に七転八倒、運ばれる担架から転げ落ちそうなくらい暴れて担ぎ込まれた。
2日後には直ったので退院し、友達の家に遊びに行ったら、私の入院のことを皆が既に知っていた。
私を運んだ救急隊員の一人が中学の同級生のお兄さんで、更にその同級生が別の級友に喋り、その近所に住んでいる私の友達に更に喋って伝わったらしい。
伝言の過程で事実は捻じ曲げられ、最終的には
まっ黄色の髪をして暴れる私を担架で運んだ、
となっていた。
暴れる、は本当だけど頭は黄色くなかったよ。
田舎の情報網はいい加減なくせに伝播が速いので恐ろしい。

2003.6.16 [月] 

くもり時々雨。
本当は今日、妹その2が出発の予定だったが、延期になった。
もらえる筈の留学生用ビザが来ず、それどころか書類に不備があったとかで発行が保留になっているらしい。こちらの不手際ではなく、申請用の書類を用意した学校の責任のようだったが、それらを問いただして先を急がせる交渉に妹が四苦八苦していた。うーん、頑張ってくれ給え。

出発がいつになるか未定だが、その日には家族はどう送り出したもんか。
もともと大袈裟なことはしない方だが、空港へお見送りして万歳三唱くらいしてやったほうがいいのか。
三三七拍子とかね。
やらないと思うけど。
母は明日、妹の好物のおはぎを作るらしい。

2003.6.15 [日] 

くもり時々雨。
引き続き蒸し暑かった。
どのくらい蒸し暑かったかといえば、冷房の効いたところから出ると腕の表面に結露するくらい暑かった。
(↑これはホント)

今日は友達の家に各々の好きな食べ物を持ちよってお食事会&着付け練習会の日。
弊社製品を持って来るようにいわれたが、恥ずかしいので後で持ちかえりにしてもらった。
通販で手に入る手作り飲茶セット、というのを持って来た人がいて、これを皆で作るのが楽しかった。
蝦餃子、水餃子、蒸し焼き肉まんの三種類。
餃子も饅頭も、皮からちゃんと作るのだ。
上手くいったりいかなかったり、それが面白かった。
お腹すかせて作り、すごい勢いで食べた。
去年の2月に着付け教室で出会った面々だが、教室がとっくに終った今になってもこうして高い出席率で集まり、なんか嬉しい。

長居してしまい、家に着いたのは夜11時を過ぎていた。
着物を片づけるのが面倒くさい。

2003.6.14 [土] 

くもり時々雨。
ものすごく蒸し暑かった。
どのくらい蒸し暑かったかといえば、へそがふやけるくらい暑かった。
(↑うそ)

夜、銭湯へ行ったら脱衣場に大きなゴキブリがいた。
私以外誰もおらず、叩くものも見当らず、そばにあったごみ箱の底でつぶしてやった。
番台へ行って紙をもらい、摘まんで捨てようとしたら動き出し、ぎゃっと取り落としたものを、
そこへやって来たキレイで優しそうなお姉さんが拾って片づけてくれた。ありがとう。

今日はあちこち行きたいところがあったが、結局予定通りに行かなかった。浅草もお預け。
丸ビル近くにできた食料品店DEAN & DELUCAに行った。
外国の高級グルメストアってどんなんだろ、と思ったから。
予想に反して、店の半分は飲食スペースで、グロッサリー売り場などは極わずか。商品もD&Dブランドのものが殆どで、食料品というか、嗜好品売り場という感じだった。
全体にお値段お高めだったが、中でもユーカリの蜂蜜3700円也、というのが気になり、これだけの値段と言うからには何か理由があろう、ということで買ってみた。
癖のある、ちょっと変った味だった。少しハッカのような後味がある。うーん、まあ蜂蜜ってもともと安いもんじゃないしね。
今度蜂蜜専門店へ行って見よう。

夜は、映画「二重スパイ」を観た。
おもしろかった。恐かった。
本当は、早稲田松竹で「リベリオン」と「トランスポーター」の二本立てのつもりが、勘違いで今日ではなかった。残念。後者はともかく、前者が楽しみー。

今日のいでたちは、去年自作した藍鰹縞の片貝木綿に、博多の半巾帯。

2003.6.13 [金] 7:06 pm. 初めての着物

曇ったり晴れたり雨降ったり。
蒸し暑かった。
ドクダミの花が咲き始めた。少し摘んで部屋に飾った。
ある友達はその辺に生えているドクダミを吊るして干して、ヤカンで煎じて飲んでいるという。
昔からしていることなので今更臭い等は気にならず、おかげで肌の調子がよいそうだ。
いわれてみれば彼女に吹き出物ができているのを見たことがなかった。
やってみるか?

急に思い立って、こまつ座公演の「頭痛肩こり樋口一葉」を観たくなった。
お盆が近くなるとよく紀伊国屋ホールなんかでやってるんだけど、今年はどうかなあ。
と、検索したけどなさそうだ。
演劇には全然詳しくないし殆ど観たことないけど、これにはちょっと思いいれがある。
中学生の頃、一応演劇部員だったのだが、これを学校で上演したのだ。
もともと脚本がすごく面白いので、我々素人がやってもそこそこ面白くなり、学園祭で好評だったために隣の市の市民ホールでも上演した。
私の役はというと、女ばかり6人の登場人物の中で唯一の非人間、幽霊の役だった。「あんた色が白いから」という先生の鶴の一声で勝手に決められてしまった。
市民ホールで上演の日は、楽屋が狭いからという理由で、
「メイクなどの準備は各自が家で済ませてくること」
となっていた。
家で済ませったって、私の扮装は幽霊である。この格好でどうやって会場まで行けというのか。
真っ白のドーランを刷毛で顔から手から塗りたくり、長いカツラをかぶり、
白い長襦袢の裾に別布を足して更に長くした衣装を着、裸足で歩くのだが、
家でこの支度をせねばならなかった。
目が悪いので、本番まではこのメイクの上に眼鏡をかけて過ごし、余計に際物度を増していた。
結局、面倒見のよい部員の父兄が大型のバンで迎えに行くので、これに乗れということになった。
当日の車中は、他の登場人物はまだまともな扮装とはいえ、日本髪のヅラだけかぶって制服を着、衣装は後で着る者などもおり、チンドン屋御一行様でいっぱいだった。
田舎道を走るので車は少ないが、それでも市街地に入れば朝のラッシュもある。信号で止まっている間に隣の車の人と目があうのが大変気まずかった。
会場に着いてみればそこには立派な楽屋があり、最初からここでさせてくれればあんな苦労をしなくとも済んだのに、誰かが私達をさらし者にしたかったからとしか思えなかった。
お陰様で上演は好評だった。
今はもうあんなことできない。扮装もそうだが、演技なんて。
思えば、七五三も成人式もしていない私にとって、あの時の長襦袢が初めての着物体験だった。

2003.6.12 [木] 7:25 pm

くもり。
昨日電気屋に持ち込んだ壊れた家電3台にかかった引き取り賃は、合計して21,630円にもなった。
けっこうかかるんだなあ。
妹その2が関西のアパートを引き払って来たために、
我が家の電機製品は次々と妹のお古と取り替えられていった。
牛乳1杯暖めるのに3分くらいかかっていた電子レンジ(15年前購入)、
ボリュームを最大にしても蚊の鳴くような音しかしなかったオーディオセット(15年前購入)、
ちっとも冷えないので靴箱代りに使ったら?と考えていた仕事場の冷蔵庫(25年前位に購入)、
は処分して妹のものと入れ替わり、
もともとうちにはなかった電気炊飯器、電動歯ブラシ、電子辞書、プレステ2、等が新たに加わった。
ゴミがまた増えたので捨てに行かなきゃ。
こういうゴミって、どう処分されてるんだろう?

2003.6.11 [水] 0:19 pm 車の外

くもり。
今日はこの後、壊れた冷蔵庫2台、壊れた洗濯機1台を電気屋に持ち込んで捨ててもらう予定。
車に積むの、重かった。
昨日に引き続き力仕事か。
会社勤めをしていた頃も含め、今のところ幸いにも女性であることで社会的な差別や嫌がらせを感じたことは殆どない。
セクハラも自覚するほどにはされてないし、特に不平等を感じたことも多分ない。
が、今の仕事をするようになって、そういう社会的なハンデよりも、単純に肉体的なハンデをより感じるようになった。
もっと腕力あればなー、とか
もっと体力あればなー、とか。
これは嘆いてもしょうがないけど。

昨日の車からの落とし物で思い出した。
友達の両親の話。
友達の母親が運転する車の助手席にお客さんを乗せ、後部座席に父親が乗って、お客さんを駅に送っていった。
お客さんをおろし、そのまま母親の運転でドライブに出かけ、山の中で下りて散策した後、再び母親が運転席に乗り込んだ。
父親は同じく後部座席に乗ろうとドアを開けたが、やはり助手席に座ろうとドアを閉め、車の後ろをまわって助手席に向おうとしたら、
いきなり車が発進し、母親は父親を後部座席に乗せたものと思い込んでぶーーーーーーっといってしまった。
父親は「おい!待ってくれ!」
と追いかけて叫んだそうだが、母親は聞く耳持たずにいってしまった。

一方、車中の母親は後ろに父親が乗っていると思い込んでいるので、いる筈の父親にあれこれ話し掛けていた。
こちらから話すばかりで返事がないのが気に食わなかったが、
「まったく返事もしないで、嫌な人だよ」くらいに流していたらしい。
彼女が後ろに誰も乗っていないことに気付いたのは、父親を置いて来た地点から20キロ程離れてからだった。それまで全く気付かなかったというが、
しかし彼女にしてみれば、
「さっきまで自分と話をしていた夫が急に幽霊のように消えた!」
と思ったらしい。
気味が悪くなったが、そういえばさっき野山を散策中にトイレに行きたいと言っていたことを思い出し、ひょっとして尿意を我慢できずに、いつのまにか車を飛び降りていたのではなかろうか、
と考えた。
ならば道沿いにいるかもしれない、と今来た道を引き返しながら父親を探したところ、いつまで経っても現れず、結局最初の地点に戻ったところで父親はそこにしゃがんで待っていた。

置いてけぼりを食らった父親が怒るのは理解できるが、
しかしそれ以上に母親の方が怒り出し、
「てっきり乗っているものと思っていたのにいきなり消えて!こっちは気味が悪いったらありゃしない!!」
と怒鳴ったという。

いろんな落とし物があるなあ。

ここの家族は時々こういうことをしてくれて面白い。

2003.6.10 [火] 車の上

くもりのちやや晴れ。
今朝は早起きしての仕事。
ねむい。

昨日、パートさんは皆お休みなのに、一人うちの前に車を停めて出て来た人がいたので、
何か忘れ物かな?と見ていたら、家には寄らずにとことこと道路を渡り、
おもむろに何か白いものを拾い上げてまた車に戻り、
ぶーーーっと去っていった。

何だったんだろう?と不思議だったが、今日になって本人曰く、
昨日台所の換気扇を外して掃除し、洗った部品を乾かすべく外の車の屋根上に並べておいたが、
そのまま忘れてうっかり車を運転してしまい、何やら屋根からガタガタ音がするが無視していたところ、
家からかなり離れたところでようやく換気扇に気付き、
来た道を戻りながらばらまいた部品を回収した、
のだそうだ。
うちの前にも部品の一つを落しており、それを拾いに来たというわけ。

この手の話は地元ではよく聞く。
この人は以前、同じように洗った風呂場に敷くマットを屋根に載せたまま車を出し、路上に置き去りにしたマットを近所の人に拾ってもらったこともあるという。
別のパートさんは、免許証の自分の写真を夫に見せるのが恥ずかしかったので、免許証を車の屋根に載せて隠し(?)、しかしそのまま運転したために免許証を紛失してしまった。再発行に際して紛失の一部始終を反省文と共に警察へ提出せねばならず余計に恥ずかしかったとか。新婚当時の話だそうだ。
ずっと昔うちにいたあるパートさんは、
家庭菜園で収穫した野菜と、刈り取りに使った包丁とを車の屋根にちょっと置いたら、
そのまま忘れてやはり運転してしまい、気付いた時には野菜も包丁もなくなっていたらしい。
恐ろしいことだ。

2003.6.9 [月] 3:37 pm

うす曇り。
明日からは暫く雨みたい。

前に辻和で買った白木の下駄の歯に、ゴムを打ち付けた。
これで履いて出られるようになったな。
鼻緒の調節を自分でできるようになるといいんだが。
ちょっと無理かな。

2003.6.8 [日] 

晴れ。
妹その2と古着屋さんを見に行った。
彼女が来週から留学のためにアメリカに行くので、
お餞別に着物を買って差し上げようじゃないの、と思ったのだ。
浴衣に半巾くらいでいいかな、と思ってたんだけど、意外とちゃんとした着物を欲しがって、結局アンティークモールで小紋ぽいけど実は付け下げ、な着物にした。
身長が高い方なので、いわゆるアンティークだと着られない。限定されてしまったが気に入ったものがあってよかった。

留学先に着物に詳しい人がいるとは思えないけど、だからっていい加減な選び方をするのもどうかと思い、帯と着物の組あわせなどを考えたが、なんか難しかった。
できれば、模様や素材のこと、日本人の持つ季節感などを話題にできるような、そんな着物がよかったが、なかなかねー。
妹にそれらの知識を急に押し付けてもしょうがないし。

帰宅してから、妹が着付けを練習していた。
まあ頑張ってくれ給え。

2003.6.7 [土] 

晴れ。
昨日出来あがった木綿着物に、
白地に黄色の博多献上柄帯で出かけた。

ムーハンでお昼にしていたら、
英会話の先生に声をかけられた。
担当の人手はないけど、以前一度彼女のクラスに出たことがあり、憶えていて下さったのだ。うれしい。
久々のムーハンにはメニューに「バクテー」が加わっていた。懐かしい。マレーシアではよく見かけた。
画像は、旅行した時に撮ったバクテー。
個人的には、バクテーはカレーのルーツじゃなかろうかと思っている。
見た目はぜんぜん違うけど、目をつぶって食べるとかなりカレーっぽい。特にうちのカレーに似てるような。

三鷹台にある古物屋さんへ行った。
以前はここでよく端布を買ったが、実は着物も奥の方に沢山あって、見せて頂いた。
茜染めみたいな絞りの柔らかい帯を買った。
おまけにと、帯を風呂敷きで包んで下さった。
既に、石鹸皿にするつもりのコースターをおまけして頂いていたのに、わるいなあ。
どうもありがとう。

渋谷へ出て、映画「ハンテッド」を観た。
面白かったが、恐くて悲しかった。
こんなに面白いのに、劇場はがらがらで公開も次の金曜日まで。

原宿までぶらぶら歩いて、さて本日の夜のお楽しみである「エスペリヤ」での夕飯のために曙橋へ向った。
が、満員だった・・・・。
残念なり。
吉祥寺のイタリアンで妥協することにしてそっちへ向った。
が、つぶれていた・・・・。
無念なり。
自棄になって寿司屋で暴飲暴食した。

2003.6.6 [金] 11:29 pm

晴れ。
遂に木綿単を完成させました。うれしいなー。
明日早速着ていこうっと。

次は、色々ありすぎて困ったけど、時節柄で麻の長襦袢に取り掛かることにした。
随分前にネットオークションで幾らだっけ?5000円くらいかな?で買った、本麻紋紗長襦袢地という反物。
流水と撫子が地紋になっている。
去年は夏用の襦袢がなくて、
ユザワヤで麻キャンバス地(¥1980/m)を2m買ってきて、
これで二部式を見よう見まねで作って着てました。
これでもけっこう涼しくて、ひやひやひや〜とした感じがちゃんとしました。
今年の夏は是非ともちゃんと長襦袢を着て過ごしたいもんです。

こないだ久しぶりにジャッキー・チェンの映画「ポリスストーリー3」をテレビで観た。
いやー、すばらしい。
ジャッキー・チェン映画の中ではかなり好きな作品。
珍しくお話が(あまり)破綻してないし、いっぱい暴れているし、
そしてなにより、ミシェール・ヨー様が出ているから。
すごすぎ。
はやく新作観たいなあ。

2003.6.5 [木] 10:56 pm

晴れ。
今日も仕事場の掃除。

さっき、ようやく木綿の単をほぼ縫い終えた。
後は、アイロンかけて振りの縫代を耳ぐけするだけ。
今回初めてミシンを使って仕立てたが、やっぱ早いねー。
ミシンをかけたのは、
背縫い、脇縫い、衽付け。
それ以外のくけたりするところはみな手で縫った。
袖もミシンにしてもよかったかもな。
以前買った中国製の安い吊るしの浴衣は総ミシン仕立てだから、
やろうと思えば裾の始末も褄下も、三つ折りにしてミシンかけることもできるわけだ。
でもちょっとなー。
見えるとこくらいは手縫いでしたいもんだ。
今日のこれは、「きもの・まるとも」
http://www.rakuten.co.jp/...
で買った、片貝木綿(正藍松煙型染め)というやつ。
縫ってたら手が青くなった。
今回、初めて左右対称に仕立てあがった。
って、当たり前じゃん〜。
でも今迄は微妙に褄下の長さが違ったり、剣先の位置がずれてたりしたけど、
ようやくうまいこといきまいた。
最初に予定した寸法通りにもなったし。(←これも当たり前)

さー、次は麻だー。

2003.6.4 [水] 1:22 pm

くもりのち雨。
今日も仕事場の掃除。
もうじき梅雨入りらしい。
そのへんにマタタビの木が生えているが、これの葉が自然に白くなると、梅雨入りの印らしい。
白くなる、というのは本当に白くなることで、
緑色の何の変哲もない葉なのでそれまではそれがマタタビとは分からないんだけど、
ある日急に、歯磨き粉を塗ったみたいな感じで白くなるのだ。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/...

銀座カッポの時、「青山みとも」でからむしの帯を見せてもらった。
ラベルに「からむしはイラクサとも呼ばれ云々」というようなことが書かれていた。
そうか、イラクサってのはからむしのことだったのか、と謎が解けた。
アンデルセン童話で、
魔法で白鳥にされた11人の兄を元の姿に戻すため、
期限内に無言のままでイラクサのシャツを編んで兄達に着せなければならない妹の話、
ってのがあったが、あのイラクサはからむしのことだったのね。
どこのお国の話か知らないけど、外国にもあれがあるのか。
物語中では、妹が指先を荒らしながら苦労してシャツを編んだとあったが、
そりゃそうでしょう。
日本でもあれのできる人はごくわずかだもんね。
織りではなくて、ニットだった訳か。
どんなのだったんだろ。

2003.6.3 [火] 祖母の箪笥

晴れ。
仕事場の大掃除をした。明日も明後日もする予定。

母方の祖母が生前に大事にしていた箪笥が今日、うちにきた。
殆ど空だと思っていたが、数枚のきものが入っていた。
私のものよ〜!
と、心の中ではそう思っているのだ。
大島(たぶん)が3枚、変な織りの単が1枚、黒紋付き羽織が2枚、喪服2枚、黒共帯1本、未使用の絵羽織が1枚。
どれも状態がよくて、そのままでも着られそう。
祖母は母よりも、もちろん私よりも背が低かったのだが、
意外とどの着物も大きく、私が着るのに何の遜色もない。
どうしてこんなに大きく仕立てたんだろう?と不思議だったが、
祖母が着なくなったらいずれ娘である母がそのまま着られるように、大き目に作ったのだろう、
と母が言った。
うーん、おばあちゃん・・・。
母は今は着物は全くと言っていいくらい着ないので、
私が着ればいい、と言ってくれた。
これらの着物はなんていうか、おばあさん色の地味なものばかりだが、
八掛けを変えるとかすればそのうち着られる様になりそう。
大事にしよう。

着物の擦れ具合や汚れ具合を見るのは楽しい。
日常に着物をきていた祖母だが、不思議とどんなきもので普段を過ごしていたのか全然覚えがない。母でさえもう分からないという。
しかし、裾の擦れたものや上前が薄汚れているものなどは、これを好んでよく着ていたのだと言う証のようで、今更ながら祖母の好みがわかって面白い。
うーん、いいねえ。
三代に渡る着物かあ。ふんふん。

この箪笥ってのがちょっと変っていて、基本的には桐なんだけど、
表面にはなんと桑がはってあるのだ。
桑の大木って聞いたことないけど、箪笥の各面を継ぎ目なしに一枚の桑の板で覆ってある。
桑の箪笥にお蚕入れて、お互いに相性いいのかもね。
祖母はこの箪笥をとても大事にしていたとかで、戦争中も大八車に積んで疎開先に持っていったという。
母もこの箪笥のことはよく憶えていて、この小引き出しにはお金を入れていたとか、カギをかけないでいたら泥棒に入られたとか、エビソードがあるらしい。
うーっむ、うむうむ。
おばーちゃーん。

2003.6.1 [日] 9:22 pm

くもり時々雨。
今日は真楽のみなさんと銀座でお会いする日。
カッポからの参加なので、お志津さん、かずさんとアンティークモールで待ち合わせました。
早目に着いて物色してたら、黒地に白の格子のシャリシャリした透ける素材の着物を気に入ってしまった。
さんざん迷ったけど、みなさんのアドバイスもあり、お買い上げしました。早く着たいなー。

走墨展は、いままで書道や水墨画などに殆ど縁がなかった私にとって、すごく新鮮な作品ばかりでした。
特に、薄墨?みたいな微妙に薄くなったぼかしが、それより一段濃い墨の字の回りにほわーっと漂っているような、あのにじみ具合がきれいだった。
あの薄い墨の色って、すごくきれいなのだなあ。
会場には先生でしょうか?の作品集の本が広げてあり少し拝見したけど、筆先でちょちょちょっと描いただけなのに、動きのある人物が出来上がってしまうとは、なんか魔法のようだ。
芳名帳の私の字は皆さんと比べることがとてもできない位、お粗末なものでした。

あのあと、皆さん会を楽しまれたのでしょうね。いいなあ。
帰宅したら、関西にずっと住んでいた妹が帰って来ていた。
もうじき渡米するので、向こうの住まいを引き払って来たのだ。妹にはアメリカへの餞別に、なにか着物を買ってあげるつもり。もちろん古着ですよ。

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