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ううっ。またしても「見〜つけちゃった、見〜つけちゃった!!」という気分で一杯。しまった、また欲しいモノにぶちあたってしまった‥。
上田の友人宅に行く途中、絵織ちゃんのキーワードで気になっていた「小岩井紬工房」にお邪魔した。予約の電話で「土日は織り子さんが休みなので、織っているところは見れませんが‥」つまり、基本的には土曜日はお休みなのだが、快く見学をさせていただけた。
染め場、(昔は草木染めだったらしいが、昔もっと生産が増えた折堅牢度がよわい為ドイツの科学染料に変わったらしい。)と整径や糸巻きなど織り機にかけるまでの作業をする部屋、織場、と工房は大きく分けて3部屋。3「室」というより3「部屋」。昔からよく使い込まれた道具が今なお現役、という顔でこじんまりした部屋に置かれている。作家のちょいとおしゃれな工房とはまるで違う「質素で実用的で真面目」な工房。なんだか懐かしい私の大好きな雰囲気。館山唐桟の工房を思い出す。
工房では何故か、案内してくださっている奥様とネットの話題で盛り上がる。意外にも「毎日チェックするサイトが2ケ所はある」という。「真楽も是非」と薦めました。(笑)
そして1階の出来上がった反物が山のようにある居間に通して頂く。う〜ん胸踊る部屋!「縞や格子がほとんどなんですが‥」という奥様。それがいいんです!色は一目で綺麗っというものから渋めのものまで雰囲気は幅広い。しっとりとした艶をもっている。でもここはやはり素朴なものを選んで、普段にばんばん着たい、そういう気分になる。
手織りの絹ものを普段に‥なんて贅沢がここなら叶う値段であった。珍しいお召し紬(ちぢみが肌に気持ち良さそう)や絽紬(絽の幅が規則的でない。ランダムに絽が入っていて味があります)も見せていただく。欲しいーーーーー。もう呉服屋さんでは買えない、って思う価格設定。こんなに人の手がかかってあるのに…絶句。「やっぱりね、手織りが一番よ。」と上級者さんたちは言う。けど値段がなあーーーと、いつも思っていた。チャンスはころがってるもんだ。
と、とりあえず今度は時間をたっぷりとって、手織り体験もしに来ます。そして再度あの反物の山をうっとり眺めたい…。 |