KIMONO真楽
ホーム
キーワード一覧パーソナリティ一覧つながり一覧ニュースヘルプ
キーワード最新5: 「さよならは別れの言… | KIMONO真楽同窓会 | 猫心〜にゃんはーと | 和服猫 | ホセイン・ゴルバ「時… | ...more

陶子の空間
最近の5件
2016年 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2015年 12月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2014年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2013年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2012年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2011年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2010年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2009年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月
2007年 10月 | 9月 | 7月 | 6月
2006年 12月 | 11月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2005年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2004年 12月 | 11月 | 10月 | 9月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2003年 12月 | 10月 | 8月 | 6月 | 4月 | 2月


2003.12.27 [土] 師走 京都 散歩

実家に帰省したので、1人で京都をうろうろした>なんて幸せ。

かづら清‥正倉院柄の塗りの簪にぐっとくる。でも、金や螺鈿が華やかで、見合う着物がない>あう〜。けど眼福です。
 ↓
クラフトセンター
 ↓
(えり萬を通り過ぎると、店前で御主人が煙草タイムでした。)
 ↓
てっさい堂‥帯留をたくさん見せてもらう。上田紬にあわせる素朴なものを探しているのだけど、なかなかないなあ。
 ↓
(ちんぎれやもちょっと冷やかした。どこかのお婆ちゃんが貫禄の買い物最中。とても堂々としてらして、連れのお孫さん?が羨ましい感じ。布よりあんなお婆ちゃんが欲しくなる。)
 ↓
きねや‥ウェブのイメージよりぐっとこじんまりしたお店。ここで伊達〆を新調。赤いの!色落ちの心配があるため、赤のは少ないそう。
 ↓
十三や‥つげ櫛やさん。四条通に面していてとにかく入り易い雰囲気。ここでも帯留をチェック。‥ないなあ。
 ↓
(伊藤組み紐店を通り過ぎて)
 ↓
宮脇売扇庵‥お正月用の扇子を購入。骨は黒塗りに朱で松葉が描いてあるもの。開くと吹き寄せ。私は名前に松が入っているのでピッタリ。季節で揃えたりするのも楽しそう。
 ↓
最後に師走の雰囲気を味わいたくて、錦市場をぶらつく。でも、私のように「食材の買い出しという目的ではない」人達でごったがえしていた。ちょっと悪い気がして鯖寿司購入。

今度は着物でうろうろしたいなあ、と欲望拡大。

2003.12.11 [木] やっぱすごい

口から白い息がでると8℃以下、鼻からでると4℃以下‥と聞いた事がある。
今日息子との散歩道、鼻息バリバリ真っ白けでした>一体何度なんだよう

散歩は近くのポストまで。サンタへの手紙を出しに行ったのでした>あーメルヘン。もうこりゃ、絶対ホワイトクリスマス。

2003.12.10 [水] 正絹のうそつき袖

ついに来た。>年末は多いのかな?こーゆーの。

なにしろ5月だもん、頼んだの>涙
苦節7ヶ月、浅野屋呉服店さん私は諦めかけていましたよ。

でも、やる気もなくなる低価格。うそつき無双袖1対1500円(仕立て代のみ)‥。うーん、これではしょうがないですよね。
いつホームページをのぞいてみても予約でいっぱい。欲しい人はたくさんいるんです。アンティークの生地のいいところで、とか羽裏をとった余り生地で、とか私のように暑いので単のうそつき袖を作った余りで無双袖と裾よけを‥とか。
でも、気軽に頼めるところをもってない人が多いと。
(Tちゃんさん、その節は嬉しいお申し出ありがとうございました!)

もっと、扱ってくれる所が増えればいいのにな。
‥そうしたら?なんでもかんでも「うそつき袖」にしちゃいそうで恐いけれど。

2003.12.5 [金] ビバ!上田紬

ついに届きました!きゃっほ〜ヨーレイヒ〜。

どきどきのお誂えです。色指定させていただきながらも「どうなる?これ」‥と想像力の力不足を感じていて、だからこそ、ヒヤヒヤで早く見たかったもの。

結果はうんうん!予想通り!>良かったー。
シックにも素朴にも着まわせそうな格子。手持ちの帯は5本もあってしまう。「長いおつきあいをしましょうね。」そんな格子。
無地好きな私にしては大柄な格子を注文した。理由はもうちょっと先に羽織に挑戦したいから。
画像ではぺたんと写ってしまって悲しいけど、格子の交わる部分がおもしろくって好き。同じベージュに写っている縦と横の糸も微妙に色を変えている。飽きずに、ずっと好きでいられるんじゃないかな。
ああ‥嬉しいな。お誂え、恐いけど楽しいかも。

和紙で丁寧に包まれて、小岩井さんからはおまけに花瓶敷きまで届いていた。本当に有難うございます。お礼状を書かねば。
今から湯通し、仕立てと頼んだら来年始にはお年玉として手元にやってくるでしょう。着た感想はまた後日。

2003.12.4 [木] 今年の汚れ今年のうちに

リハビリが完了しましたので告白します。
着物で‥
‥痴漢に遭ってしまいました!>がびーん
‥実は人生初だったりします>どひゃーん

全くねえ、この歳になったらそういう話は他人事だと思っていたのでショック大だったな〜。まじで10日位はへこんでました。
と、いっても指1本触れられた訳でなく周りで目撃してしまった人の方が気分悪かったかもね。遠くで誰かが怒って叫んでくれた時は、まさか自分の真後ろに向かって叫んでるとは思わなかった。
くっそ〜〜!!!
その後は自分も混乱してたので、「ぶっ殺す」「八つ裂きにしてやる」等々‥かなり悪態をついていたので、同情して集まって来てくれた優しい人達もさあーっと潮をひいていった。

‥そんなこんなで「着物万歳!」と脳天気に叫べなかった数日間。
(こんな子持ち中年主婦、洋服だったらまあ、ないだろう>笑)

画像はうちのクリスマスデコレーション。

2003.10.18 [土] 上田ツアー

まずいー。ホントは今日は31日。小学生の時から夏休みの絵日記はまとめ書きだった癖は治りませんなあ。

なんとか無事終わった上田ツアーにほっとして、参加してくれた皆の日記で安心し、写真のアップに翻弄され‥もう2週間も経つのか!!子供を生むと月日が早い、とは聞いてはいたがこれほどまでに‥>しつこいな〜

さてさて‥
紅葉が街までは降りてきていなかったのが、唯一残念だった上田。
でも、刈り取られた田んぼや薄が「秋」の風景で美しかったなあ。
そしてまた、そういう風景に似合うのが小岩井さんの上田紬なんだと再確認。都会の呉服屋さんで見せてもらうとピンとこないだろうなあ。奥さんも、呉服屋さんが気に入って持っていくのはシンプルなものばかり‥と以前おっしゃっていた。

対照的に小山さんの上田紬は都会が似合う感じだった。
だからなのか、私はこの日あててみたいモノに出会えなかった。
今度は試しに東京で拝見したい、と思う。
余談だが、私達がお邪魔した翌日に友人が小山さんの展覧会へ行った。その時小山さんが「かっこいいーグループでしたよ!」とおっしゃったとか。お世辞でも嬉しい!

ああ、それにしても‥早く着たいなあ。上田紬。

2003.8.8 [金] 京都散歩

御盆にむけて早めの帰省をした。
そしてその中の1日を京都の友人(お寺の嫁)とぶらぶらするのにあてるのが、最近の決まりになっている。>ほんとは1日じゃ、全然足りないんだけど!

友人が妊娠8ヶ月な為、ごくごく狭い範囲を効率良く回ることにする。丸太町〜烏丸御池まで。

クラフトバザール椋‥‥アジアな雑貨と布の店。手頃な値段のものが多く、お財布の危ない店。さんざん迷って籠はあきらめ、陶器の破片を加工したペンダントトップ(1コ500円なーり)を2個購入。もちろん帯留めにするため。
    ↓
isis(イシス)‥‥きれい色の手描きバティックを扱う店。繊細で綺麗だけど、帯などにするには真面目で女性的すぎて少しパンチが足りないなー‥などと思いつつ後にした。バティックで作った洋服もあり、こちらの方がぴたりとはまってました。
    ↓
三浦清商店‥‥白生地さん。今回の一番のお目当てがここ。雑誌で見て、ホームページで見て、家で着物とにらめっこしながら色を決めていざ!と乗り込む。今回は帯揚げの誂え染めをお願いしに。だのに、長襦袢のB反のいいのが目に入り長襦袢も頼んでしまう。ばかばか、私のばか。でも‥すごーい楽しみだったりして。
あ、キーワードにしよう。まだ届いてないけど。

この辺にはあと香の「松栄堂」があったり、町家を改装したお食事処があったり、御所を散歩したり、と狭くても内容の濃いお散歩が出来てうれしい。
(写真は雨の京都で似合う気がしてはいていた、10年来お気に入りのスカートのアップ。外国の古着。)

2003.8.2 [土] 2度目の小岩井紬工房

地元で出来た友人と上田へ。
もちろん、「小岩井紬工房」へ行ってあの宝の山に埋もれることと、手織り体験が目的。ところが、土曜日は基本的にお休みなので奥様ひとりで見るのは2人が限界ということ。「陶子さんは今度ってことで。」‥まだまだ何回も行きそうだと読まれている様子。>そのとおりです(笑)。

なので、私は体験は出来ずに横から他の2人をいじっていた。
うーん‥しかし、2人とも上手いじゃん!ばったんばったんと、緯糸が太い(テーブルセンター用)のも手伝って1時間もかからず出来上がる。が‥織あがったモノを工房の商品(同じテーブルセンター)と見比べるとやっぱり商品は美しいやね。そんなもんやね。
(口だけのあたし)

そして工房をぐるっと見学した後、お楽しみの‥あの部屋ですよ。
玄関から左手の広間に通されて、山積みの反物!
やったー。こないだは時間がなくて15分くらいしか居られず、後ろ髪を思いっきりひかれながら去ったのでした。今日はたっぷり‥。
一緒に行った友人達も部屋の入り口で「きゃあ!」と一声あげて、お茶を頂いている間も気はそぞろ‥早速いろいろ反物をあて始める。3人共好みが全くと言ってイイほど違っていて(笑)、あなたはあれが似合う、これなんてどお?、とやいやい楽しむ。
そして貴重な昔の縞帖も見せて頂く。その中にどうにも惹かれる格子を発見。私にはきついだろうと思われる黒を茶に変え、織って頂く事にした。
最近はやはり反物を求める人の方が多くて、時間待ちの長い別注は珍しいらしい。10年振りくらいの別注だそう。「時代ですかねえ。」と奥様。
ええ。でもやっぱり初心者のくせに、出来上がりの予想をしなくちゃいけない別誂えを頼んで、心臓がばくばくしております。どんなん出てくるやろ?家に帰って合わせる予定の帯をだしてみたり‥予想に近そうな着物を雑誌でみたり‥緊張。

けど、この緊張感。久しぶりじゃないの?なんか嬉しい。
これも着物の楽しみのひとつ、なのかも。

2003.6.21 [土] 小岩井紬工房

ううっ。またしても「見〜つけちゃった、見〜つけちゃった!!」という気分で一杯。しまった、また欲しいモノにぶちあたってしまった‥。
上田の友人宅に行く途中、絵織ちゃんのキーワードで気になっていた「小岩井紬工房」にお邪魔した。予約の電話で「土日は織り子さんが休みなので、織っているところは見れませんが‥」つまり、基本的には土曜日はお休みなのだが、快く見学をさせていただけた。

染め場、(昔は草木染めだったらしいが、昔もっと生産が増えた折堅牢度がよわい為ドイツの科学染料に変わったらしい。)と整径や糸巻きなど織り機にかけるまでの作業をする部屋、織場、と工房は大きく分けて3部屋。3「室」というより3「部屋」。昔からよく使い込まれた道具が今なお現役、という顔でこじんまりした部屋に置かれている。作家のちょいとおしゃれな工房とはまるで違う「質素で実用的で真面目」な工房。なんだか懐かしい私の大好きな雰囲気。館山唐桟の工房を思い出す。
工房では何故か、案内してくださっている奥様とネットの話題で盛り上がる。意外にも「毎日チェックするサイトが2ケ所はある」という。「真楽も是非」と薦めました。(笑)

そして1階の出来上がった反物が山のようにある居間に通して頂く。う〜ん胸踊る部屋!「縞や格子がほとんどなんですが‥」という奥様。それがいいんです!色は一目で綺麗っというものから渋めのものまで雰囲気は幅広い。しっとりとした艶をもっている。でもここはやはり素朴なものを選んで、普段にばんばん着たい、そういう気分になる。
手織りの絹ものを普段に‥なんて贅沢がここなら叶う値段であった。珍しいお召し紬(ちぢみが肌に気持ち良さそう)や絽紬(絽の幅が規則的でない。ランダムに絽が入っていて味があります)も見せていただく。欲しいーーーーー。もう呉服屋さんでは買えない、って思う価格設定。こんなに人の手がかかってあるのに…絶句。「やっぱりね、手織りが一番よ。」と上級者さんたちは言う。けど値段がなあーーーと、いつも思っていた。チャンスはころがってるもんだ。
と、とりあえず今度は時間をたっぷりとって、手織り体験もしに来ます。そして再度あの反物の山をうっとり眺めたい…。

2003.4.6 [日] お手入れについて。

「和織」で今日、地雷をふんできた。(時節がら、この表現は好ましくないよね…うむう)
そのついでに悉皆のプロにいろいろ伺う。
1、畳とう紙は要らない…絹は呼吸しているので、引き出しにそのまま入れておけば、開けるだけで呼吸を助けられる。また、今の日本には絹を食う虫はいないけど、紙の糊を食う虫はいるので畳とう紙につく可能性がある。
2、虫干しは年に2回、着物を畳んだまま、部屋に並べて陰干しでよい。…今まで年に1回物干竿を部屋にもちこんで2枚づつ、ちまちまやっていたけれど、畳んだままでよければ一気に出来て簡単!年に2回だから、2回は上下をひっくりかえせば、なお良いらしい。
3、あまり着ない着物は箪笥の上段へ。よく着て汚れているのは下段へ入れること…汚いのを上にいれると下のにも、湿気がおりてくる。
4、ウールと絹を一緒の箪笥に入れないこと。…これも、防虫剤を使わずにすむ案。
5、いちょうの葉っぱがいい防虫剤になる…黄色くなったいちょうの葉を水でよく洗い乾かし、綿やさらしの水をとおした袋(自作でいい)にいれ、箪笥の一番上の段にいれるといいらしい。
6、着物を脱いだらすぐにドライヤー(温風)で湿気をぬくといい。…何時間も干しっぱなしにするより格段匂いもぬけやすいらしい。温風の次は冷風をあてて。
7、ほこり払いはタオルで上から下へはたくのが、一番…ビロードは生地にやさしいけど、埃はとれない。タオルで良かったらしい…着物ブラシ買っちゃったよ。まあ、やわらかーい毛ならいいらしい。見た目も美しいし、なあ。
8、襟元の輪じみを作らない方法…汚れた部分だけでなく、襟部分全部(端から端まで)をタオルにしませたたっぷりのベンジンでこする。(こすって、よし。)その後は生地を振ってすばやく揮発させる。そしてドライヤー。
ふう〜…もう思い出せない。私の脳のキャパを軽くこえる程、一気に伝授されました。ドクター落合、ありがとうございました。

悉皆週間?なのか分かりませんが、「和織」のウインドー(いつもは着物がかかっている)に飾られながら?悉皆作業をやられております。私の記憶に質問、不安のある人は落合さんに聞いてみてくださいねー。職人さんだけど、とっても弁達なかたでした。

2003.2.2 [日] 館山唐桟(後半)

帰りの「さざなみビュー」の行き先を見ると新宿だった。
とにかく、これを着た自分に早く逢いたい…念の為用意していた一衣舎さんの電話番号メモを取り出す。
「今から伺いたいのですが、そちらはどこにあるんでしょうか?ここは…館山です。」
車内では、何度も反物の包みを開け眺めていた。裕司さんの織るところを見せて頂いたが、すごいスピードで横糸が走っていた。それでも、60番手の糸だと20時間以上かかる…そこにいくまでも幾多の手がかかっている「人の手のオーラ」?みたいなものがびゅんびゅん伝わってくる感じ。まだ先があるので、アルコールはいれていないのに私は相当酔っぱらっていた。

ぼうっとしたまま、「一衣舎」さんに到着。真楽の皆が好きだという気さくな木村さんと、しっとり美しい奥様に会えた。時間も遅いというのに沢山話してくれる内容がとてもおもしろく、つい長居をしてしまった。航空絹布の裾除けと胴裏を選ぶのは楽しい。初めての縞の着物に、初めて色のついた胴裏をつけることにする。振りからのぞく色が白じゃないなんて、贅沢。

そして、うちを出てから8時間半も電車にすわった(移動時間だけでも10時間)旅は終わった。でも、これから膨らむ着物の楽しみを思うと「まだまだ、もっともっと。」と欲は終わらない。恐ろしいところにハマってしまった…。

2003.2.2 [日] 館山唐桟

最近取り憑かれたように気になっていた
館山の斉藤さんのところへ一人旅。

無形文化財の方の仕事場…なんだか想像がつかず、期待満々、さざなみ号では一睡もせずに館山に到着。緊張しつつ工房へ案内されるとかわいらしい8〜10畳ほどの小屋でした。その中に親子の2つの機をくの字に並べ、残りの2面の壁には糸巻き機と染めた糸の整理棚…おまけに天井からは縦糸のセイケイに使う長ーい竹竿までぶらさがっていて、斉藤さん親子と私の3人が床にすわると工房はいっぱいになってしまう。
「染めは庭でしますが、他の事はこの部屋でだいたい済みます。」
「外へ出かける事もありますか?」
「…出ませんねえ(笑)」
本当に本当に仕事一筋でこられた方なんだな…言葉少なに、静かに、でもふわっとにこやかに話す光司さん、裕司さんとこの工房にひどく感動してしまった。目が潤む。

いろいろと作品創りの説明をしていただいた後、反物を見せてもらう。在庫はほんの僅かだった。予定は1年以上詰まっているそうだ。でも、生まれて初めての縞を見本帳から選ぶなんて離れ業、初心者の私に出来るはずもない。反物を大きく広げても、鏡の前で迷う迷う…。もの静かなお二人の前で30分は迷ったように思う。(ごめんなさい)結局、裕司さんが民芸館展で賞をいただいたという、うす茶から茶の細縞に藍の棒縞が等間隔に入っているものに決めた。私には手強そうなものだったので、腰がひけていたのだが、真剣に説明をしてくださる裕司さんの目を見ていたら「う〜…いっちょ、がんばってみます!」勇気が湧いてきた…似合うよう努力いたします。どうか、これを私に譲ってください。

そののち、すごく恥ずかしい思いをしつつ、(これは気になる人は私に直接聞いてください。ここには書きたくない〜。あ、エロじゃないですよ。注)館山を後にした。勢いにのって、その足で「一衣舎」さんへ。後半へ続く。

メンバーログイン
新規メンバー登録
お店お店
素材素材
着物・帯着物・帯
小物小物
着こなし着こなし
How To & TipsHow To & Tips
メンテナンスメンテナンス
本・雑誌本・雑誌
イベント・場所イベント・場所
ノンカテゴリノンカテゴリ

KIMONO真楽 について | KIMONO真楽の利用規約 | Syndicate this site Powered by 関心空間