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「 『石油ジャージ』
七組 ミホ・W
教室のカーテンは緑色です。非常灯も緑色です。おまけにジャージも緑色です。なぜ緑色なのか? ひょっとするとあの緑ジャージは知らないうちに二酸化炭素あたりを吸収しているのか。恐ろしい。上野公園は腐るくらい緑あふるる土地なのに、私達が緑ジャージを着る必要はない。というわけであの緑ジャージはとりあえず廃止にするのがよいと思う。
緑ジャージは禁止。
結論が出たのでジャージの生地はなぜベロベロしているかについて追求してみようと思う。思うにあのベロベロは体育会系人間の熱気の素だ。青春と呼んでもいい。そうでなければどうして炎天下をいい歳した若い者が隊列を組んでかけ声をかけつつ走れるのか。走れないだろう。私は走らない。と、いうことでジャージのあの生地は、うさん臭いです。牛乳びんが似合うような生地は許せません。着てて良い時間は朝の七時半までだと思う。だからこれから私のライフワークとしてジャージ狩りをしようと思う。ここで一句。
ジャージ着て 一人で歩くな 七時半
狩ったジャージの使い道ですが、元の石油に戻す。これが一番。石油のくせに服になっている所が、なんか私にケンカを売っている。石油。液体でドロドロしていたくせに糸になる。プラスチックにもなるらしい。多機能だ。無敵だ。もう誰にも止められない。原材料は樹のくせに歳月は樹をも変える。さすが三千万年。あなどれない、負けられない、かなわない。人は樹に勝てないのか。三千万年後だ。三千万年もたてば人も土の中で別の物質になるはず。もしかしたら、燃料とか衣類に加工されているかもしれない、すごい。これでもう人類も地球にやさしくなれる。三千万年後には私もジャージだ。
三千万年後がとても楽しみです。」
高校生のあたしはそうとう頭の痛い子ですね。ジャージ!! |