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2007.4.28 [土] 筍と京友禅の日

めくるめく一日とか、知恵熱とか。ともに過ごした友人たちの反応をふふふと嬉しく読んでます。出会いの日から一年とすこし経って、たくさんの人と共有できたことは素晴らしい。常にあたかかく迎えてくれる高橋徳のみなさんに本当に本当に本当に!感謝です。

筍も昨年と微妙に献立の内容が変わっていて、恒例になっても何度でもおいしい。写真はバスまちのゆるゆるな時間のもの。誰かの家に遊びにきているように、みんなゆったり、くつろいでました。

2007.4.27 [金] 無燐庵

雪の次は新緑を並べてみよう。
無燐庵は山形有朋の別荘で、七代目小川治兵衛、明治28年の作庭。
緑がむくむく育っているときに行かなくちゃと、あせって訪ねた。
そうしたら庭園講座で知り合った庭師さんがちょうどお手入れ中。
草むしりやお掃除に忙殺されてしまってなかなか剪定までいかないのだとか。手伝いたいくらいだ(本気)。緑が豊かでなかなか好きな庭。すーはーすーはーと緑の空気をいっぱい吸う。けれど交通量の多い車道がすぐそこで、ずっと車の音がしているのが残念なんだよねえ。

2007.4.22 [日] 雪山へ

10年ちょっとぶりに雪山に登る。雪山大好きチームのメンバーと一緒に。行けるかなあと不安に思いつつ、仲間たちを頼りつつ、がんばりました。場所は北アルプス・唐松岳。天候悪し、たびたびホワイトアウト。踏み跡があるとはいえやっぱり怖い...。
けどけど、視界が開けたときの雪山の山稜は猛々しく美しく、ああこれに会いたかったと思った。

2日間は山。もう1日は桜吹雪後の松本を散歩。
川のほとりの光佳染織さんも訪ねてきました。魅力的です。ふー。どうしよう...。

2007.4.19 [木] 新緑と見納めの桜

父母を案内して朝から修学院離宮。歩いて曼朱院、武田薬品の京都薬用植物園あたりの散歩道。雨上がりの新緑が眩しい。

桜はもう諦めていたのに、さくらこさんからさくらメールを貰って、午後から原谷へ向かいました。
まあなんとそこは桜の夢の国。覆い被さる枝垂れ桜のめくるめく世界、青空とのコントラストも何と表現したらよいのやら。しばし呆然と首を90度に折って見つめつづけました。やれやれ、すごいぞ。

30分ほど緑のきれいな坂道を歩いて下って、着いたところは仁和寺。はじめての御室桜。この間教えてもらった歌、
“わたしゃお多福 御室の桜 はなは低とも人は好く”
を思い出す。うん、本当に可愛らしい。
御室桜と、御室桜が囲む格好の三重塔は、まるでコラージュのよう。まさにこれ

今日はもう参った。降参です。

2007.4.11 [水] 表情のある言葉

一年ほど取っていなかった新聞を、明朝から配達してもらうことにした。たずねてきた新聞屋のおじさんは寅さんとちょっと似た風貌。古き良き上方セールスマンの軽妙なトークは、とてもよいものだった。それにちょうど今日近くの珈琲店で天声人語を読み、興味深く、そして文章が巧いと思っていたところだったんだ。

それは「宵のうち」という表現が、気象庁の予報用語から消えることになるという話題。以下部分的に引用。
“「宵のうち」という表現が、気象庁の予報用語から消えることになり、惜しむ声が相次いでいる。午後の6時から9時をさすが、もっと遅い時間だと誤解する人がいるからという。新しい表現は「夜のはじめごろ」になる。機能的だけれど、いまひとつ趣を欠く。
<中略>
時を表す古い言葉には、それぞれ“表情”がある。「たそがれどき」は寂しげだが、「火(ひ)点(とも)し頃」は盛り場のざわめきを聞く気分がする。夜明けの前後をいう「かわたれ」や「朝まだき」は物静かだ。だが「払暁(ふつぎょう)」とくれば一転、まなじり決した軍事作戦をほうふつとさせる。雰囲気のある言葉が消えていくのは寂しい。”

写真は今日の賀茂川左岸・昼下がり、先日の円山公園・宵の口。

2007.4.8 [日] 庭園講座など

桜はまだまだ絶好調。この肌寒さに感謝です。

お花見日和の京都を後に、庭園講座へ。
今回は学者肌な講師より日本庭園の歴史のことや、施主と庭師との関係について話をききました。
たとえば幾つかの京都の名庭が「植治の庭」と表現されていることに彼はとても違和感を訴えていました。庭は、まずは施主のもの。明治期の男たちは、たとえば植治に庭のイメージを大いに語り、ときに難しい課題を与え、それを植治が見事なまでに具現化していったのだ。施主と庭師のぶつかり合いがこれほどのものを作ってきたのだという話。締めのお言葉は“もの言う施主が次代の庭園文化を創造する”でした。う〜ん。着物の世界だって同じこと!

午後は浄瑠璃寺へ移動。浄土式庭園の理想的なレイアウトという庭の見学をしました。住職さんのお話も。九体仏のうち南から3番目の阿弥陀さまに引き寄せられる。こんがら童子にはもっと優しい人になれるよう手を合わせる。

京都に戻って投票へ。引っ越してからはじめての選挙。小学校からの風景に軽く感動。目の前に山が大きくどどーん。ここは信州か富山かと思うほど(アルプス山麓の人からは笑われるかもしれないけども…)。葵っこたちは、比叡山をみて大きくなるんだね。

2007.4.6 [金] 夜桜

昨日に引き続き疎水の夜桜を愛でつつ、北白川の駱駝へ向かい、かっらいかっらい麻婆豆腐などで晩ご飯。おいしーっ。

そしてもう一度夜の枝垂れ桜を見に行ったら、窓辺に友人の影を見つけた。
「○○ちゃーん、あーそーぼー」
そんな感じのゆるく楽しい夜です。
ここは大正期に建てられたアパートで、中国からの留学生たち(とてもお金持ちの)の寮だったのだとか。そしてその時期はたぶん孫文がちょうど京大に留学していた頃だとか、建物の歴史をきく。孫文かあ...。
部屋からの夜桜見物はとてもよかったです。

2007.4.5 [木] 疎水をいこうよ・2007

ゲラに向かい、病気について考える日々。
午後からは自転車で「疎水をいこうよ・2007」をひとり開催です。コースは昨年とほぼ同じ。われながらほれぼれとするコース(笑)。誰かを案内したいものだ。途中には“くるくるロールケーキ”も付くのですぞ。

駒井邸のすぐ近くにある旧いアパートの枝垂れ桜も、まさに満開。
枝垂れ桜にも幾つかの種類があって、ここのは一重の紅枝垂。花びらはしゅっと細く、花はとても小さい。ここで調べてみたところ、これがそのまま、紅枝垂なのかな(花の色→白〜紅色、花びらの枚数→一重、花の色は→淡紅色、花の大きさは→小輪)。

帰りは図書館に寄って、岡崎と鴨川/賀茂川を経て戻る。今日はきっと10kmくらい走った。

2007.4.4 [水] 祇園の桜見物

京都界隈チームのミニお花見そぞろ歩き。
暮れてゆく時間の桜は本当にうつくしいものだ。
巽橋すぐ横のお茶屋に芸舞妓がずらり並ぶ姿がみえました。
これは本当に現代なのかしらという光景。

着ていったのは、桜で染めた無地紬に、桜の染物の反巾、それに羽織(寒かったです)。あまりにストレートな取り合わせだけど、よいのだ。
帯は母が二十歳ごろに着ていた着物を仕立て替えたもの。名古屋と反巾と2本できたのです。墨染桜という桜を描いたものときいた。そうそう、その桜の着物自体も、もとは祖母のものを染め替えたと言っていたような...。

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