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朝、期待を軽く上回るの卵サンドにう〜ん!と唸り、これはぜひ、ぜひ、また食したいものだと強く思いつつ、名鉄電車で有松へ。
気合十分で「伝説の手蜘蛛絞り手ぬぐい」体験コーナーへ。が、はじまりの時間が過ぎても、担当者不在(笑)。が、その後無事オープンして、ぞくぞくと「手蜘蛛絞り」にチャレンジ。
ここで「嵐絞り」の浴衣を着こなす初老の紳士との出会いがありました。嵐絞りは今ではも作ることができなくなってしまったもの。ああ、すばらしい。ああ、なんて残念なことなんだ...。
うろうろしつつ、東海道に面していながら敷地1000坪という服部家住宅(広重の東海道五十三次にも描かれている)に寄り道。
お次は張正さん。ここで一堂興奮。板締めの「雪花絞り」という手法で作られた平面的な絞り染めは、みんなのココロをぎゅっと捉えてしまうのだった。SOU・SOU×有松鳴海絞のゆかたも結果的には張正さんの雪花絞りのものが多いし、七緒Vol.10の表紙の浴衣も張正さんの作ったもの。染め上がったばかりという青の雪花を光ごしに観る。本当にきれい。
試行錯誤を繰り返し、いつも新しい張正さんの雪花絞り。前に訪ねた際“まだ試作中”ときいた格子柄が、完璧にできあがっていた。新しく考えたというやり方を見せてもらうと、なるほどと合点。できあがったものを目にすればそれが最も理にかなったものだと思う。が、それを考え出すことは簡単じゃない。鵜飼さんは、すごい。そして「黒がほしい」「帯がほしい」と新たな課題をつぎつぎと訴えかける真楽メンバーたちといったら(笑)。
それから有松鳴海絞りの製造卸・竹田嘉兵衛商店へ。399年前、有松に入植した8人のうちの一人、竹田庄九郎の末裔、竹田嘉兵衛さんから歴史のお話をきく。東海道はすぐそこ。江戸の時代を近くに感じる時間です。
最後にこの浴衣を作ってくれた人、山口さんのところへも。
絞りのいろんな面をめいっぱいみて、めいっぱい勉強しました。
作り手との出会いに満ちた一日。 |