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2007.6.30 [土] KIMONO真楽五周年パーティ

東京駅から皇居沿いに歩いていく。気持ちよく、しかし遠かった。
会場の窓からの皇居の緑のパノラマもとても綺麗。

1周年パーティは着付けすらできなくて、母にわりと強めに着せてもらい、出かけました(そして帰りにはだいぶ苦しくてふらふらだった甘酸っぱい思い出)。○周年パーティはそれ以来の参加だったから、1周年のときのことが懐かしく思い出されて、そのときと同じ帯締めをしていきました。初めて買った帯締め。道明の
それから丸4年。もっともっと前のことのように感じる。

楽しくて楽しくて、ワインを飲みすぎ、翌日はちょっと頭痛。

2007.6.19 [火] お蚕さまフィールドワーク:生まれたて

福知山へ。京都府に三軒のみ残る養蚕農家を訪ねるツアーに参加しました。といっても参加者は塩野屋さん社長とスタッフの石井さん、それに私の3名だけ(贅沢だ)。

この日は、夏繭の掃き立ての日。
卵(種/たねと呼ぶ)から孵ったばかりの蚕の赤ちゃんたちが、シート状の袋に入って、10時に宅急便で届く。ちょうど輸送中に卵から孵るようになっているのです。そしてその赤ちゃんたちに、はじめて桑の葉っぱをあげます。柔らかい桑を選んで、みじん切りにしてふわっとかぶせてあげると、わずか2ミリのお蚕さんたちはすぐに葉っぱにとりついて、しばらくすると葉の端っこはぎざぎざになっていく。目が開いてない赤ちゃんが誰に教えられなくともお母さんのお乳を飲み始めるのと同じように、葉っぱを食べ始める姿をみて、すごい!すごい!と大さわぎ。生命の神秘をじーんと感じるのでした。

写真の桑の葉の下にあるのは2シート分のお蚕さまの赤ちゃん。なんと1シートにつき1万3千頭です。虫はそれほど得意ではない(かといってものすごく苦手というわけでもない)私ですが、葉っぱをもしゃもしゃ(小さすぎてわからないのだけども...。)食べているお蚕さんたちをとても愛おしく思いました。これから5回の眠と脱皮を繰り返し、約50日後に繭を作り終えます。

そして今日は、真綿づくりも教えてもらいました。玉繭やくず繭(上繭と違って出荷できない繭)をひとつひとつ器用に引き伸ばして、それを重ねてきれいな角真綿を作る。これをたっくさんたっくさん作って、それを貯めて、お布団をこしらえていたんだよなあ...。教えてくださったのは黒田登喜枝さん。くず繭から糸を引くことも教えてもらいました。小一時間奮闘したものの、これはまた、たいぶ難しい...。けど、この作業は好きだなあ。

8時西陣出発、京都着18時。絹についてめいっぱい勉強した一日。すばらしい機会をつくってくれた塩野屋さんに感謝。またこのお蚕さんたちに会いにいこう。そしてちゃんとフィードバックできるように頑張ります。
夏繭ツアーはあと3回あります。興味のある方はぜひ塩野屋さんへ!

2007.6.11 [月] 鴨川蛍議定書(意味不明...。)

そう、今年は蛍がすごい。
すぐ近くの疎水には1週間前くらいから去年よりずっとたくさんの蛍がふわふわと飛んでいるし、そして今日は鴨川の本流でもみかけた。そしてとてもびっくりした。とても嬉しかった。政令指定都市の町のまんなかを流れる川で蛍が生きている。最初はひとつ、ふたつと数えていたけれど、宵から夜になるにつれて、鴨川を上流へ向かうにつれて、数えきれなくなりました。とはいえ私の視界に入った蛍の数は全部で100には満たないと思うけれど。

この蛍が、温暖化が進み、ここに生きていけなくなったら、それは100%私たちの責任だ。私の責任だ。もういちど勉強して、努力する、と決意したことをここに宣言。向こう10年、温暖化・病気・きもの(および日本のものづくり)をテーマに生きていく。えいっ。

写真は表庭の山紫陽花。小さくて可憐で可愛い。
それから、渉成園の睡蓮。

2007.6.10 [日] 東山界隈

木の家具の工房 ぽちてっくの展覧会へ。会場になっていた古家は、前から気になっていた神楽岡界隈にありました。窓からは大文字が惜しみなく真正面。緑もいっぱいで、理想的なお家。ここに住みたーい!

というわけで東山界隈を自転車でうろうろ。花菖蒲が美しく咲いている場所をみつけました。白〜紫のさまざまな色にしばしうっとり。新名所になりそう。

2007.6.8 [金] 引き続き追求中。

ざざんざ織の貴重なビデオを発掘。
浜松市広報課、昭和54年制作です。
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/...
「ざざんざ織」は浜松チーム必見。ざざんざ織を生み出した平松実さん(明治30年〜昭和59年)があまりに素敵です。そして工程もよくよく理解。
「浜松の織物」には、注染の工場がでてきてます。浜松は今でも浴衣の産地。けれどこのビデオが作られたときとそう変わらず、やっぱり海外製との価格競争になってしまっているんだろうなだと思います。
それにしても浜松市の動画アーカイブ ・なつかしの市政映画、どれもこれも興味ぶかい。

写真は昼間の居間。雨の日は坪庭の緑が一層輝く。

2007.6.2 [土] 東海ツアー2日目

朝、期待を軽く上回るの卵サンドにう〜ん!と唸り、これはぜひ、ぜひ、また食したいものだと強く思いつつ、名鉄電車で有松へ。

気合十分で「伝説の手蜘蛛絞り手ぬぐい」体験コーナーへ。が、はじまりの時間が過ぎても、担当者不在(笑)。が、その後無事オープンして、ぞくぞくと「手蜘蛛絞り」にチャレンジ。
ここで「嵐絞り」の浴衣を着こなす初老の紳士との出会いがありました。嵐絞りは今ではも作ることができなくなってしまったもの。ああ、すばらしい。ああ、なんて残念なことなんだ...。

うろうろしつつ、東海道に面していながら敷地1000坪という服部家住宅(広重の東海道五十三次にも描かれている)に寄り道。

お次は張正さん。ここで一堂興奮。板締めの「雪花絞り」という手法で作られた平面的な絞り染めは、みんなのココロをぎゅっと捉えてしまうのだった。SOU・SOU×有松鳴海絞のゆかたも結果的には張正さんの雪花絞りのものが多いし、七緒Vol.10の表紙の浴衣も張正さんの作ったもの。染め上がったばかりという青の雪花を光ごしに観る。本当にきれい。
試行錯誤を繰り返し、いつも新しい張正さんの雪花絞り。前に訪ねた際“まだ試作中”ときいた格子柄が、完璧にできあがっていた。新しく考えたというやり方を見せてもらうと、なるほどと合点。できあがったものを目にすればそれが最も理にかなったものだと思う。が、それを考え出すことは簡単じゃない。鵜飼さんは、すごい。そして「黒がほしい」「帯がほしい」と新たな課題をつぎつぎと訴えかける真楽メンバーたちといったら(笑)。

それから有松鳴海絞りの製造卸・竹田嘉兵衛商店へ。399年前、有松に入植した8人のうちの一人、竹田庄九郎の末裔、竹田嘉兵衛さんから歴史のお話をきく。東海道はすぐそこ。江戸の時代を近くに感じる時間です。

最後にこの浴衣を作ってくれた人、山口さんのところへも。

絞りのいろんな面をめいっぱいみて、めいっぱい勉強しました。
作り手との出会いに満ちた一日。

2007.6.1 [金] 東海ツアー1日目

旅のはじまりは、浜松のうなぎ店「あつみ」から。2年前に出張で浜松を訪れたとき、ぜひあつみにと薦められたのに、祭り中にて休業中だった。店主は強い祭り人だときいた。というわけでリベンジの「白焼き」。美味しかったです。とても。

特別に訪問がかなった工房は森のなかにありました。家の歴史のこと、機のこと、糸のこと。たくさん教えてもらった中で、いちばんのテーマは「糸」。
手にした糸の塊はきらきらと美しく輝き、ずっしりと重量感がありました。一反分の糸はこの倍の量だときいて、改めて「着物」の重みを思う。お蚕さん、それから糸が作られる過程をちゃんと知らなくちゃいけない。まずは製糸所を訪ねようと決めました。そう遠くないうちに、岡谷へ。

夜は名古屋で店も味も濃いぃ味噌カツ丼。
宿では木の香りのするお風呂にゆっくり浸かって、ばたんきゅー。
明日の朝は卵サンドと小倉トーストと...。むにゃむにゃ...。

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