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2008.6.29 [日] 雨の日散歩

雨ざーざーの日曜日。
午後ケーキを買いに歩いてコムトゥジュールへ。
増水した賀茂川の飛び石橋を渡る。ところどころ水で埋没しておりちょっとスリリング。北大路と北山の間の飛び石の形は、角丸の三角形&いくつか菱形。勝手に通称「おにぎり橋」。

河畔には上陸した鴨がちらほら。不思議なことに片足で立ちつくしている。なぜ両足で立たずに片足で...。すぐそばまで近寄っても、ずっと片足。かなり謎。

ブラックチェリー&ショコラのタルトは美味でありました。

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キイさんの帯揚げの色がきれい!
きものまわりが増殖しているのですね。
ああスパイラル、行きたい。

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わあ、さらにきれい!

2008.6.28 [土] 畑スタート

ひょんなところから縁があって小さく菜園をはじめることに。やりたいなあと前からぼんやりと思っていたことだから、すごく嬉しい。

まずは玉ねぎをぜんぶ収穫してから、ぼうぼうになった草を抜き、鍬で土を耕して畝をつくった。油粕と石灰をまく。そして苗を買いにゆき(ただ時季的にちょっと遅かったようであまり売られていなかった...。)、きゅうり、茄子、モロヘイヤ、みょうが、バジル、紫アスパラを植える。近隣のおじさんが余っているからとサンチュの苗を分けてくれた。それも植える。そして雨。家にもどってしばし昼寝。ぐー。
三人でがんばりました。たのしい。わからないことだらけ。土すごい!

写真は畑の脇を流れる小畦川。
それは家から疎水に沿って自転車で5分ほどいったところにある、奇跡の小川。

2008.6.23 [月] 日本の繭

先日岡谷の宮坂製糸の宮坂さんのお話をきく機会がありました。山口伊太郎遺作展 源氏物語錦織絵巻の特別企画ということで絹・製糸・糸染めの等々のお話の会があったのです。

宮坂さんの話の本題は製糸だけど、自然と日本の養蚕についても話題は及ぶ。これまで日本の政府は海外から入ってくる安い繭の価格と、日本の高い繭の価格との価格差を補填してきたのですよね。養蚕農家はそれを受け取っていたのです。それでも養蚕は「割に合わない」仕事だった。これまでのやり方を変えます、補填なんてもうやめます(=生糸の輸入に係る調整等に関する法律を廃止する法律案成立)、日本の繭は日本の繭としてきちんとブランド化してやっていくよーに、というのが農水省の考え方。
そのために蚕糸・絹業提携支援緊急対策事業として特別の予算がつけられて、蚕糸・絹業提携支援センターというものが今年の2月に立ち上がったよう。今後3年間の事業予算は約35億円。内容はこんなふう。内訳はわからないけど、助成を受けるのは、群馬県の組合、高島屋、白生地の伊と幸、銀座もとじ、京都の塩野屋の5社。

農水省の「手切れ金」とも揶揄されているこの税金のゆくえ。
日本の養蚕のゆくえ。
見守っていきたいと思う。

2008.6.21 [土] 後水尾天皇ツアー

大阪の友人たちとともに修学院離宮。後水尾天皇ツアー。
わたしの野望ではまず仙洞御所に行って、お昼ごはんを食べて、後水尾上皇が修学院離宮の前に作ったもうひとつの離宮(今は圓通寺)にゆき、彼の比叡山ラブぶりを味わってから、最後に比叡山山麓の修学院へ・・・だったのだけども、埋まっている時間帯もあり逆の順番に。

梅雨の合間の曇りの一日。湿度甚だしく、蒸し暑く。木々の緑と苔がことのほか美しかった。それに今日はすばらしく幸運なことがあった。修学院離宮のあとに曼朱院前を通りがかったとき、あの素晴らしい石垣の苔を「こて」で剥がしている人がいた。それは不審人物ではなく庭の手入れをしている女性。なんでも苔が付きすぎるので時折こうして剥がすのだとか。また石垣の上の紅葉の木の下の苔は、杉苔をえこひいきして他の苔をむしるのだという。なんという贅沢な!
その剥がした苔を所望したところ快諾をうける。ずっとそこに居て全部はがすのを待ちたかったが今日はガイドゆえそうもいかず。でも公式に苔を貰うことなど滅多にないこと。やったあああああ。

仙洞御所は「やはり多くの人の手が入ってしまったためかぼんやりした印象」と同行の一人。歩く砂利道を広くとりすぎているせいで庭自体がどんと迫ってこないとも。なるほど砂利道がもっと控えめであればあの洲浜の美しさをもっと感じられるはず——。

以下後水尾天皇まわりでこれまで読んだ本メモ。
『東福門院の涙』(歴史小説としては面白いがウェットであまり好きでなかった)
『桂離宮 修学院離宮』
『修学院離宮物語』
『後水尾天皇』

2008.6.20 [金] 雨の日に

隣のブロックのある家の方は、園芸が大好きなようでいつもいつもお花が綺麗。その家の前を通りかかったら、青紫蘇(大葉)の苗がいくつも置いてありました。

沢山芽がでたからご自由にどうぞとのメッセージ。
いいなあ。すてきだなあ。
2ついただいて帰りました。
今度みかけたら話かけよう。お礼を伝えたい。

2008.6.18 [水] 単衣の背縫い

みなさまありがとうございます。ありがたや〜。
これは集約しなくっちゃ。むん!

でもって状況を詳しく書くと、ぱちっと切れてしまったのはおしりのあたり。
きものは緯が綿、経糸が苧麻の八重山グンボウ。2003年に石垣島で買い求めてから仕立てたものだから、糸の経年劣化ということではなさそう。それにまだほとんど着ていなくて、思い起こすともしかしたら昨日が二度目だったかもしれない...。
一度自分で洗いました。特別糸が縮んだ印象はないのです。
背の縫い方は、一重に普通に縫っているものに、背伏せがされているのみでした。
布のほうは糸の通っていた穴が広がってしまったところがいくつか。

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いただいたアドバイスはまとめてKWにしました。感謝!

2008.6.17 [火] ぱちっ

茶の湯稽古。
31℃だったそうな。
暑かった、でも口に出してはならぬ。
「暑いと思うから暑いのだ」と諭される。

着ていったのは、八重山グンボウと八重山みんさー白八寸。
お客さんをしているときに、ぱちっとなにやら音がした。しかも2度ほど。もしや背伏が切れたような気がする、と思いつつさほど気に留めていなかったら(なぜ気に留めない…)、お点前の直前に背縫いがぱっくり開いていることを教えてもらう。7〜8センチほど。ひ、ひぃ〜!
応急処置をしてもらって(感謝)、とりあえずその場はしのぐことができました。

これは私の座り方のモンダイでしょうか(それはあるであろう)。
綿麻の布が伸縮しないから?
それとも仕立ての際に工夫してもらうべきことがあるのか...。
お知恵をお貸しください(涙)。

2008.6.5 [木] 都と鄙

時々お話をさせてもらう西陣の問屋の主人は、ぼくらの作るもんは都の織物。鄙のもん、里のもんとは全く異なるものと繰り返しいう。実際彼の手から出て行くものは本当にすばらしく、いつも感嘆の溜息とともに帯やきものを見せてもらっています。
たとえばこんな帯。袿錦と名付けている袋帯で(ここに載っているものと同じ)、地は黒く市松の地紋にもなっているのだけど、驚くほど軽くて繊細で、陽に透かしてみればこのとおり。

そんなこともあってか、数日前に知った御所南のギャラリー鄙美の店名が何か気になる。都の真ん中にあって、都の対極にあたる鄙の美しさへの思いを店名に込めたのだろうか。

鄙美さんでは久留米絣の話になり、ご一緒したマダムが引用された言葉「久留米絣が一番似合うのは銀座、一番似合わないのは田んぼの畦道」(引用元を失念)が印象的。「確かに」と思い「いやいやそもそも」とも思う。逆説だ。

2008.6.4 [水] ラジオ

ラジオの電波は思いのほか遠くまで届くようでした。だって奈良まで。聞いていただいた方、ありがとうございました。えへへ。どきどきしたけど楽しかったです。しかしそんな思いをしているのは私ひとりで、ラジオ局のみなさま方は思いっきり日常。このギャップがたまらん。ちょっと面白い。そして芸能界で仕事をする人たちの本番でのテンション、集中力には驚かされる。

今日のいでたちは、紬(余呉)の単衣に、越後の八寸。帯揚げはうすいピンク、帯締めはうす紫。しいていうと花菖蒲の気分でした。そうだあすこに行かなくちゃ。

2008.6.3 [火] 蛍

今年初観察。
40〜50匹くらい視界にはいってきました。
ふわ〜。なんとも嬉しいものです。

写真は今日の大徳寺瑞峯院境内。
雨のあとの苔、ふかふか。

2008.6.2 [月] はやい入梅

午後雨があがり、用事を済ませに自転車で南へ。もう大丈夫かと思ったけどやっぱり帰り道は雨。賀茂川右岸では道の真ん中に青鷺がたたずんでいました。

明後日水曜日にKBS京都ラジオにゲスト出演することに。かつぜつ悪いのに、と引き気味だったけども、こんな機会もなかなかあるまい。なにごとも経験なり。パーソナリティの中村薫さんが『京都きもの生活』を活用してくれているとのことで、呼んでもらいました。電波の届くかた、ぜひ(笑)。9:30すぎから15分前後だそうデス。

2008.6.1 [日] メンテナンス

知人から小物をいくつか譲りうける。涼しげな草が染められた絽の帯揚と、白とブルーの伊達締め。両方ステキ。ただ少々ほこりっぽい感じがしたので、どちらも洗ってみることにしました。
帯揚げはやっぱり縮んだけども、半乾き状態でアイロンをかけて伸ばしてみたらなかなかうまくいきました。湯のし屋さんのようにまっすぐの耳にはならないけども、問題なし。伊達締めのほうも特に縮んだ気配はなく。

おお良いではないかと調子にのって、他の伊達締めも全部洗ってみました。幅はまったく変化なし。長さのほうは1寸ほど縮んだけれど、これも誤差の範囲。実家から持ってきた伊達締めなど、20〜30年は使っているものではないかと思う。いやもっとかも。きっと初めての水洗い。綺麗さっぱりです。洗えます、伊達締め。ちなみにアクロン。

それから柿渋が余ってしまったのでこれまた調子にのって箱をもうひとつ製作。今度は「乱れ盆(衣裳盆)」ふうの大きさ(もとはタカムラの大きなワイン箱)。
紙には古く使わなくなった畳紙を使いました。これが具合がよかった。半紙を張り重ねて柿渋をかけるより、厚い和紙1枚&薄い半紙1枚がいいかもしれない。手順をもういちど書くと...。

1)強度のある段ボールを選び、二重か三重にする
2)新聞紙を張り重ねて補強(特に角を重点的に)
3)厚みのある和紙で全体を張る
4)刷毛で柿渋をかける
5)柿渋が乾かぬうちに薄い半紙を重ねる
6)その上にもういちど柿渋をかける
7)乾かす
8)好みで何度か柿渋をかける、太陽にあてて乾かす

というかんじ。そして屋根の上でひなたぼっこ。柿渋は太陽に当たるほど濃い色になります。それと、やっぱり和紙がいい。畳紙でも和紙のような洋紙ふうの紙だと、あまり柿渋を吸い込んでくれないのです。楮だぞーという紙がいいみたいだ。でも何が和紙でそうでないのかはどうもよくわからない。少し調べてみよう。

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