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よく食器を欠けさせてしまう。それでもそのまま使うけど、ああ可哀想に、とたびたび思う。ずっとなんとかしたかった。とりあえず「ウソ金継」で直そうと思っていた。
ある日珈琲店で良縁。本当の金継を教えてもらうチャンスがやってきた。ここぞとばかりに、たくさんの食器を持っていく。これでも「どうしても、どうしても直したいものだけ」を厳選。本当はまだまだいっぱいある。
最初の回は「さびうるし」で欠けを埋めました。一ヶ月乾かして、二回目の今日は余分な「さびうるし」をカッターといくつかの番手のヤスリで削る。元の形に戻ったら「黒うるし」を塗り重ねる。これが中塗り。次、三回目はそれをもういちど削って、さらに漆を塗って金を撒く。最短で4ヶ月。
さびうるしを削って器の形を取り戻していく作業は楽しかった。こういう作業は好き。人一倍欲張った分、家でも作業。嬉しいなあ、これでまたうきうきと使える。
だけど熱中していたら、うっかり漆を触った。まずい...
翌日にはかぶれが発生。どうか軽症でありますように... |