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2009.8.25 [火] 東北旅

1週間ちょいの東北旅から戻りました。
平たい土地では自転車で、山谷はげしい土地は鉄道に乗って、岩手・秋田をめぐってきました。
岩手は田園が本当にうつくしかった。お米がいっぱいだった。リアス式海岸の生ウニめっちゃおいしかった。青草をいっぱい食べた牛さんのお乳は有難かった。野芝のうえに寝転んで眠たそうにもぐもぐ反芻している牛たちの満足げな顔が忘れられない。温泉もスバラシー。などなど振り返り日記、今回はちゃんと書き留めたい。

2009.8.23 [日] 東北旅最終日

宿のあたりは森吉ダムと花が美しいという森吉山のほかは何もなく、人家もないのだけど、15分ほど歩いたところに杣(そま)温泉という温泉があるという。これは本当に秘湯にちがいない。朝ごはんの前に行ってみると、ものすごくよいお湯でした。

お昼の飛行機に乗るために駅まで送ってもらって、そこから自転車。びゅんびゅん。ときに秋田内陸線と並行しながら、2時間くらい走ったかなあ。小さな大館能代空港=秋田北空港に到着。ゴール!

この空港は一日2便の東京ゆきと、1便の伊丹行き、計3本しか飛んでいない。1998年にオープンしたそうだ。赤字なんだろうな。だけどこういう空港は赤字だとしてもここに住む人にとってどれだけ有難い存在かと思う。旅行者としては大館能代空港⇔秋田内陸線⇔乳頭温泉などなど、のコースはとても楽しいと思いました。

飛行機もこれまで乗ったことのない規模の小さなプロペラ機。庄内平野、佐渡、信州の山々を眼下に眺めて伊丹まで。京都駅からは自転車でホントのラストラン。
は〜。満喫の旅でありました。楽しかった!

2009.8.22 [土] 東北旅八日目

朝も温泉。そして出発。途中までバスで、その先は自転車で下り坂をびゅんびゅん走る。朝はどんより曇っていたのに、日本一深い湖・田沢湖(水深423m)に着くころには青空になり湖もコバルトブルー。南の島かと見紛うほど。

湖を眺めながら湖岸を走って、ひとつ小さな峠を越えると、温泉・湖・秋田駒ケ岳などの観光の顔から、秋田の普通の田舎の風景になった。玄関はどこも二重扉。雪国なのだ。
これまた鉄ちゃん垂涎の(たぶん)秋田内陸縦貫鉄道に乗るべく、松葉という駅にいく。“秋田内陸縦貫鉄道”の名前のとおり、この鉄道は内陸の谷沿いを南北に貫いている。もうすぐ廃線と言われて久しいという。それでも岩泉線よりずっと本数は多いのだけどな。

始発でもなく主要な駅でもない松葉という駅はもちろん無人で、かなり近づかないとそこが駅だとわからなかった。少し時間があったので駅前(というかなんというか)を散策。駅前とはいえ、ほぼなにもない。「かしわ家食堂」という看板が気になり探してみると、何だかとても美味しそうなにおいがする。田沢湖畔のホテルのレストランで昼食をとったことを悔やむ。今調べてみたら“史上最強の大衆食堂”と書いている人がいではないか。頼らないと決めた食べログにまで。ななんと。さらに悔しい。

駅前の通りには山田屋というお菓子屋さんがあった。もう閉じてしまったのでは、という雰囲気。だけどドアに鍵はかかっていない。予想に反して営業中。そしたら半裸のおじちゃんが出てきて、電気をつけてくれた。ものっすごい種類のお菓子がズラーっと並んでいる。見本かと思ったら中もちゃんと入っていた。面食らう。
おじちゃんはシャツをはおって戻ってきた。何かおすすめはありますかと質問。返答。しかしまったくわからない言葉だった。5秒くらいフリーズ。がーん!ひとこともわかんない!
しかし相方はさすが文化人類学者というべきか、少しずつおじちゃんの言葉を解読していく。日持ちしないものはダメだから焼いたもんがいい、ということを言っている。お菓子のことだけでなく話はあちこちに。「ここでは洋菓子は売れね」、息子さんは角館でガトーやまだという洋菓子店をやっているという。このあたりの産業についても。「商売(しょんばい)はダメだ。話になんね。林業はぜんぜんダメだ、土木(どんぼく)もダメだ、若いのは出てって誰も戻らね、孫は仙台に福祉の大学に行ってる、これから有望だべ。田舎が栄えないと都会だってダメだ。違うか。」違わない。そのとおりだ。

いくつか焼いたお菓子を買って、お店の前で一緒に写真を撮らせてもらいました。
「もつくうか。とつもつくうか。もってけ。」
栃餅を貰った。松葉駅のホームで食べた。栃餅はあまり好きでなかったのだけど、このとつもつは美味しかった。お世辞でなく本当にすごく。袋には「ふるさと」とありました。

松葉駅のホームにはスロープがあって、そのまま自転車で上がっていける。ホームまで自転車で乗りつけるというのは初めての体験。秋田内陸縦貫鉄道はマタギの山々の間を通り(阿仁マタギという駅もある)、阿仁前田駅下車。送迎バスに乗って最後の宿「森吉山荘」までいきました。建設中の(ほぼ終了してる)おそろしく大きなダムをとおった。
いちおう温泉のお風呂に入って、豚しゃぶを食べつつ(おいしー)日本酒で旅の成功を祝して乾杯。平和に就寝。

2009.8.21 [金] 東北旅七日目

これから乳搾りの彼らとお別れして、中洞牧場をあとにする。胸がいっぱい。
けれど欲張りな旅はもう少しつづきます。岩手の山奥から秋田北空港=大館能代空港まで行かなくてはいけないのだ。

まずは自転車で出発。鉄っちゃん垂涎の「岩泉線」始発の岩泉駅へ向かう。なんと1日3本しか運行していない。朝の1本を逃したら次は9時間後だ。標高800メートルから100メートルまで、ずっと下りの爽快ルート。旅7日目にして初めて雲行きが怪しい。駅に着いたら降り始めました。あぶなかった。

途中乗り継いで盛岡まで。ちょうど花巻東高校の準々決勝の最中で、盛岡駅構内ではパブリックビューイング。ものすごく観たい、けど“じゃじゃ麺”を食べにいそぐ。
お店は「白龍」。やはりここでも花巻東高校戦で大盛り上がり、ときに悲鳴。菊池くんが肩痛で、交代した投手がばんばん打ちこまれていた。じゃじゃ麺はサイズ中を所望したらおばちゃんにやめとけと諭され小に。ほにょほにょの平麺のうどんに微妙に短く太い千切りきゅうりと濃いい肉味噌がのっかっている。それににんにくやらトッピングして混ぜて食べる。B級、けっこう好き。それにしても400円とは、東北はどこもかしこも物価が安いのか!?

昼食のあとは草紫堂や南部鉄器の釜定工房に向かいたかった。が、どうしても「光原社」というところに行きたかった。旅の途中で目にした雑誌に光原社のくるみクッキーというものが載っていました。箱が素敵。喫茶室もあるらしい。そして『注文の多い料理店』の最初の版元なのだという。

光原社の一角はちょっと別世界のよう。盛岡の町にこんな場所があったんだなあ。資料室には“賢治に捧ぐ”と題した柚木沙弥郎の作品が展示されていました。質の高い民藝品がたくさん。特に籠に目が引いた。おいしいコーヒーとおやつ。ずっとここにいたいよ〜。じゃじゃ麺ゆっくり食べてる場合じゃなかった!(光原社についてはKWにしました

くるみクッキーと手ぬぐいを買って、ふたたび鉄道に乗り秋田県へ。乳頭温泉郷の一番奥にある黒湯温泉がこの日の宿。折りしも「大曲の花火」の前日とあって満室だったのだけど、自炊部は空いていた。囲炉裏のついた茅葺屋根の部屋。お部屋はきれいだしぜんぜん問題ないのだが、コンセントがないのはちょっと困った。テレビがないのも構わないのだが、花巻東高校のニュースが観れなかったのは辛かった(携帯も繋がらない)。
乳頭温泉、お湯はエクセレント。金のアネッサ(日焼けどめ)のせいで荒れていた肌がつるつるに戻りました。いい湯だあ。たまらん。ぐっすり眠る。

2009.8.20 [木] 東北旅六日目

牛たちの声で起床。5時半くらい。
はよ搾ってーと集まっていた。約80頭の牛たち。

中洞牧場は岩手県の標高800メートルにあって、昼夜・季節を問わず牛たちは自然放牧されている。そして野芝がびっしりと生えた山地で自由きままに生きている。野芝を食べて、沢の水を飲んで。勝手に繁殖して、母牛は自分で出産する。だけど朝と夕方、お乳をしぼってもらいに搾乳場所までおりてくる。そこでちょっと「おやつ」をもらってまた山に戻っていく。
そんな生活だから牛にストレスがかからない。とっても長生きする。病気も少ない(普通の乳牛たちはブロイラーのような生活なのだ。病気すれすれのところで生きているときく)。
そして人のほうもすごく楽。一日中ごはんをあげてうんちを片付けるという重労働から解放される。アメリカからの輸入飼料の高騰に苦しめられることもない。うんちを産廃として処理する必要もない。
そのかわりお乳の量はすくない。穀物飼料を食べている牛たちに比べると、脂肪分が少し低い。山に野芝が生えそろうまで待つ年月も必要だ。
それぞれメリットデメリットはあるけれど、トータルで考えればこの“山地酪農(やまちらくのう)”がどう考えても合理的かつ幸せだ、と一部のひとたちは考えている。けれど穀物飼料を買わせたい乳業メーカーとか、補助金とか、いろんなことが絡み合って、日本では乳牛を放牧することがやりにくい構造になってしまっている。だから彼らは日本では“アウトサイダー”。ヨーロッパやニュージーランドでは放牧こそ主流なのに。

という幸せな牧場で一日過ごす。山にのぼって牛たちとゴロゴロ。草をひとしきり食べては、横になって反芻する。もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ・・・反芻中のうしたちの満足げなことったら。次第にウトウトとなって半目になって、昼寝してしまう。穏やかな時間が流れ、おもむろに立ち上がったと思ったら突然排泄。ぎゃあっ。そして草を食べる、以下繰り返し、永遠に(笑)。

中洞さんの牛乳は数年前までらでぃっしゅぼーやで買うことができたそうです。今は中断しているけど、もう少ししたらまたらでぃっしゅで取り扱いがはじまるとききました。心待ちだ。

2009.8.19 [水] 東北旅五日目

遠野の先は山谷かなり激しそうだから、鉄道の旅にスイッチ。まずは釜石線で釜石まで。たくさんのトンネルを通った。海に近づいてもなお大きな起伏。そしてそのまま海に沈むのだ。「遊覧船はまゆりに乗るといい、リアス式海岸を海から見るのは圧巻」とは釜石で生まれ育った友人。その時間はなかったけれど、1時間弱、釜石の町を散歩しました。駅の目の前はいきなり新日鉄。煙がもくもく。市場にはぴちぴちの魚介類がたくさん。おいしそー、けれど次の町までガマン。

再び鉄道に乗って(今度は「山田線」)お昼すこし前に宮古につく。海産物店で贈りものを手配。お盆をすぎるとウニは産卵期に入り今年の漁は終了してしまう。この日は漁ができた日とのことで安堵。牛乳瓶にびっしり入った生ウニ、帆立、あわび、するめいかなどをいっぱい送ってもらうことに。ミッション終了。
そしてお昼ごはんはお寿司っ。生ものは得意でないのに、幸せに食べる。うまーい(涙)。ウニは固体でなく濃厚なソース。あまりにおいしくて海産物店に戻り自分たち用にも生ウニ一本購入。牛乳瓶一本1500円、宮古のひとはウニ丼といえば一人一本ときく。鼻血が出るにちがいない。

そして中洞牧場の中洞さんとお会いして、今日の目的地、この旅のいちばんの目的地、中洞牧場へ向かうのだった。夢にみた牧場、野芝が青々と茂って、牛たちは自由に、勝手に、まさに牧歌的に暮らしていました。牧場青年&女子たちとともに就寝。

2009.8.18 [火] 東北旅四日目

遠野に停泊。移動しない日。
まずはやはりカッパ淵などに行くべきだろう。川沿いや田園地帯をゆっくり走る。飢饉の碑や一揆の碑などがいくつかあった。目の前にひろがる穏やかで実り多き田んぼをみると、そんな状況を想像することはむずかしい。有名なカッパ淵は静かに水が流れてきれいな場所でした。ひとつの石になすびがひっかかっていた。近づいたらすうっと流れていってしまった。もしやカッパのいたずらか。だけどカッパ淵のような場所は岩手県に100箇所はあるだろうなあとも思った。ここだけがspecialなのではないよね。

紫波というところから友達がきてくれて、一緒にお昼ごはん(ジンギスカン、1000円)。十数年ぶりの再会が嬉しかった。午後はある集落の戦前戦後あたりの写真を集めた写真展を観にゆき、曲り家とよばれるこの地域独特の家を見学。馬とともに生活した豪農の住宅。200年ほど前建てられた家ながら、今でもここで生活しているという。古い農具や生活雑貨も置かれていた。お風呂のように大きなお鍋とか、籠にしてもものすごく大きい。赤ちゃんが5人くらい入りそうな籠、背負っていたと思われるのだけど、どうなのだろう。その頃の日本人はもっと小さかったはずなのに。
などなどそんな一日で、平和に就寝。

2009.8.17 [月] 東北旅三日目

温泉に入りたおして、9時ごろ藤三旅館出発。今日は一日自転車。花巻に戻って、遠野までいく。ほぼ釜石線と並行、釜石街道というそうだ。谷沿いの道だけど、それなりにアップダウンがあるだろう。だけど3日目にして体が慣れて、軽くなってきたみたい。がんばるぞー。

道中は予想どおり登りあり下りあり。なだらかな丘陵地帯でした。広々とした棚田がつづいて、しばし止まって大きく深呼吸。なんて美しい田園だろう。道のほうは交通量もそれなりで(ダンプカーとかも)、神経をつかう。お昼ごはんが気になり始めたころ「宮守ブロイハウス」という標識がでてきた。ブロイハウス!ドイツ料理と地ビールっ。どうやらゴールの手前10kmくらいの場所にあるらしい。それならばちょっとくらいいいよね(笑)。というわけでニンジンに向かってがんばりました。

着いたらそこは「遠野麦酒苑」という名前に変っていた。期待していたドイツ料理は見当たらず、しかしラム丼なるものがあった。野菜もたっぷりで600円。とてもおいしかった。遠野はなぜかジンギスカン好き(羊はいなくて、輸入しているそうですが)。

遠野に近づくにつれ空が開けて、広々とした川沿いの盆地になった。途中から桜並木の土手道を走る。すばらしい道。

遠野の宿は着いてから探しました。JR遠野駅の駅舎がプチホテルになっていて、とても感じがよかったからここに決定。遠野の祖父母の家に里帰り中の友人と会い、居酒屋さんで花巻東高校の試合を観戦(このときはまだ2回戦)。菊池くんすごい。そしてやっぱりばたんきゅー。

2009.8.16 [日] 東北旅二日目

今日の予定は北上から花巻まで、そして一日イーハトーヴをめぐるんだ。北上→花巻間は快適だけどちょっと荒れたサイクリングロードがあり、らくらくコース。ときに道からはずれて集落の中を通ったりしつつ、花巻到着。
「街のコンシェルジェ花巻NPO」というところでガイドマップをもらう。ここは観光案内所でもあり、住人にとってのコンシェルジュでもあった。庭の仕事を手伝ってもらいたい人とボランティアをつないだりもしている。いいかんじ。

して、まずは「やぶ屋」の蕎麦からスタート。賢治先生お気に入りの店。きわめて普通で、とても有難かった。天ぷらそば600円、白金豚のカツ丼も600円。サイダーは飲まなかった。賢治の母の実家「宮澤商店」を見学。そして数軒隣の金物店に入る。掛けてあった籠がとてもよかったから。ほしい。けれど旅ははじまったばかり。宅急便で送るにもかさがありすぎて断念。90歳というおばあちゃんからは、いかに宮澤商店がお金持ちかという話をきく。賢治先生はとても偉いひとだった、との話も。お墓にお参りして、“下ノ畑”に行った。花巻農業高校にも。下ノ畑ニ居リマスの黒板は想像をはるかに上回る大きさでした。

途中立ち寄ったマルカンデパートは凄かった。通りは人もまばらなのに、ここの大食堂は異常なにぎわい。高さ25センチのソフトクリーム140円、これを割箸で食べる。私たちは二人で分けたけど、みんな普通にひとつ平らげていた。「秘密のケンミンSHOW」の撮影をしてました。10/15放映ときく。見逃せない。

この日の宿は山の上の「鉛温泉」。夕方まで花巻をめぐり、疲れて温泉までは送迎バスに乗りました。“立って入る”お風呂がある藤三旅館。おもしろい。全身まんべんなく湯圧がかかるのがよいのだそうだ。長期滞在のための“湯治部”に宿泊。味わいぶかすぎました。またもやばたんきゅー。

2009.8.15 [土] 東北旅一日目

早朝に京都を出発。伊丹から仙台空港へびゅーん!
そのまま電車に乗り込みぐんぐん北上、一気に平泉まで。北上川の河口からスタートも考えたけど、なかなか大変そうだからあっさり諦めて電車にしました。そんなわけで平泉駅で自転車を輪行袋から出して組み立てる。この先数日は自転車旅行。

中尊寺・金色堂はその名のとおりまっ金金。スゴイ。母と隣人Tくんの勧めどおり、能舞台がすばらしかった。ぶるっとくるくらいに。しかしあまりゆっくりしていられない。北上市までたどり着かなくてはいけないのだ。
基本的に北上川ぞいを北上するのだけど、道は川と少し離れている。交通量の多い右岸の国道はやめて左岸の県道をゆく。それなりのアップダウン、がんばって進む。
北上平野は豊かな豊かな米どころでした。田んぼ田んぼ田んぼ。途中「黒石寺」の近くを通りました。黒石寺といったら、あのものすごい蘇民祭の場所ではないか——参拝したかったけど通過。
最後は快適な土手道を走って、夕焼けをみる。暗くなる少し前に、この日の宿「農家民宿 三浦ぶどう園」に到着。大きなお風呂と採れたて野菜がてんこもりの夕食、たいそう幸せ。今がはしりという三陸の戻り鰹、ぬか漬け、自家製ワインもおいしかった。ばたんきゅー。

ところでお昼ごはんは平泉でお蕎麦だった。電車のなかでiPhone&食べログで良さそうなお蕎麦やさんを知ったのだ。評判どおり美味しかった。けどこんなふうに予定調和的においしいものを調べて食べるというのは、まったくおもしろくないぞ。ということで以降食べログ禁止になりました。ガイドブックもないしあるのは地図と時刻表だけ。荷物を少なくしないといけないから、着替えもなにもかも最小限。鼻で探すのだ。

写真は北上川の夕暮れ。展勝地と呼ばれるひときわ川幅の広い場所。そして翌朝撮った三浦ぶどう園のぶどう。赤ワインのぶどう。ぶどうは葉も蔓も房も、絵になるなあと思いました。家を建てたらぶどうを植えたい。それにしても農家民宿三浦ぶどう園は、この上ないロケーションにあって、みなさん優しく、素晴らしかったです。

2009.8.14 [金] 夏休み

明日から東北へ自転車とローカル線の旅。
検討のすえ、こんなコースに。もりだくさん!

仙台空港→平泉→北上→花巻→鉛温泉→遠野→釜石→宮古→岩泉線→中洞牧場→盛岡→乳頭温泉→田沢湖→秋田内陸縦貫鉄道→マタギの里→大館能代空港

どんな旅になるかしら。どんな風景に人に出会えるだろう。

写真は畑のオクラ。種まきが遅れて先日初収穫。これから毎日たくさん実をつけそうなのに…、これが気がかり。

2009.8.12 [水] スイカ届く

果物のなかで(野菜でしょ、というツッコミはなしね)一番好きなスイカ。しかも特別美味しいスイカが届きました。そしてダンボールもグッドデザイン。幸せ。

2009.8.10 [月] 雨の散歩

午前中は名古屋より来客あり。ひとときのおしゃべり。すてきな能登上布と紗の長襦袢、値段は明かさなくてもいいのに。ききたいけど(笑)。

午後はひとつ北の橋まで傘を差して歩いていった。雨の日の散歩は本当にきもちがいい。ちょっと世界を独り占めしているような気分。着いた先では新しい出会い。

しかし夏空が長続きしないなあ。お米は大丈夫なのだろうか。少し心配です。

2009.8.9 [日] お能鑑賞

めざめてから三度目のお能。
母のすすめどおり舞囃子がよかった。茂山茂さんのスコーンと通る声が気持ちよかった(茂山家のメンバー紹介ページがやたらとわかりやすい)。ワキ方福王茂十郎さんの存在感が印象ぶかい。笛の人は三回とも同じ方だ。鼓はなんだか間が抜けていた。

燈花会の蝋燭が灯るまで居たかったけれど、とんぼがえり。せっかく奈良へ行ったのに。計画性のなさをすこし後悔。

2009.8.8 [土] 門出の日

染め上がった留袖を見せてもらったのは確か五月。
花とレースで表現された扇が幾重にも重なっている。
精緻に描かれた白のレースの部分は、思い切り近づいて至近距離でみても、気が遠くなりそうでした。

そして今日は門出の日。
AB型のかずひささんの娘さんが嫁がれました。
おめでとうございます!

2009.8.3 [月] 梅雨明け

梅雨明け宣言どおり、今日は文句なく夏日。
これからあの暑い日々が待っているのかと思うと気が滅入りそうな気もするが、待ち遠しかったからとても嬉しい。夏はこうでなくっちゃ。

7/25に那須の「森林ノ牧場」がオープンしたときいた。牛乳は新宿伊勢丹で取り扱いがはじまったよう。本当に美味しいです。山地を元気に歩き回わり、輸入穀物飼料ではなく草を食む愛くるしいジャージーちゃんたちのお乳です(おやつ的に少し穀物も食べているけど)。関東のみなさま、夏の小旅行にもおすすめです。

2009.8.2 [日] 夜遊び

ご飯を食べて、そぞろ歩き。
丸太町から鴨川、木屋町、先斗町を通って祇園まで歩く。

涼しい月明かりの夜。千鳥の提灯がすてきだ。

2009.8.1 [土] 椅子の張替え

「座り心地がわるい」と姉。毎日座っているからあまり気にしていなかったけど、言われてみれば確かにその通り。うす汚れた布も気になっていたし、満を持して張替えをお願いました。

受けてくださったのは「村上椅子」さん。木の家具をつくるぽちてっくから教えてもらいました。みてもらったら、中に入っているベルトがのびのびになっているとの診断。私たちが譲りうけて使い始めて10年、作られてからはもっと長い年月を経ているだろう。サザビー製。今はもう家具は作っていないんだろうな。ある期間は素敵な家具をたくさん輩出していたと思うのだ。

シートの布は別珍を選ぶ。ブルーの別珍、喫茶六花とまったくお揃い。数日後に戻ってきた椅子は、別物のような座り心地。上等な椅子にものすごくバージョンアップしました。すばらしい! しかも一客約5千円という良心価格。ありがたい!

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