|
2010.2.27 [土] お菓子/鶯餅 |
|
|
今日のお菓子は川端道喜「鶯餅」。
箱(持参した曲げわっぱのお弁当箱)を開けると、「おおお」と声があがった。すっとしていて、ふっくらむっくり。これらは両立するのだな。かわいい。尻尾がある。
うぐいす餅は餅屋さんにも並ぶしよくみかけるわけだけど、単にうぐいす粉=青大豆のきな粉がかかっているというだけで、鶯に見えたことはなかった。しかしこれは鶯だ。それも夏の鶯ではなく、早春のまだ太った鶯。色は鶯の色ではなく「うぐいす色」だけど。
漉し餡に、砂糖餅。うぐいす粉が繊細にふんわりとかけられている。やはりこの甘みがなんとも。 |
|
2010.2.26 [金] 6:53 pm |
|
|
ああ。くやしいなあ。くやしくて今晩は眠れないかもしれない。
しかしこれだけフィギュアフリーで染まった今日だけど、TBSの夕刻ニュースは政治(予算)、トヨタとニュースを続けて、オリンピックはそのあとみたいだ。「報道のTBS」のプライドだろうか。えらい。
写真は庭のスミレ。だいぶ早いような気がします。 |
|
2010.2.25 [木] お菓子/菜花 |
|
|
日に日に気温があがって、畑の野菜たちはどんどん花芽をつけていっている。すこし前にラジオの気象ニュースで農作物の管理に注意を、といっていたけれど本当にそのとおり。農家さんたちは気温の変化に前々から気をくばって、出荷していくんだろうなあ。
もうちょっと大きくなるのを待ちたかった聖護院かぶらは気づくと董が立っていたし、ゆっくり食べようと思っていた水菜もあちこちで花が咲きそうに。どれもアブラナ科。菜の花として食べることもできるけど、いそいで収穫しては、せっせと配って歩いています。
して、本日のお菓子は松屋常盤のきんとん。銘をききそびれ、何だろうねと話していたが、この季節のその配色なら、菜の花だろうと後から教えてもらった。そうか...。たしかに。
写真の菜の花はまもなく花開きそうな聖護院大根(東のお隣さんの畑)。大根の養分をもらって、しっかり花が咲きそうです。 |
|
2010.2.20 [土] きものサロン |
|
|
今日は『きものサロン'10春夏号』発売日です。ちっちゃな巻末コラムがこの号からスタートしました。なので小さくPR。いや大きくPR。ミナサマ買いましょう、きものサロン〜! 特集は“母譲りのきものを私らしく”。ツボついてますねー。「日本の色大全」なる付録つきですよー。
コラムの話題はにおい袋の香りのこと。はんなりカラーがモノクロ誌面にはあらわれないので、こちらにて。 |
|
2010.2.19 [金] お菓子/寒紅梅 |
|
|
今日のお菓子は川端道喜「寒紅梅」。
この色はちょっとほかにない。ふっくらたっぷりとした風情もたまらない。漉し餡が砂糖餅に包まれているだけなのになんだこれは。素朴さと雅びさを同時に感じるのは、店の歴史をきいているからだろうか。餡がまたも印象的。丸々とした梅の花弁は、ひと弁ずつぽろりと食べ易くもあった。
この菓子は九代目道喜が北野天満宮での梅花祭の茶会にあたって作ったものだという。およそ200年前。十五代目道喜が随筆集『酒れん』の中でこのように書いている。
「何んの変哲もない円い餅菓子にヘラで花弁を付けると、ふっくらとした梅の花が出来上がる。深く付けたヘラ目は、薄く包んだ餅皮をさらに薄くのばし、小豆餡の色が透けて見える程だ。この菓子の決定的な技巧は白餡を使わなかった事だろう。実物の梅より深い落ち着きの色合いと重量感が、浅春、茶席の主菓子としての不動の場をしめた。それは可憐な梅とは程遠い、寒風に凛とした風格をもっている。」
触発されて、梅を観ようと御所へむかった。行きは青空だったのに、帰り道はみぞれまじりの時雨。寒いのなんのって。まさに寒紅梅なのだった。 |
|
2010.2.19 [金] ひらパー |
|
|
フィギュア男子は見応えありました。ライサチェクすごかったあ。バンクーバーの女神は彼にキスしたのだ。高橋大輔は数年前と表情がまるで変わりましたね。試練は人をこんなふうに成長させるんだなあ。いやそれは彼が逃げなかったから。滑りきったその姿をみて、本当に感動してしまった。気持ちがつたわってきて。
大阪と京都のあいだ、枚方にはひらパーという遊園地があります。スケートリンクのポスターが最高。すばらしい!
いってみようかなあ。ひらパー。
てなことで、ぼちぼちふりかえり日記。 |
|
2010.2.15 [月] 東京散歩 |
|
|
今回の帰省はなかなかアクティブでした。ついたその日は銀座をぶらぶら。入ったことのなかった呉服店をのぞいたり、かりんとうを買ったり、丸の内でごはんを食べたり。翌日は学芸大のあたりをうろうろして、それから駒場へ。
日本民藝館は建物も、置かれているものもすべて重厚で力強い。運良く柳宗悦邸の公開日でもあった。書斎が最高。
いまの特別展は「編み・組みの手技—籠・蓑など—」。蓑は藁でできているものだと思っていたのだけど、そこにあったのは木の皮や黒々とした海草が多く使われていた。葉山へゆく道中一緒だったかずさんは、藁は弱いから海草のものが残っているということなのかもと。なるほどなあ。海草や木の皮のものは耐久性が強そうで、かなり長持ちしそう。だからこそ衿のあたりは美しい文様が編みこめられている。いずれにせよその土地その土地で手に入るものをこうして道具に仕立てていたのだよね。
それとこの竹篭だ。19世紀の京都の筍籠だという。同じような形状のものが今でも錦市場で使われている、この筍籠ほどではないがなかなか悪くない、とのことが解説に書かれていた。先日日記に書いたカゴがまさにそれ。京都周辺の農家が使う竹篭といえば今でもこれがメジャーのようで、もちろんプラスティックのカゴに取って代わられているとは思うけれど、納屋にはかならずといっていいほど置いてある。だけどこの形はほかの地域ではあまり見られない気がする。
日本民藝館を出たあとはPIATTIへ。20ヶ月熟成のサンダニエーレをスライスしてもらいました。ほんのちょっぴりだけど。夜、学芸大のいちぢくパンと一緒にいただきました。死ぬほどうまーい(涙)。オリーブは京都にお持ち帰り。
京都に帰る日は母と横浜でお昼ごはんを食べて、いとしのペリカンへゆき欲深く大量のパンを買い込んで、本郷へ。期せずして東大ツアー。
カフェかんからのすてきなおもてなし、ありがとうございました! |
|
2010.2.14 [日] 葉山にて |
|
|
今年もまたあでやかな真楽の新年会に参加できて嬉しかった。11時半に会場について(受付だったから)16時までいたはずなのに、なんとまああっという間に時間が過ぎてしまうのだろうか。すてきな友人たちとたっくさん笑って、新年にふさわしい一日。
写真はぬほりん顧問撮影のものを拝借しました。いい風景。 |
|
2010.2.11 [木] 旅支度 |
|
|
明日から東京/横浜/葉山。寒そうだなあ。雨コート(きものの)はもっていかなくてもいっかな。靴は歩きやすい革靴。コートは。うーん。
--
朝のうちに畑へ。いろいろ収穫して、きれいに洗って、おすそわけ野菜をわけわけ。午後は雨のなか長靴を履いて取材へ。歩いて仕事にいけるのって、とても愉快。
--
唐津の曳山展示場わたしもいったー。くりくりEYEの赤い鯛がたまらん。唐津くんちはずっと行ってみたいお祭りのひとつ。ひとんちに入って勝手にごはんを食べていいそうですね。 |
|
2010.2.9 [火] 春近し |
|
|
今日はメジロを初観察。窓を開けたらいろんな芽吹きの匂いがした。数日前には塩ラーメンの匂いも。
毎年3月前後に、緑の多い道ばたで時々強烈な塩ラーメンの匂いを感じていました。ずっとその元がわからなかったのだけど、数年前、それは葉の下に咲く小さな花だということがわかった。木の名前は「ヒサカキ」。生垣として植えられていることも多い。
友人に話したら、いやこれはメンマだという人があったけど、私はだんぜん塩ラーメンだと思う。そしたら昨年探偵ナイトスクープで取り上げられているというでないか。ウィキペディアにも書かれているし(笑)。やっぱり!
--
でしょー。サッポロ一番! |
|
2010.2.7 [日] 虎と雪 |
|
|
今朝は昨日よりさらにこんもりと雪化粧。わーい。きれいー。しかし寒いし外に出ることなくゆっくり朝食をとってしまう。さて!と扉を開けるとすでにほとんど融けているのだ。嗚呼。
お誘いをうけて、昼からは高麗美術館。寅年に合わせた虎特集。高麗美術館のコレクションだけでなく、京都国立博物館・鹿苑寺(金閣寺)・相国寺等々から集めたものが並び、見応え十分。伊藤若冲の虎と伊藤若冲が参照した朝鮮絵画が隣り合わせで展示されています。虎は日本にいないのだから、想像で描いていたんだ。
虎といえばタイガースだけども最近ご無沙汰。いやそれとは関係なく虎には近しい感覚をもっていなかった。でもこの展示で表情ゆたかに、ときにコミカルに描かれた虎たちの姿みて一気に虎が好きになってしまいました。単純。
おやつは川端道喜、雪餅。
生風庵/嘯月のつくね芋きんとんではなく、つぶつぶが感じられるもち米(?)の皮。きらきらと光る雪の結晶をまとっていた。まあるくて、ふっくらしていて、目にも美味しく、味はもちろん。餡の甘みが印象深い。さすがだ。 |
|
2010.2.6 [土] 降ったり晴れたり |
|
|
朝起きたらあたりは真っ白。ようやくキタ!雪の朝。
でもすぐに青空になってすぐに融けてしまったと思ったら、またどんより、雪びゅーびゅー、そしてまた青空。今日は一日その繰り返し。
糺の森へ散歩にゆき、河合神社の境内へ。鴨長明(1155-1216/下鴨神社の禰宜の次男だった)の移動式の庵、方丈を見物。そうかここ(復元されたものだけど)で書いたから方丈記だったんだ。それは一丈(約3m)四方のちいさな庵。真ん中に囲炉裏。コンパクトでうつくしい、必要最小限の人のすみか。
それはそうと、元の意味としては、一丈四方=「方丈」なのだ。しかしあらゆる寺の方丈はもっともっと大きいよね。
散歩のついでに今晩の葱を収穫に畑へ。ついでに明日おすそわけする野菜たちも大いに収穫。気づいたら畑用でない洋服にたくさん泥をつけてしまった...。
明日からあったかくなるよ、春だよ、と畑のおじちゃん。豆にネットを張らなくちゃなあ。ふきのとうもみつけた。
--
たんすケータイあつめタイ事務局からギフト券到着。なぜかJTB。意外にどこでも使えるらしい。しかし1000円のギフト券をクロネコヤマトが届けるというのはスマートでないなあ。こういうことこそITで解決できたらいいのに。プリペイドカードにチャージしてくれるとか。アマゾンのギフト券番号がメールで送られてくるとか。とか。エコポイントの交換もえらい複雑なことになってるなあ。
--
遅ればせながらかんからさん、松之助へ!
そうだよね、ぺろりだよね。うんうん。うん。
昔の話になりますがひとつボヤキ(笑)。松之助はオープン当時はどのケーキもおっきかったのです。チーズケーキなどもどーんと大きくて、それがまたアメリカっぽくてよかった。だけど代官山店がオープンしてしばらくした頃にどれも小さく=普通サイズになってしまったのでした(値段も比例して安くなったけど)。なぜかと訊ねると、代官山店のお客さんたちがケーキを残すのだという。だから小さくすることにしたんだって。
それなら代官山だけ小さくしてほしい(涙)。ていうか代官山のやつら残すとは何事だあー。許すまじ!と恨んだものでした。でもビックアップルパイだけは思い入れのあるケーキだからか、その大きさが保持されたようでした。最後の砦です(笑)。 |
|
2010.2.5 [金] 上生菓子強化年間 |
|
|
特に理由はないけれど、今年は上生菓子をいろいろ食べてみるのだ、と思い立った。
スタートは初釜の常磐饅頭、自主練のスタートは1/15、とらやの花びら餅。とてもおいしかった(おい、感想はそれだけか)。
のっけから興味ぶかいことに、京都のとらやは求肥で、東京(京都以外)では餅で作っているという。なぜって、京都は餅は餅屋でという言葉のとおり、菓子屋は菓子、餅屋は餅との明確な区別がある。菓子屋であるとらやをはじめ、菓子屋の花びら餅は求肥で作る。東京はそんな区別はないので餅で作っている、との回答を得た。面白いなあ。
日曜は川端道喜の雪餅。わくわく。寒いうちに嘯月と二条駿河屋の雪餅にトライ。 |
|