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友と友の子どもと寺で会い、うちくい展へも。
柔らかな青楓のもとで遊ぶ子どもたちの姿は映画のワンシーンのようだった。ネコをおっかけて石を投げたりするのはどうかと思った。さらにネコを探して三重塔の階段にのぼった。ネコがいないのがわかると、無念そう。用心深く階段を降りようとしている。ひきしまった表情で。「よしよしガンバレ」などと思いながらのんきに写真を撮っていたら、ひとりが目の前で転落。まさか。
心臓が飛び出そうになったし、申し訳ない気持ちでいっぱいだったけど、結果何もなく擦り傷だけで済み心から安堵。数日間、その後なにもなかったか気がかりで仕方がなかった。
あとで写真を見返してみると、これは彼らなりのちいさな冒険だったのかもしれないと思った。表情がとてもいい。一連の写真に文章をつけて絵本に。題は『かいだんにのぼったよ』。これぞ私家版です。増刷の依頼ももらって、本は海をも渡り、おじいちゃんおばあちゃんにも届けられたよう。 |