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2011.4.29 [金]
桐の花
ひさしぶりにすっきり晴れ。午前中は客間の掃除。欄間や障子にハタキをかけたら経年のわたぼこりがふわふわと舞ってげほげほ。うー。
お昼はおにぎりを作って庭で食べてみる。庭に出たついでにちょっと耕してみたらうっかり没頭してしまい、そのまま夕暮れまで必死に開墾してしまった。祇園へいこうと思っていたのに(涙)。しかし竹の根っこがすごい。こんちきしょう。わかっていたけどやっぱり大変。明日は筋肉痛まちがいなし。今日で1.5坪くらい耕せたかしら。とりいそぎ夏野菜の苗を植える場所を確保せねば。
昨日大徳寺で桐の花をみました。ちょうど葉が開き、蕾がふくらみつつあった。いわゆる五三桐や五七桐はかなり意匠化されたもので、本来の姿は「踊り桐」なのだと知った。踊り桐はかわいくて楽しげで好き。
--
後日談:じつはこの木、桐ではなく、「白雲木」(はくうんぼく)というものでした…。まさに桐というかんじだったんだけどなあ。鶯よりメジロのほうが「鶯っぽい」のと同じくらいびっくり。というのは負け惜しみ(笑)
2011.4.20 [水]
穀雨
今朝はやわらかな春雨。屋根屋(板金屋)さんはお休み。雨が降って風が吹いて桜の木はすっかり葉桜に。そして青楓がまぶしい。
二十四節気「穀雨」は種まきの合図だと朝のラジオがおしえてくれた。大工さんたちに踏みしめられすっかり固くなった庭の土。そろそろ耕さなくちゃ。
2011.4.19 [火]
蔦の葉
蔦が描かれた小紋をもっている。これぞお稽古着という雰囲気だから、お茶の稽古でよく着ている。地色は沈んでいるようで意外と地味ではないグリーン。淡い印象ゆえ春にも着たい感じなのだが、蔦の葉が紅葉しているのよね。うーむむむ。まいっか。やっぱり春も着ていた。
稽古場のおばさまがたから「まあ春らしい。枝垂桜?」なんて言われたりして。「ハイ。そうでーす。いえうそです。。。」そんなやりとりもありました。
ところがこの春はじめて気づいた。蔦の新緑は赤いのだ。ちいさなうちは赤茶色、開ききると若緑色になる。なんとなんと、そうなのか。それを知ると、この小紋はむしろ春の蔦を描いたのかもしれないと思えてきた。いつもの小紋の新たな一面を知った気分です。そして胸を張って春に着よう。
2011.4.13 [水]
水道のこと排水のこと
朝から屋根屋さん、大工さん、昼からは水道/設備屋さんがやってきた。工事のほうは期せずして一段落してしまい、ここしばらく静かだった。だからわさわさしていることが嬉しかったりする。こんなに賑やかな日はもうないかもしれないなあ。
水道/設備屋さんは残っていた最後の作業をしてくれた。
床下や壁のなか、あるいは地下に埋め込まれている水道管や排水管。蛇口をひねれば水が出るのは当たり前、流した水がどうやって下水に流れていくのかなんて、これまで意識したことがなかった。
だけど今回の改修でいろいろ実感した。それはもちろん誰かが作ってくれている。今回わたしたちはキッチンとトイレの場所を変えた。ならば水道管と排水管をそっちに延ばさないといけない。もっともよいルートを探して、ちょうどよい勾配をつけて、レゴの部品をひとつずつ足していくみたいに、延ばしていく。この作業がみていてなかなか面白い。
でも工事が終わったらそれらは目につかないところに隠れてしまう。隠してしまう。だからやっぱり空気みたいに当たり前になるのだけど、寒い寒い雪の日に排水のルートをつくってくれたタムラさんのことを私はたぶん忘れない。
桜は満開で、ぽかぽか陽気。斜め上の家の大きな桜の木からは桜小雪。3時のおやつは花見団子、水出し緑茶のあとには薄茶を一服。甘いものを食べないタムラさんも気が向いたのか無理してくれたのか、食べてくれた。抹茶は苦いって。ふーんそっかやっぱり苦いですか、などと話す朗らかな午後。
2011.4.10 [日]
茶会
茶会当日は快晴、桜は今まさに満開になろうとしている。今日は友人のお祝いの日でもある。いい一日になりそう、そう思いながら早朝に家を出た。
煎茶は文人趣味。着物は紬にする。薄紫の無地紬に白の浦野帯、こっくりしたピンクの帯揚にごく薄いグレーの帯締。無地無地で仲居さんかなあ。でもそんなようなものだし、ちょうどいいかもしれない(もっとも薄茶席では亭主代理をつとめるのだが)。
茶会は広間(八畳)の茶室で煎茶→書院で点心→回遊式の庭をバックに揚琴の演奏→小間で薄茶という流れ。裏方はやはりそれなりにバタバタでほとんどゆとりはなかったけれど、ときに聴こえてくる揚琴の音に何度かはっとした。お客さまたち、たのしんでいただけただろうか。
個人的には九回の席ののちに、演奏をしてくださった
友枝良平さん
を茶室に招き一服さしあげたときの時間が印象深い。三畳の小間に一対一、労いをこめて。ゆっくりお話をしながら。
それから水屋で点てた玉露の味見をさせてもらうのがひそかな楽しみだった。そうそれと京華堂利保「濤々」の美味しさには参った。存在は知っていたけど、麩焼き煎餅&大徳寺納豆=きっと地味で玄人受けするタイプのお菓子、と勝手に分類していた。しかしそれは地味ながらに華やかさがあった。滋味だった。そしておどろくほどの香ばしさだった。これは銘菓。すごいです。
写真はカメラマン久田氏による。この茶室は流れる水の上に建っており、舟に見立て、真ん中に中板があり、床のほうが舳先のようになっている。御座舟の上での一服。銀瓶をつかい点前は簡略化。いろいろ試行錯誤し、たいへん勉強になりました。
2011.4.7 [木]
はじめての小間
いつになったら開くのかなあと心待ちにしていた庭の桜がぽろぽろと咲き始めた。すこし遅咲き、小振りで花の数も少なめ。はかなげで、きれい。
さて週末は煎茶の茶会。煤竹の真の茶筅は用意したし(高かった・涙)、茶巾もOK。お茶は前日に。あとは稽古だ。三畳中板の小間ゆえ、いつもとだいぶ勝手がちがう。ここで省略版の薄茶点前×3席を3セット。大丈夫かなあ。
このページ
を参考にシミュレーション...。
しかし「これぞ数寄屋」というすばらしい茶室ゆえ、そこに居られることがすごくうれしい。がんばります。
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“風呂敷で自転車カゴ”、京都新聞に掲載!
2011.4.6 [水]
屋根
先週末から大屋根の葺き替えがスタート。
まずは大工さんが古い屋根材を撤去して下地(野地板)を張る。
いまどきは合板をつかうことが多いようだが、ここは工務店社長のこだわりで無垢の国産材。たぶん彼は合板をしんじていない。日本の林業をなんとかするなら、変な補助金はやめて、たとえば野地板をすべて国産の無垢材を使うようにしたらええんや、という。ううむ、なるほど。
いずれにせよ板がこんなふうにたくさん並んでいる感じは壮観。改修とて、国産材ガンガンつかってくれてます。
それにしても足場もつけずに、大工さんたちはするすると大屋根に上がって、ふつうに作業をしている。大屋根からの眺めをみてみたく、私もあがってみたのだが、行きはよいよい 帰りは…で、おっかなくて戻れなくなっちゃった。内心半泣き。命綱をつけてもらってなんとか梯子まで辿り着いたとさ。
2011.4.4 [月]
風呂敷カゴ
新しい(くて古い)家に引っ越して3週間あまり。しかしまだまだ工事は続行中。引っ越した翌日ガスが使えるようになり、数日後にお湯が出るようになり、1週間後にお風呂ができ、レンジフードができてキッチンが使えるようになって、それからドアがついたり窓が設置されたりと、当たり前のようなことにひとつひとつ感激しながら、やっぱり風邪をひいたりしつつ、けれどやるべきことは山のようにあって、どこから手をつければよいのやら、とりあえず急を要することから。・・・そんな感じで毎日びゅんびゅん過ぎていきます(今では日常生活はまったく問題無し。荷解きはまだ終わっていないけど)。
とにかく焦るのはやめよう。今年いっぱいかけるつもりで、すこしずつやっていこう。そうだそうだ。
さかのぼり日記もたくさん書きたいが、まずは
「むす美ふろしき公募展」
のこと。これはすばらしいアイディアではないかと自画自賛している
“風呂敷で自転車カゴ”
を普及すべく、PRビデオを作成し応募。めでたく「千田堅吉賞」をいただきました。土曜日は授賞式です。
昨年の春、結び方を教えてくれたちといちさん
、ありがとー。
ビデオはこちら。みてみてね。
「自転車&風呂敷 ごきげんショッピング」
@YouTube
(ちなみにこの日は大学生がたくさん遊びにくるのに合わせて、唐揚げ用鶏肉を1kg、おでんの材料、お好み焼きの材料などを買い出ししたのだった)
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11/4/5
あっこ
KHS初めて知りました。ふむふむ、良さげですね。
11/4/7
ちといち
ビデオ可愛い〜。すばらしい〜。それでは土曜日お会いしましょう。
フー
わーい。お会いできるのを楽しみにしてます!
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