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2011.10.31 [月] 柚子の色づく頃 |
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明日から11月。
…とは思えないような陽気なのだけど、ちゃんと柚子は色づきつつある。この家に引っ越してきて、柚子と金柑の木をみつけたときはとてもうれしかった。色づいていくのをみているのもまた楽しい。炉開きも、もうすぐ。
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日本橋 よし町のすていな手ぬぐい、お裾分けいただきました。お店にもぜひ行ってみたい。小倉充子さんの作品、すてきですね。「小倉充子さんと、江戸のきもの。」のページをじっくり拝読。 |
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2011.10.28 [金] あこがれの孤篷庵 |
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門の外から指をくわえて様子をうかがうばかりだった孤篷庵にようやく足をふみいれることができた。
とてもよかった。すごく好きな空間。なぜ、どうよいと思ったのかまとまらぬのだが、かんがえてみよう。とりいそぎ、公開は10/31まで。うーむ、もういちど訪ねたい。 |
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2011.10.16 [日] 箱根 その2 |
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翌朝は向いの菊華荘で朝ごはん。ふたたび館内を探検。のんびりお庭を散歩。
これはすてきと思ったのは、庭へ出るドアのところに白のシンプルなパラソルがいくつも置かれていたこと。気が利く〜。太陽さんさんだったからありがたい。
植物がいっぱいの温室は“富士屋ホテル園芸部“が管理しているようで、きれいな茶花なども売られてました。この温室、温泉熱を利用しているという。いいねえ。園芸部、就職したい。
本館の窓辺で写真を撮ってもらったのだが、ちょっと女性誌的な雰囲気ではなかろうか!? |
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2011.10.15 [土] 箱根 その1 |
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家族行事で箱根に一泊。箱根にはきっと何度も来たことがあるはずなのに、いつも横浜から車で連れてきてもらうだけだったせいか、ほとんど覚えていない。ので初めてくらいの気分(笑)
富士屋ホテルが開業したのは明治11年。創業者の山口仙之助は岩倉使節団と同じ明治4年に渡米し、帰国時には全財産をつぎ込んで牛を買い日本に連れて帰ったそうな。牧畜をこころみるも、まだまだ日本では早すぎて、商売にならず。だけどその牛を東京農大(このときは名前はちがう)の先生に研究材料として買ってもらうことができ、それが今の価値にして5千万円くらいだったとか。そのお金を元手にさらに商学を勉強して、箱根の老舗旅館“藤野旅館“を買収、外国人向けのホテルを開業したという。外国人向けだから藤ではなく、やっぱり富士!
・・・そんなことを館内ツアーで教えてもらいました。
建築はさすがに外国人むけで、ステキと悪趣味との境目ぎりぎりセーフかアウトか、あやしいところ。でも面白い。メインのダイニングはさすがにすばらしくて、夜は“晩餐会”のムード。
廊下に飾られていた歴代のゲストの写真から、美智子さまのコート姿に眼が釘づけに。フード付き、細身、膝丈。コートフェチとしてもたまらない。もちろん美智子さまのようにとはいかないけど、クラシックホテルにはこういう人たちがいてほしいなあ。すくなくともジーンズにTシャツ姿でロビーをうろうろ、そのうえロビーでペットボトルのお茶を飲むのはほんとうにやめようよ。TPOは大事。 |
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2011.10.13 [木] 大文字山に登る |
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父の下宿先を探したりしつつ(家は建て変わっていたし、世代も変わっていたけど、同じお家の方が住まわれていた。いつもみていた桜の木がその昔からそこにあったことも初めてきいた)、法然院へ向かう。そしてそこから一気に大文字山に直登。大文字山へは銀閣寺の北側がメインルートになっているのだけど、じつはたくさん道があるみたいだ。
登り始めてから30分で大文字の火床に到着。あいにく空は霞がかかって、小雨も降り始めた。でもこの霞がいい。霞のかかった山が幾重に重なる様子は、洛中洛外図や鳥瞰図のよう。
帰り道は、大文字山のピークまでゆき、南の尾根を歩いて、若王子におりた。おやつを忘れたのが不覚。飲み物もちょっと足りなかった。おなかぺこぺこの我々、銀閣寺の「ますたに」で〆。父はさっぱりと横浜へ帰っていきました。
また登りにいこう。こんどはどこから登ろうかな。ルートはこのサイトに詳しい。 |
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2011.10.12 [水] 十六夜 |
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今日は横浜から父が月見にやってきた。いつもどおりの軽装で、荷物はちいさなリュックに半分くらい。伏見のあたり、それから数十年ぶりに山科の勧修寺あたりを歩き、周囲の変わりように驚いたという。それはもう鄙びたところで、畑や田んぼのなかにぽつんとお寺があったそうな。今ではすっかり住宅地。
父は東京オリンピックの年に大阪へ転勤となり、大文字山のふもとに住んで、毎日大阪へ通っていた。鹿ヶ谷法然院町という住所のこと、市電のことや浄土寺のベーカリーヤマダの話はよくきいていたけども、谷をはさんだ向かいに銅板葺きの家がずらっと立ち並んでいたのを覚えているという話ははじめてきいた。そうかやっぱりそうだったんだな。変わった場所は多い。でも変わってない場所もある。その記憶がうれしい。
ふたたび、うつくしい十六夜。もうあれからひと巡りしたのだな。夏の終わりの日々を思う。一心に茶杓を削った日も、帰り道にきれいなお月さまを観たよね。
昨夜は月見の茶会。ピアノとヴァイオリンでアイルランド民謡“The Last Rose of Summer”の演奏を聴きました。前から好きだった曲の名前がわかり、うれしくなって何度も聴いている。たとえばこの五嶋みどりさんの演奏。超絶技巧で、イメージとはちょっと違うのだけど、すばらしい。だけどやっぱり一番しっくりするのはティン・ホイッスルかしら。 |
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