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2012.2.28 [火]
利休忌
二日続けて利休忌。
堺の南宗寺では武野紹鴎、千利休、山上宗二のお墓にお参りし、京の大徳寺では一休和尚と沢庵和尚の遺した墨蹟と対面。
ぼんやりとしていた茶の湯の創始者たちの輪郭がだいぶはっきりとして、その存在をしっかりと感じる。そして今まさに茶の湯に生きている宗匠のお茶をいただいて、現在に至っている確かさをしみじみと感じました。
茶会の記録は
茶の湯ノート
にて。
2012.2.24 [金]
ブラシを学ぶ
結局のところ風邪が悪化して、浅草は日帰りに。日帰り東京はたぶん初体験。まったくもう体調管理がなっとらんです。
ふろしき公募展
も出せなかったし(涙)
行き先は「かなや刷子」さん。あらゆるブラシの専門店。10数年前、ちょうど京都に引っ越す前にふらりとこちらで
箒
を買って帰ったことがあったのだけど、ちゃんと中に入ったことはなかった。改めて伺うと、店内は面白すぎる。あらゆるブラシ、刷毛、箒、こんな品揃えのところはみたことがない。馬毛の歯ブラシがヒット商品だそうです。意味もなくいろいろ欲しくなってしまう。
いろいろ面白かったけど、なるほどと思ったのは植毛の仕方。長さが8センチほどの豚毛を、束にして、折り曲げて、折り曲げたところに針金を通して台に留めていくのだ。
って文章ではわかりにくいですね。
この動画
をみてみよう。つまり
二段階に植毛しているのではなく
、一本の豚毛なのです!
今日の取材のテーマは着物のブラッシング。こんどの七緒別冊「買いもの七緒」に掲載です。
2012.2.21 [火]
パスポート
梅の蕾もだいぶゆるんできたかしら。写真は今月はじめのもの。
今日は切れていたパスポートの申請にいってきました。写真は着物で!?…と考えたけど時間がなく断念。10年にいちどのチャンスだったのになあ。ちょっと残念。
今週後半はひさしぶりに東京/横浜。浅草で取材の予定。ずっと着物でと思っているのですが
お天気
いまいち。うーんこまった。
こちらにも
うかがいます。
2012.2.19 [日]
日にち薬
一晩で治したる!気合いを入れて一日寝てみたものの、たいして症状変わらず、むしろ寝過ぎで頭が痛い(笑)。
なので今日は読書など。
「點テヨ茶ヲ 様ナキマデニ」
「一フクメセ茶 衣メサデ」
「茶ニテアレ 茶ニテナカレ」
茶事に心を入れる人は、とかく茶事に囚われの身となる。そんな不自由さに茶はないはずである。茶はどこまでも茶でありたいが、それは同時に茶であって、茶に終わらぬもの、茶に滞らぬものがなければならない。これを「茶にてあれ、茶にてなかれ」というのである。
逆説のようであるが、茶であるのみなら、真の茶ではなくなる。単に茶でないなら、それもまた意味がない。茶であって茶でないもの、茶でなくして茶であるものが、示されねばならない。ここが茶に厳しさのあるところである。
有事の茶は二義の茶である。有事にして無事なるものがないと、究竟の茶にはならぬ。
今の茶人の多くには「茶ニテナカレ」の厳しさがない。それゆえ、「茶ニテアレ」ということすら、十分守れないのである。今の茶など、大方は茶と呼ばれる資格をすら持たぬと思われてならぬ。
「心偈」は
この本
に収められているようだ。
2012.2.18 [土]
風邪にて一回休み
別府へ行かんと4時半に起床。そしたら銀世界&風邪の初期症状。外湯めぐりは確実に悪化させるよ、ということで温泉は順延となってしまいました。かなしい。うう(涙)
写真は日が昇る前の大文字山です。うつくしー。
2012.2.17 [金]
うぐいす来たる
最近庭に鶯があそびにくる。畑のまわりを物色してごはんを探してる。鶯は警戒心が強くて、なかなか姿を現さないというけど、ここではよくみかけます。
動きがかわいいんだなあ。ホーホケキョのさえずりが待ち遠しい。
--
明日からちょいと別府へ!
濃いぃ温泉にたくさんつかってきます。
--
うわ。ふと外をみると雪景色になっている。
2012.2.2 [木]
吉田神社 節分祭 追儺式
追儺式という儀式には、なじみがなかった。マンガ『陰陽師』に宮中行事として「鬼やらい」が出てきた(
こんな感じで描かれてます
)のを読んだことがあったくらい。もとは唐の時代に中国から伝わったもので、でも中国ではすっかり廃れてなくなってしまい、島国ニッポンに今も続いているのを中国の研究者が調べにきたこともあったとか。
とはいえ宮中でも平安時代までで、その後は途絶えていたのを、1928年/昭和3年、吉田神社の氏子のひとびとが復活させたのだという。う〜ん、すごい。やはりそれは京の鬼門として追儺の儀をここで復活させよう!ということか。でも衣装なんかをみると宮中の追儺の儀により忠実なのは平安神宮の
「大儺之儀」
のほうかもと思う(こちらは昭和49年からスタート)。吉田神社は鬼が激しくてだんぜん楽しい。逆にいうと宮中っぽくない。子ども泣かせまくりで、「なまはげ」入ってるもんね。
写真は追儺式終了後の町内のひとびとの記念撮影。大変お疲れさまでした!
2012.2.2 [木]
吉田神社 節分祭 追儺式/装束
装束、興味深し。着付をとくと見学。
素材は麻&綿ながら、想像よりは温かそうで、よかったよかった。
まず足元。裸足に草鞋ではなく、わらぐつ。これがかわいい!
上着は浅葱色の麻の狩衣のようなもの。下は麻そのままの色の袴。狩衣の下は真っ赤の着物で、この浅葱&赤の組み合わせがすてき(そういえばお公家さんの「束帯」も黒&赤だなあ)。武官ということで、羅の冠に、耳の飾り“老懸”もあり。
異様に詳しい風俗博物館のサイトを参考にすると
「褐衣姿」
がいちばん近い。うん、弓と矢も持っているし。
てきぱきと着付をしてくれた方は何者だろうと思いきや、御所の真ん前にある宮内庁御用達/
黒田装束店
の方なのでした。渋い店構えが前々から気になっていたところ。十二単を着させてもらうことができるそうですよ。これはやってみたい!(
KWにしました
)
--
体験ものといえば「舞妓体験」。お願いするなら
石原哲男氏の日本髪資料館/紅先笄
だと思ってました。地毛で結ってもらえるし、着物も品がよくすてきな印象。でも今月いっぱいで閉館なのだなあ。とても残念。
2012.2.1 [水]
たとえばこんなポスター/展覧会「京都市長選挙」
ご存知のとおり原発銀座/若狭には15基の原発があって、京都からいちばん近い原発まで59kmの距離。関西の水がめ・琵琶湖からだとたったの28km。リスクが高すぎる。
展覧会「京都市長選挙」では両候補者の政策のまとめに加えて、京都市の財政や雇用の状況などデータもいろいろ掲示してます。たとえばこんなポスター。福島第一原発がもたらした放射能の広がりを若狭の原発/関西に重ね合わせたもの。単純に重ねただけだし、想像できたことなのだけど、あらためてビジュアルでみると背筋がぞっとします。
その他の展示物も下記のページでほとんどすべて公開してます。
http://hanareproject.net/...
明日は
「選挙プランナー」の人のトークイベント
もあるよ。滋賀県知事、そしてつい先日の大津市長選挙でも活躍した敏腕プランナー。市民とはぜんぜん違った視点があるはず。どんな話がきけるのかたのしみです。
2012.2.1 [水]
あこがれのポスター
吉田神社の節分のポスターが大好き。いつも迫力いっぱいの鬼や方相氏が勢いよく描かれている。毎年まちで見かけてはカメラにおさめてました。この絵は三輪晃久さんという画家さんが毎年描きおろしているそうだ。
願いがかなったのか氏子圏内に引越して、それどころか節分祭の“追儺式”(鬼やらいの神事)も近所のひとびとがやっている(奉仕している)という。「いやぼく鬼やってるんですわ」って、えー! てことは去年出会った
赤鬼
さん、もしかして。
明日の夕方はその追儺式がとりおこなわれます。相方がさっそく役をちょうだいし、出演することとあいなりました。天気予報は雪、最低気温-2/最高気温+1度というこの冬いちばん寒い日になりそう。平安時代の装束、足元はきっと裸足に草鞋にちがいない。だいじょうぶかな。
そんなことで、あこがれのポスターをちゃっかりいただいて、格子のところに張り出しました。うふふ。
12/2/1
ぼたん
来年は赤鬼役デビューかな?ハカセ。
12/2/2
フー
となると楽しいのだけど、キャラ的にちょっとちがうよねえ。ヒーロー/方相氏にしても鬼にしても、かなりの迫力が必要。子どもどついたりしないといけないし! なので出世コースとしてはそっちではくて「殿上人」(そんな役もあるのだ)を目指すべきか、などとひそひそ話しております(笑)
ぼたん
失礼致しました殿(笑)お殿様タイプですね。
精進して役を極めてください。
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