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茶会が終わり京都へ帰るメンバーたちを見送って、その先はささやかな一人旅。
倉敷国際ホテルにチェックインし、昨晩は「カフェゲバ」へ。カフェゲバはついひと月ほど前に京都の「オオヤコーヒ」がはじめたお店。営業は朝7時から夜23時まで、店の看板にはシンプルに「朝食 昼食 夕食 and coffee」とある。イノダコーヒ三条店をおもわせるキッチンを囲んだ円のカウンターが中央にどかーん。座席はひとつもなく、茶会後の疲れた身体にはしんどいかと思いきや、カウンターの高さが絶妙で結局2時間ほど滞在。
ワインは350円から(それでいておいしい)、フレンチ仕込みのシェフによる料理と、気の利いた小さなお皿もあって(たとえばとってもおいしいドライフルーツ300円)、まるで天国。コンセプトは「安くてうまくて早い店」らしい。このコンセプト、永遠の王道だよね。あるいは「コーヒーの新しいあり方を追究する朝食に力をいれたコーヒーショップ」とも。
そして絵になる。夜おそくに一人でやってきてコーヒーを2杯飲んでゆく町内のおじいちゃん、仕事前にエスプレッソをあおる近所のシェフなど、はやくも町の一部になりつつある様子を垣間みました。こんなお店が近くにあったらほんと幸せ。町を豊かにするよね。倉敷のひとたちがうらやましい。ただ長い営業時間と気の抜けないカウンターキッチンで、スタッフの健康は大丈夫かしら、というのが気がかり。
でもって倉敷の散策のほうは、どこもかしこもお休みで、だいぶ残念。倉敷は月曜日に行ってはいけない町なのだった。でもまあどこも開いていたら行かなかったであろう、倉紡記念館も、町を見下ろす阿知神社も楽しかったし、カフェゲバで二日連続ワインとコーヒーを飲めたので、いいことにしよう。神社へ上がる道すがら日本たんぽぽの群生地も発見しました。
また来よう、倉敷。倉敷国際ホテルもとってもよかった。 |