KIMONO真楽:背負い真綿

	KIMONO真楽

のりんの空間
背負い真綿	小物

　昔の人は真綿を首に巻いたり広げて背中に羽織ったもんだ、という話を聞いて以前から気になっていたのが、この背負い真綿です。もちろん半纏や丹前の中に入れて使ってもよいのですが、真綿のほわほわの状態のまま、シャツの上などに羽織る、というか背中を覆うようにし、その上からセーターなどを着ると、たったこれだけのことでものすごくあったかいのです。文字どおり真綿を背負うわけです。

　私が今回初めて手にした背負い真綿は、福島の石川彦太郎商店さんというところから購入しました。わずか数十グラムの軽さですがこれで一背負い分。包装袋の説明によれば、背負うだけでなく、リュウマチや神経痛の方は患部に巻いたり、腰痛の方は腰に巻いたりと、なにしろほわほわの状態のままなので、使い方は自由自在、大変フレキシブルで使い勝手がよいのです。昔の人は風邪をひいたおりには首を真綿で覆ったそうですが、そういう使い方も出来るわけです。

　で、着物を着るにあたっても真綿をうまく活用できないものか、と思い付いたのが、真綿を補正具にする、ということです。冬の間であれば真綿を腰に巻いて補正するのもなかなかよかろう、と思ったのです。試したところ、これが本当にあったかい。難をあげれば、本当にあったかいので、うっかり暑い部屋に入っても脱げないことですが。
　もちろん背負って使ってもよいと思います。薄く広げることも出来るので、長襦袢の下などに入れれば外からはまさか真綿が入っているとは気付かれません。

　真綿を直接かぶせるので、真綿の繊維が衣類に残るのではないか、という心配もしましたが、これが不思議と大丈夫なのです。真綿の繊維は大変細く長いため、木綿･ウール・絹などによくなじみ、まるではり付くようにしっかりと覆ってくれますが、ゆっくりとはがせば、繊維が長いのでちぎれることがなく、きれいに取り除くことが出来ます。

　真綿ってすごいなあ、昔の人ってすごいなあ、とあまりにも感心したので、こちらに載せて頂きました。
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【セオイマワタ】

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2003/1/6更新
2003/1/6 登録
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03/1/6	えお　おぉ。洗えるようですし補正具に良さそうですね。
	のりん　そうなんです。手洗いすれば繰り返し長く使えるそうです。蒸れた感じもしないんですよ。
03/1/7	お志津　思い出した！そーえば昔に通ってた鍼灸の女医さんが「女性は真綿を巻くといい」って言ってたのはこのことだったんですね！当時脱脂綿みたいなものかと思ってました（笑）
	かず　真綿、羽織ったことがあります（まだ30前なのに！(笑)ふうわりあったかいんですよねえ。切れないように伸ばすのには技術が・・・（←ぶきっちょ）
	えりりん　真綿を背負うなんて、あったかそう！繭ってスゴイなぁ。
03/1/9	しょう　去年まではコートも着ないで大丈夫だったのに、今年は寒さが身にします。これはいいかも！
	えりりん　歳ですか？（笑）
	しょう　トシですね（笑）＋長引いた風邪
	のりん　私も真綿入り丹前が欲しかったのですがなかなかなく、代りに真綿で半纏を作りました。本当に軽くてあったかいんですよ。吹き留真綿というのを使うのですが、1人分が約100gですって。かる〜。
09/2/10	しょう　最近「真綿蚕からのおくりもの」（財団法人真綿協会発行）という本（というよりは絵本に近い）を読んで真綿への愛がますます深まっているところです。そしてのりんさんと同じように「真綿ってすごいなぁ、昔の人ってすごいなぁ」と感心しきり。
	のりん　そうなんですよ。もっと活用されればいいのにと思います。この冬も寒いので、着物の背中に真綿をしょってます。気をつけないと、みやつ口からはみ出て来るのでかっこ悪いのですが・・・。