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フーの空間
久米島紬 素材 素材



紬の発祥の地といわれる沖縄の久米島で作られている紬のこと。
沖縄旅行中に山里さんという織り手と出会い、ユウナと琉球藍で染めた織りあがったばかりの反物と、伝統的な柄の男ものの反物を分けていただきました。
ふんわりとした豊かな風合い、すべて天然素材からなる柔らかな色が魅力です。自然の力を借りながら、たった一人の織り手によって作られていることも嬉しいことのひとつです。

●起源や特徴など
「久米島紬」は15世紀後半に「堂之比屋」さんというヒトがが国に留学し養蚕技術を学びこれを広めたことから始まったとされ、以後日本の紬絣技法は久米島を起点に発達し、日本全国に伝播したとされています。だから久米島は日本の紬の里といわれています。

久米島紬の特色は“分業しないこと”。
意匠、糸括り、染料づくり、染め、織り、砧打ち。すべての工程を一人の生産者がこなしています。(昔は糸紡ぎも含めて一人でやっていたそうですが、今では糸紡ぎ専門の人が増えたそうです)

糸は真綿からひいた手紡ぎの糸を使います。昔は経糸・緯糸とも真綿の紬糸だったけれど、今は経糸は生糸を、緯糸は紬糸を用いていることが多いそうです。
伝統的な柄はツバメの絣。
島内で採れる天然の草木、泥染めによって染色します。
もっとも特徴的な「黒褐色」は、最初にグール(サルトリイバラ)で染め、次にティカチ(車輪梅)で染め、最後に色落ちしないように泥で媒染。100回前後(!)染め重ねるといいます。
そのほかの色、「銀鼠」はユウナ(オオハマボウ)で、「黄色」はヤマモモとグルボー(ナカハラクロキ)の幹の皮で染めます。
そして手投杼を用いて手織りで織り上げます。
一反出来あがるまで、約3ヶ月間。織りだけだと約1ヶ月。
ひとりあたりの年間生産反数の平均は9反。久米島紬の織り手は約140名。

●久米島紬についてはこのあたりが参考になります。
「美ら島物語 布を巡る旅」
http://www.churashima.net/...
「銀座もとじ和織 和織物語」
http://www.motoji.co.jp/...

●久米島には、久米島紬の保存伝承や技術者養成のために建てられた施設「ユイマール館」があり、展示資料館・各作業場の見学ができるようになってます。「ユイマール」とは沖縄のことばで「協力しあう」ということ。
久米島紬の里 ユイマール館
沖縄県島尻郡久米島町字真謝1878-1
098-985-8333

▼追記(04/07/23)
2004/7/16に国の重要無形文化財に指定されることが決まったそうです。沖縄県としては「喜如嘉の芭蕉布」「宮古上布」に次ぎ三番目(個人認定では紅型・首里の織物・読谷山花織も重要無形文化財とされています)。
ますますがんばってほしいです。

http://www.kume-tumugi.com/

【くめじまつむぎ】

沖縄県島尻郡久米島町(那覇から飛行機で30分弱、高速船で1時間45分)

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2008/4/8更新
2004/2/11 登録
14644クリック/ 4回更新
感想 ▽最近の8件 [全15件を表示]
04/2/11 えお  フーさんの泥染めの久米島、反物の状態で拝見しましたが素敵でした。ユウナ染めも奇麗な色ですね。その土地じゃなければでない色、憧れます。
04/2/12 かず  フーさんの久米島すてきだった!分業じゃないのかあ。いいですねえ。
04/7/23 陶子  私の友人も5月にユイマール館で買ってきました。その時B反は5反だったとか。その中で選ぶのは大変そうですが、なかなかどうして素敵な泥染めのものを選んできてましたよ♪行きたくなっちゃうな〜。


フー  わーわーわー。すてきな体験をされたんですね!私もますます早く訪ねたくなりました!B反気になるなあ...
04/7/24 ぼたん  う〜ん、行きたかった久米島!那覇から船で日帰り可能だったので考えてはいたんですが、、次回のお楽しみに取っておきます
05/3/30 こゆき  ★04/7/23に付けたコメント修正します★……04年6月の末にユイマール館を訪ねてきました。久米島紬というと、泥染に濃茶や黄色の絣模様というのが私のイメージでしたが、実際に研修生の方々が織っておられるものを見せていただくと、薄墨色のものや、鮮やかな緑のもの、優しい桃色のものまで、さまざまな色合いのものがあって、案外モダンだなあと感じました。ただ、そういう色づかいのものはユイマール館で織られていることが多いそう。ユイマール館前に盛んな地域があって、そちらではほとんどの方が泥染のものを織っているのだとか。
フー  重要無形文化財に指定され、久米島はさわがしくなっているでしょうね。なかなか今までのようにはいかなさそうです。>こゆきさん
11/2/1 もずや  ヒロさん友達ですよ。
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