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こゆきの空間
作州絣 素材 素材



 手織の絣といえば、日本の織物の中でも絶滅寸前の希少な高級品となりつつありますが、織り元さんがすでに生産をやめてしまっていて、「在庫がなくなったらそれで終わり」というのが、岡山県津山市で織られていた作州絣です。

 作州絣は、素朴な風合いが持ち味の綿絣で、小柄から絵絣まで、実にさまざまな柄ゆきがあります。写真は鶴と桐を深い紺地に白く織り出したもので、年期の入ったベテランの織工さんでないとうまく柄があわない、高等テクニックを必要とする絣だとか。こんなに味のあるものが失われていく運命だなんて、本当に寂しいかぎりです。

 唯一の織り元として、コツコツと作州絣の販売を続けている藤原佐知子さんによると、「もう在庫は1000反程度」で、「柄によっては、ほとんど売れてしまったものもある」とのことです。ちなみに、織り元の倉庫は津山市ですが、藤原さんは川崎市在住で、お手元にも常に数反は在庫があるということなので、実際に品物を目で見たいという方は連絡されてみるといいと思います(画面で見るよりも、数段いい風合いで、きっと欲しくなってしまいますが)。

 残念ながら昔の規格で織られたものなので、裄が67センチ以上の方は袖幅分を足すなどお仕立てに工夫が必要だそう。ただ、そういう方や身長の高い方のために2反分で1巻きになったものもあるそうです。

 下記のサイトには数柄しかアップされていませんが、実際には選びきれないほど、たくさんの柄があります(私はカラーコピーのカタログを見せてもらいました)。お値段的にも小柄で2万8000円〜と、手織絣としては非常に安いのですが、さらに目玉商品が破格で出ています。

※池袋西口の「全国伝統工芸品センター」の希少品コーナー(エレベーター前)に、作州絣も展示されているそうです。
http://www.kanshin.jp/...
行かれた方は、ぜひチェックしてみてくださいませ。

http://www7.plala.or.jp/...

【サクシュウガスリ】

手織作州絣織元 大一織物
岡山県津山市小性町50

0868-22-3551
通常反2万8000円、デラックス反3万8000円

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2004/8/1更新
2004/3/1 登録
9501クリック/ 3回更新
感想
04/3/1 陶子  保多織の本で「作州かすりって?」と思っていました。絶滅寸前なんですね>見ないはずですね。裄がもっと短かったら‥>涙。小柄な方が羨ましいです。(もう無理はしません>失敗済み)
とく  着物届いたんです。(作州絣)津山に友人がいるので遊びにいったときに作りました。私はひな屋さんという所で反物をみせてもらいました。ほんとたくさんあって迷います。私は裄が68あるのですが、1反で作ってもらいました。(工夫してもらったのかな?)
かず  昔はこういう絣木綿があちこちにあったのでしょうねえ。惜しいことです!
04/3/2 えりりん  織手が居なくなってる上に、糸も染料も輸入に頼る現在では、昔と同じ様な反物は出来なくなっている様ですね。残っている物は日本の貴重な財産なのかもしれない。
こゆき  織り元の藤原さんによると、糸をくくって染めるまでがたいへんなんだそうです。10反分(100メートル以上!)のたて糸を1度にくくって、染めるそうですが、それだけの長さであの絣がずれないようにするって……。まさに神業としか思えません。絣って、染めなんかに比べたら見た目は地味だけど、本当にスゴイ技術なんですよね。
しょう  素晴らしい手仕事が消えていくって本当に残念で寂しいことですよね。
04/12/1 はな(萩の月)  この絣、ずーっと気になってます。池袋の伝統工芸センターでも拝見しました。
いいですねぇ・・・
こゆき  私、実は2本ほど取り置いてもらっているものがあるんですよ。先立つものがないので、なかなかピックアップできないのですが、やっぱりいい柄のものはなくなってしまうので。最初の1反は縫い上がりましたので、また何かの機会に着た姿をお目にかけますね。だいたい、これを着ていると、どこへ行っても「あら、いいわね〜」といわれますよ。フフフ。
とく  そうそう、おば様がた(?)にモテモテでしたよね(笑)私ももう1枚欲しいなぁとは思っているのですが。。。(次は中柄か、大柄のが欲しい)#あ、セールには気をつけなきゃ(苦笑)
10/11/17 えりりん  作州絣に関して、復元を試みる「作州絣 育てる会」のサイトが見ごたえあります。私もまだちゃんと拝見できていないのですが、作州絣の全般が体系的にまとめられ勉強になります。復元復興に尽くす方々には頭が下ります。木綿好き・絣好きな方は、ぜひチェックしてみてください。
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