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かずの空間
木綿以前のこと 本・雑誌 本・雑誌



明治の終わりから昭和初期に書かれた
柳田國男氏の随筆です。

岩波文庫から出ていますが、
この中の

「木綿以前のこと」
「何を着ていたか」
「働く人の着物」

が、ページ数は少ないのですがすばらしい内容です。
沖縄帰りには感動するものがありました。


特に「何を着ていたか」には、

・タフとは、栲衾(タクブスマ)のことではないかということ
・栲衾とは、楮の皮や藤の布だということ
・藤、フジは、葛類の総称だったこと
・シナの布を、シナタフというらしいこと
・木綿の糸を「カナ」ということ

などなど、目から鱗のお話が書かれ、沖縄知識がつながりまくりです。
某染めの専門家の方から、間違いも指摘されているようですが、私にはとっても興味深い内容でした。


木綿糸のことを「カナ」ということ、
最初読んだときはふーん、と思っただけだったのですが
「カナ?・・・あ!金巾(カナキン:綿の布のこと)てそういうことか!!!」
と思いました。違うかな?(笑)

岩波文庫 青138-3 ¥735
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【モメンイゼンノコト】


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2005/11/25 登録
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感想 ▽最近の8件 [全13件を表示]
05/11/25 えりりん  うわぁ、面白そうな本を見つけましたね。この辺の話は、ほんとうにぞくぞくするほど神秘的です。もしかすると、戦後、あえて伝えられなかったんじゃないかと穿った見方をしてしまいます。
くにえ  以前から木綿が入るより前って何を着ていたんだろう?って思ってました。面白そうですね〜
かず  本、26日に持参いたしますよー。それぞれ、ほんのさわりのことが書いてあるだけなのですが、え、そうなの?そうなの?とずんずんはまりました。ちなみに、カナキンはポルトガル語由来らしいので、フォローよろしく!>くにえさん あとですね、「タフ」って古い言葉なんだろうな、元の意味はなんだろう・・・とおもったのですが、・・・たふ→たう→とう:籐?唐? 朝鮮半島の古語や中国語の古語の音などと比較がしてみたいです。 
05/11/26 ちどり  この本、持っていたはず…と思って探したのですが、行方不明(泣)。木綿以前というか、掃除以前…な我が家でした。とほほ。がんばって探して、再読してみます!思い出させていただき、ありがとうございました。
06/2/6 えりりん  ご近所の自然布エキスパートより新たな情報!“「タフ」自体、ポリネシアの「タパ」からきたという説もあるようだし。”との事。かずさんが気にしてたので、忘れないうちに。で、「タパ」って何?(笑)確認してみるね。そんでもって本もゲットする。
えりりん  「タパ」を調べてみた。樹皮の繊維をパルプ化した紙のような布....の事なんだね。
06/2/7 かず  おお!ありがとうございます!>えりりんさん<すんごい興味深いです。世界はつながってるんですね。
くにえ  そうそうポルトガル語でカナキンは、"cambraia"それがなんでカナキンか?わかりませ〜ん。
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