| | 「染めと織りの技法のなんと多様であることか。それはその技法を駆使する人間にしても同様だった」
とあとがきにあります。
まさに、そんな染織の技法、そしてそれに心骨を注ぎ、実際にものをつくっている31人の市井の人に焦点をあてた本です。かつて染織雑誌の編集に携わっていた著者が主に「月刊染織α」に連載したものをまとめたもの。
特に印象深かったのは「京紅染の灰汁附け加工・大村茂郎」「古代染色の復元に挑む・藤原益夫」「手機づくり三代・稲垣機料店」。
14年前に出版された本です。中にはすでに引退された方もあるかと思います。
なくなりゆく技があることを理解しながら、それを記録しようとした著者の気迫も感じられて、読み応えのある本でした。 http://www.kyoto-pd.co.jp/...
| | | 【きょうとせんしょくもよう】
菊池昌治 京都新聞社 1,835円 1992.1
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2006/1/21更新 2006/1/21 登録 3249クリック/ 2回更新 |
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