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フーの空間
豆絞り 素材 素材



手ぬぐいといえば、基本は「豆絞り」ですよね。
特にお祭りには欠かせません。
しかしそういえば豆絞りとはなんぞや?
「豆」は何となくわかるけど「絞り」とは?

豆絞りは、もともとは絞りで柄を出していたものなのです。
ああ、そんなこと。ぜんぜん知らなかった!

豆絞りの手ぬぐいはたっくさんありますが、それらは99.9%注染か捺染。
本来の豆「絞り」を作っているのは、有松絞の張正さんというメーカーひとつだけ。張正さんは江戸の浮世絵や文献を参考にしながら、50年ほど前に本来の豆絞りを復活させたのだそうです。板締の技法を使って、豆の柄を出しています。

手ぬぐいには、豆絞りを手に持った中村芝翫の絵が付いていました。歌川豊国の描いたものです。


当今の捺染豆絞りと並べてみました。

左が捺染のもの、右が有松の豆絞りです。
絞りのものは、横縞みたいな感じ。豆の列は時々曲がったりしながらぽつぽつと並んでいます。ひとつひとつの豆はとても豆らしい形で愛らしく、色もぼんやりとしていてかわいいです。端っこに染料がちょろちょろ滲んでいます。

本物の豆絞りの手ぬぐい。
SOU・SOUで買うことができます。1枚1050円。ここに詳しく書かれています。
製造元は有松の張正さんです。

▼追記(06/07/02)
本豆絞り製作現場をみてきました。
ビジュアルになってなお作り方がわかるかと!


【まめしぼり】

張正
愛知県名古屋市緑区鳴海町米塚40

SOU・SOU
京都市中京区新京極通四条上ル二筋目東入ル二軒目P-91ビル1F ほかSOU・SOU店舗にて

1050円

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2006/7/2更新
2006/6/13 登録
19206クリック/ 2回更新
感想
06/6/13 かず  ふじやさんでも絞りの豆絞りがあった気がしたけど、張正さんのなのかなー?今度きにしてみてみよっと。
こゆき  明治座近くの「高虎」さんがデパートに出店していたときに反物で見せてもらったことがあります。「もう作るところが少なくなっていて、なかなか手に入りませんよ」とおっしゃってました。
えお  銀座のたくみさんでも売ってますよね。疋田絞りがバイヤスに従って斜めに絞り進むのに対して、豆絞りは縦横に絞り進んでいるのが面白いなあと思います。
フー  おー。みなさまよくご存知。すごいなあ。豆絞りは疋田のようにいっこいっこ絞るのではなくて、板締めなんですよね。それなのに丸く染まるところに、工夫があるようです。
くにえ  ゑり華さんで買ったのが確か豆絞りでした。モノは戸田屋さんのだったような...
にしても豆絞りモーレちゅにカワイイ
えお  板締め!なるほどー。だからバイヤスに従ってなくても絞れるのね!勉強になりました。
かず  板締めでどうやって?としばらく頭を悩ませましたが想像できず。どんなふうにやるんだろー。
フー  くにえさんには、これをどうぞ。みつけちゃった…。http://www.rakuten.co.jp/...
フー  板締めで豆絞りの方法ですが、今日おおまかなところを教えてもらいました。ちなみにラベルに技法が丁寧に書かれています。文字で伝えにくいですがすごく簡単に書くと、(1)反物に対して横に折り畳んでいく (2)その畳んだ束に対して90度の角度で防染のための板をつけていく (3)染料に漬ける …なんですけど、重要なのは最初に生地を濡らしておくこと。そうすると、本来なら染料が小さな四角に染まるところを、ぼわっと丸く広がるのだそうです。わかるかなー。
えお  おお。詳しい解説が。
かず  フーさんありがとう!板締めそのものはわかるのですが、どうやったらあんなに細かく?というのがわからんのです。あの●は反物を折った角なんですよね?ちがうの?
こゆき  確かに防染のための板の付け方がよくわからないです。たとえば、布を折りたたむイメージは扇子で、たたんだ状態の扇子に筆で横にスッと横線を引くとしますよね。で、扇子を開くと、線が引かれたところだけ点々と墨痕が残ります。その墨痕が豆になるわけですよね? すっかり染料液に漬けてしまうとあんなに白いスペースをたっぷり残すのは難しいのでは? それとも板は単なるマスキングで染料をのせるってことでしょうか?
フー  ちがうちがう。角じゃないです。角に折っていたらめっちゃたいへんだもん。えっとね。閉じた状態の扇子を想像してください。この状態に反物がなっていると思ってください(もちろん扇形ではないけど)。防染その1は、外側の2本の骨(扇子でいうところの親骨)。それに防染その2は、扇面の山の部分に対して直角に、豆と豆の間隔の幅の、細い棒のようなものを、はめていく。それで染料に漬けると、小さな四角がたくさん染まりますよね? で、あらかじめ水分を含ませてあるから、その染料がまわりにしみこんで●になると。そんなかんじ!
フー  お。ほぼ同時投稿(笑)>こゆきさん。たぶんマスキングじゃなくてじゃぼっとすっかり漬けていると思います。そこまでは聞いていないけれど…。しっかり白いスペースを残すことは、通常板締めでされていることなので可能なのではないでしょうか。
こゆき  あ、わかりました。(見た目は)はしご状に防染板を組むわけですね。そして2枚並んだ写真をよ〜くみると、板締めの方は確かに端が染まってますわ。フーさん、丁寧な説明ありがとう。
フー  そうそう。閉じた状態の扇子の扇面の部分を、目が粗く・厚みのある櫛で、両側から挟む、というようなイメージでしょうか。
かず  わかった!!!ありがとう!!!板締めはどぼっとつけるんだよね。そうかー納得。すっきり。
フー  おー。よかった! で。かわいいですよ。本豆絞り(笑)。
かず  台所用にと思って買おうとしたけど、その用途には高いなと思って注染を買いました(笑)でもかわいくて好きですよー。ほのぼのしてますよね。
06/6/14 フー  確かに(笑)。わたしは捺染のを台所で使ってます。
かず  あ、ちょっと仲間(笑)私も本来の豆絞りを買おうかなあ。
フー  うんうん。板締めでまじめに作って1050円はとても良心的な価格だと思います。
えりりん  うをぉ〜!根気よく説明してもらって、やっと理解できた。なーるーほーどー。私も、ほわほわとランダムな豆絞りが好き....って思ってたけど、板締めの技法があのやさしくてかわいい雰囲気を出していたんですねー。うんうん、価格も良心的。
しょう  本豆絞り持ってます。ちょっと自慢(笑)ゆらいでいるのが可愛いの。
06/6/15 陶子  捺染豆絞りはカトラリー入れに敷いてます>やっぱり台所が似合うよね?フーさん、かずさん。笑
本豆絞りって雪みたい、欲しくなりました!
06/7/2 ほさぷ  おおお、改めて納得納得!>写真
かず  おお!ありがとうございますっす!私も見たい〜。
06/10/13 あきこ  新宿のかまわぬ(てぬぐい屋さん)にも置いてあるのを見つけました!一枚一枚、豆の滲み方が違ってるんですね。
06/10/14 えりりん  私はチョット前に、根津の丁子屋さんで見つけて入手できました。SOU・SOUさんより、少し高かったけど....。でも、ほんに豆の滲み方とか布の端とか、いい味だしてます。
こゆき  この間、横浜高島屋の「銀座・たくみ(巧?)」のコーナー(ややこしくてすみません)に1050円だかでおいてありましたよ。銀座の本店にもあるんじゃないでしょうか?
07/4/2 くにえ  多分戸田屋さんのだと思うけど、なか志まやさんのイベントで豆絞りの褌見ました。玉縛りとかじゃなくてよかったです。
フー  まあ、豆絞りの褌...。さすがなか志まやさん(笑)。
ちなみにSOU・SOUにはもっとふつーで、風呂敷とかがあるよ。
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