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七五三の空間
きものという農業 本・雑誌 本・雑誌

『きものという農業』-大地からきものを作る人たち

絹は、蚕がつくる繭の糸。
麻は、アサの茎からとる繊維。
綿は、ワタの実・コットンボール。
光りの色、土の匂い、植物の力。
そして、人の手と知恵。
すべてそろって、いきものが生まれる。

中谷比佐子 著 三五館 定価(本体1,500円+税)

昨年、藍を育て生葉染めを体験し得たものは自分にとってとても貴重な経験となりました。小規模ながら土壌を作り種を蒔き発芽を観る。水をやり陽を気に掛け害虫の駆除をし成長を見守る。そして収穫した葉から布へ色を分けてもらいそれを身につける。
そんな過程を知る事は、今手元にあるものにより愛着をもたせるものだと改めて感じました。

“きものは素晴らしい、と誰もがいう。しかしその陰にある、土地の気持、それを管理する人たちの姿、蚕の気持などなど、自然と融合しながら生きていこうとしている人たちのことをもっと理解することが必要で、それによってきものと私たちはもっと寄りそえるのではないか”という著者。

きものを纏うという事は・・・
少しでも視野を広げて頂ければと感じご紹介させて頂きました。

以下目次
第一章-養蚕は皇室がささえている
・農業国としての日本
・皇居で飼育される繭は小石丸
・皇居に自生する赤の染料・日本茜
・歴代皇后は養蚕のリーダー
・機の道は人の道
・定められた日本の色
・ほつまつたゑに見る文様
・季節を見つめる暮らし-旧暦に学ぶ
第二章-植物力を生かしたきものづくり
(この章は得に必見なので小見出しを追記)
・絹-命を使い切る蚕と桑
「お召しという反物」
  桑の木−オーナーズクラブ
  蚕のベニスの商人
・麻-大地をよみがえさせる大麻
・草木染め-自然の色に染める
・和綿-日本の綿が姿を消した
第三章-季節がつなぐきものと自然
第四章-蚕と稲が育てた日本の農業


【キモノトイウノウギョウ】

三五館
本体1,500円+税

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2007/5/28更新
2007/5/25 登録
3595クリック/ 5回更新
感想
07/5/26 えりりん  私も着物や布が好き....というキッカケから、素材や自然....と、視点がどんどんプリミティブな方面へ向いてきました。最近、そうゆう視線の方々が増えてきている気がします。大きな工場や海外生産物が増え、だんだんモノの背景が分かり難くなってきている反動なのかな?
しょう  KIMONO真楽文庫、欲しいですねぇ。
七五三  以前、桐生で織物工場をされている方から聴いた話しですが、出来上がった反物と偶々その反物の糸となった繭が手元にあったので納品時に持参したところ、そのお店の若い女性の店員さんが繭を手にしカランカランと振り「わぁー種が入っているのね」って・・・今やそんな時代になったのかと腰が砕けたそうです。このご時世、何もかも体験せよやってみろといっても無理がありますよね。でも何かをキッカケに関心を持つという事は大切なのではないかな。無関心からは何も生まれませんから。
フー  同じくです>えりりんさん この本、とても興味あります。読んでみようと思います。
07/5/27 しょう  「無関心からは何も生まれない」まったくですね!自分が扱う商品のこと、身に付ける布のこと、“知りたい”という欲求は自然なことであり、“知ること” によって愛着も深まる。愛着が深まれば右から左に物を動かすだけでお金を得ようとは思わないだろうし、その物のまわりにある文化や自然も大切にしようと思うはず。氾濫する情報と反比例に「知りたい、理解しよう」という気持ちが希薄になっていく人たちの存在は心配です。
07/5/28 ぼたん  中谷さん著書「十二か月のきもの」の中にでてくる塩付け繭のことも書いてありますか?
七五三  第一章と第二章の見出しを追加してみました。が...塩付け繭に関しては書かれていないと思います。 
07/7/8 モーリー  蚕が農薬を浴びた桑を食べないのは知っていましたが、綿には世界の20パーセントの農薬が使われていることは初めて知りました。もっと「衣」を知りたいと思います。「
09/9/19 しょう  たいへん興味深く読了。木綿も大好きな私は田畑健さんの農園がとても気になっています。なるべくオーガニックコットンを使っているけれど、それが和棉だったらもっといい。まずは農園のワークショップへ参加して理解を深めたいです。
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