| | 明治22年創業の川口織物有限会社が、絣の染織り、正藍の技術伝承資料館として昭和53年に設けられた施設。
近江上布で有名な織物の産地、滋賀県にある
織の資料館です。
広大な敷地の中に、古い小学校の建物を移築した
おもむきのある資料館があり、昔の機から型紙(近江上布はもともと伊勢型をつかって緯糸を染めていたそうです。)、繭、絣用の定規(紋図のようなもの)・・・etc.
さらに染織工房では伝統の櫛押し染め、整経など工程を見学出来るほか、実体験用の機も用意されておりコースターから着物まで工芸士の指導を受けながら織物を自作することも出来ます。
(コースター2000円より。着物 絣の草木染めと織150000円より。)
さらにテレビや雑誌でしかなかなか見ることの出来ない藍の染場も見学出来ます。
藍の香り!
そして、この愛知郡の伝統的な民家をそのまま残した生活資料館もものすごく見応えがあって素晴らしいです。
秦荘町の名が示すとおり、ここは秦氏が養蚕・染織を伝えた土地。しかしながら2006年の市町村合併により
秦荘町、愛知川町は愛荘町となってしまいました。
http://www.pref.shiga.jp/...
いまや秦氏の名残りを残すのはここで織られている『秦荘紬』だけ、といっても過言ではありません。
上布で有名な滋賀で秦荘紬が生まれたのはまだ100年程。
実際商業として生産されたのは戦後のことだと思います。歴史は浅く、秦荘紬独特の紋様などは存在しませんが。結城紬の技法を広範囲で導入しており、まさに冬の地域の織物という感じです。
まだまだ他府県には広まっていない、ある意味無名の織物ですが、風合いがとても良くさらに歴史が浅いだけに自由なデザイン性がありこれからもっと広まれば良いのに、と思います。
どうしても紬は産地ブランドで値が手の届かないものも多いですが、秦荘、がんばれば買える価格帯。
施設の雰囲気がすごく良いので、
事前に予約されれば、食事をとることも出来ます。
幕の内1600円より。近江牛の焼肉4000円より。
苑内の庭は四季折々の花が咲き、年中楽しめるようになっているので寒い冬もおつなものだと思いますが、
この地域は草津などとは違い寒さの厳しいところです。
上布のイメージそのまま、夏季に行かれることをオススメします。
ひんやりとした建物のなかで、上布や藍染めの麻のれんなどに囲まれながらうっとりするのも良いでしょう。
お土産コーナーのオススメは3500円くらいにしか見えないお洒落で作りのしっかりした扇子800円!
麻、綿などの生地も売られています。
欲しいものたくさんありましたが、
私は思いきって、上布のハンカチを購入しました。
絣で上布製作の工程が織られているもので一目惚れしました。
また、地元のお酒『はたしょう』も置かれているので日本酒好きな方は是非。
特別純米 生酒720ml(白瓶)を購入しました。
昔ながらのしっかりとした味わい。
秦荘産の酒米、吟吹雪を使ったお酒です。
京都から一時間半弱、琵琶湖の東、彦根城の南。
アクセスは車がベスト。名神八日市ICより12Km.
観光的にメジャーな施設ではないので、食事をしない場合でも事前にお電話されるといいでしょう。
予約があれば、館内をしっかり説明してくださるみたいです。
これで入館料310円って!ってゆうくらい充実した穴場でした。 http://www.nias.affrc.go.jp/...
| | | 【テオリノサト コンゴウエン】
滋賀県愛知郡秦荘町蚊野外514
0749-37-4131 休苑日 4〜11月月曜 12〜3月日・月曜 年末年始 川口織物有限会社
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2007/7/23更新 2007/7/21 登録 3194クリック/ 1回更新 |
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