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フーの空間
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夏の織物の王様といったら、やはり羅でしょうか。透け感の王様というか、軽やかで張りがあって、憧れです。羅の特徴は何よりも「織の組織」にあります。んでもってこの組織が難しい。いっちょ挑戦です。間違っていたらごめんなさい。どうかご指摘くださいませ。

●歴史
羅という織物は、中国や南米ペルーに紀元前からある織物。日本には奈良時代に中国から輸入され、平安期は盛んに織られた。例えば平安貴族の象徴・烏帽子の素材は羅(ただしエライ人限定)。
平安時代以降は姿を消し、技術も途絶えていたが、近年喜多川平朗、北村武資らの手によって復元された。両氏は「羅織」の重要無形文化財保持者(=人間国宝)。

●組織
羅(羅織)は綟り織(もじりおり)=搦み織(からみおり)の一種。
普通織物というのは経糸が平行して並んでいて、どこまでも平行線で、経糸同士が交わることはないが、綟り織は隣り合った経糸同士が交差する(この点は絽と紗も同様。ただし絽や紗は交差した縦糸が結局は平行して並ぶが、羅はさらに複雑で、交差した経糸がさらにその隣の経糸とも交差し、つまり網目状になっていく。ここが「編物に近い」と表現されるゆえん)。
交差した経糸に緯糸を織り込むことで、搦みが固定され、網目状の隙間ができる。
経糸が、別の経糸にからまるから、経糸がそれぞれ左右に引っ張られ、経糸が斜めになる。その斜めになった経糸を利用して菱形の文様が多く作られる。

●機
経糸が左右に動くため、筬(おさ)を使うことができない。振綜(ふるえ)という経糸を自在に動かせる装置を備えた手機で織る。
羅は唯一、機械で織ることのできない組織。手織でのみ織ることができる。

うう〜〜。やっぱり難しいですね。
絵でみると一目瞭然!下記サイトもご参照ください。

搦み織ミニ講座
http://www.shizuoka-rof.co.jp/...
織人塾:織物の組織について
http://www002.upp.so-net.ne.jp/...


【ら】


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2007/8/6更新
2007/8/6 登録
4626クリック/ 1回更新
感想
07/8/6 えりりん  へー、羅って紀元前からある織物なんですか。全然知りませんでした。今度じっくり組織を見てみよう。頭がこんがらがるかもしれないけど。(笑)
07/8/7 花兎  羅、伝統工芸展などで食い入るように見つめてしまいます(笑)。憧れです。「壇流きものみち」に「質感と風格によって、四季に装うことができます」とあるのを読んで、夏限定ではないと知ったときには、びっくりしました。
えりりん  え〜っ?夏限定じゃないんですか。そ、それは知らなかった。びっくり。
07/8/10 花兎  ヤフーセカンドライフに、きものとの取り合わせについての画像&説明が載っていました。http://secondlife.yahoo.co.jp/...
08/7/19 iro  はじめまして〜
京都でむかし「し」織という、幻の古代の織をケンキュしていた人がいたのですが、縦も横も左右によじれるというものでした。実はそれは織物ではなく、手だけで組んでいく組紐技法で作られたものだったことが今はわかっていますです。
つまり、織よりも組紐が先にあり、人を横並びにたくさん使って、縦も横も捩ってある繊細な布のような組布を作っていたようなのです。
この組布はいろいろな複雑な布がありました。
これを織機で、簡単に!作ろうとして、羅ができたようなのです。
時代が下るにつれて、羅が紗になり、、、どんどんと、簡単に!
布の歴史って不思議です!
08/7/20 えりりん  こんにちは、iroさん。羅の歴史ってちょっとミステリアスですよね。南米の古代布の書籍を見た事がありますが、柄の織り出された?というか編み出された羅の布は複雑過ぎて、私にはもはや“謎”でした。コンピュータの無い時代。今は、いろんな事が簡単になって、人間の脳は退化しているのかもしれませんねー。
フー  組紐の布なんていうものがあったのですね。そのうえで羅が開発されたのか...。なるほど〜! 染めも織りも、今や何でも作れちゃって満ち足りているゆえに知恵を絞る必要がなくなってしまってますね。
08/8/4 iro  えりりんさん、南米の羅は、絵が織り出されていますけど、あれは、糸そうこうも、筬も何も使わず、手だけで、ひとつひとつ、掬っていくとできます〜。ちょっと糸太めなのでできる訳なんですがそれでも、目がくらみますよね、、、
フーさん、織機がある以前は人間が織機?組機?暇だけはあたのでしょうか、、、、良く考えたなと関心です、、、
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