| | この本は昭和37年初版ですが、「着物、着てみようかな」と思い始めた人たちにとって、とても心強い入門書だったのではないかと思うのです。当時は、今よりもずっと着物を着る人は多かったと思うのですが、着物から離れていく人もまた多かった頃なのかもしれません。
着物の素材や取り合わせ、着物にまつわるエピソードや歴史が記されています。また、染色や装束に関してはその専門家によって語られていて、40年後の今読んでも着物やものづくりにかかわる人々への興味が広がっていきます。
『衣匠美』や『白洲正子“ほんもの”の生活』などにも多くの文章が載っています。
単行本は絶版だったのですが、光文社より復刊しました。
白洲正子全集第2巻(新潮社)でも読むことができます。
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着物を着始めた頃に出会って、今でもよく読み返しています。話の筋はわかっているのですが(笑)。
「しっかり頭打って似合うもの探しなさい」と言われているようで、いつ読んでも励まされるのです。
*写真は古本で、表紙カバーは立花長子さんの型染めです。
| | | 【キモノビ エラブメ・キルココロ】
商品を見る 2008年1月10日発売 定価:700円(税込み) 知恵の森文庫
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