| | 確か今年5月ぐらいのキーワードで、“七五三さん”が中谷比佐子さんの『きものという農業』という本を紹介されており、その中にもこの倶楽部のことが掲載されています。
主催は“織道楽 塩野屋”さんで、今年、14代目の服部社長が私が住む街のギャラリーにお越しになって、『染め体験』などを楽しく行っている中、このことを知りました。
このこととは…京都に桑の木を700本植えて、オーナーを募集したが、まだ50本しか希望者が現れない、という事実でした。
私は桑の木のみならず、食料自給率などにも少し心を動かされていたので、あわてて『きものという農業』も読みました。
服部社長いわく、
1.養蚕農家は全国で1300軒。群馬や東北に固まっている。近畿では兵庫で1軒。福知山で3軒。
絹材料は、中国とブラジルなど輸入で95%以上。昭和34年から輸入され始め、国内産は絶滅に近い。生き残るためには多量生産より品質特化が大事。
2.1Kgの糸をつくるには、1000Kの桑の葉と蚕さんを4000頭近く飼育する必要がある。しかし農薬のついた桑の葉を食べると、蚕さんは死んでしまう。しかしそれに慣れてしまった農業のもとでは、そういう飼育方法は下火となった。
3.新規養蚕者募集と支援を行うために、京都市右京区京北下弓削町に桑園場を開設した。しかし…。
お会いした時のお話の中で、「基本的にひとりひとりの生き方が、社会を変える原動力。まず自分が実行する。そのような姿勢が連携して百人目の生産者と消費者が現れた時、確かな生産・確かな品質・確かな消費が実現されると思います。」という言葉がいつまでも胸に沁み離れませんでした。
オーナーズ特典としてはいろいろお得なこともありますが、何よりも年間一万円(下手すりゃ1〜2回のおちゃけ代)で、ほんの少しでも手助けできる…選んだ桑に木札をかけて元気に育った葉を蚕さんが食べて、その恵で私たちが楽しいきものライフを安心しておくれる…。
そんな自然の循環を絶やしてはならないと強く思いました。 http://www.shiono-ya.co.jp
| | | 【くわのきおーなーずくらぶ】
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