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また能装束研究会を興し、「新興昭和能装束百種」として「素人として百三十番も演能した経験を活かし、従来の復元ではなく華やかな独創的な装束を創り上げました」(パンフレット「若松華瑶唐織二十選」より引用)。
 
 
若松華瑶の帯はこのような背景から生み出され、現在はお嬢さんが「二代目若松華瑶」として創作されています。
 
 
「能織帯地」と題されるように、能装束に使用される織物が使用されています。
 
文様も、菊立湧や毘沙門亀甲、瑞雲、鱗や唐草などなど。
 
豪華で華やかなものもあれば、一,二色の、抑えた色目のものもあります。
 
伝統的でもあり、現代的にも感じられる帯です。
 
 
袋帯ももちろんすてき。
 
帯地を用いたオリジナルのコート(能でいう「壺折」風!)もすてき。
 
ですが、特にいいなあと私が思うのが、こちらの名古屋帯。お値段も、上質な織りの名古屋帯としては良心的かと思います。
 
(画像は、何年も迷いに迷った末に選んだ一本)
 
 
どこに魅かれるかというと、まず、全通で、お太鼓の裏も同じ織りが続いていること。
 
全通なら締めやすいし、お太鼓裏にもボリュームが出ます。
 
袋帯にしようか名古屋帯にしようか迷うような場合に、こういう帯は重宝しそう。
 
 
さらにこの名古屋帯用の生地には裏地をつけて(追加料金が要ります)、袋帯にもできるそうです。
 
先に書いたことと矛盾するみたいですが、「やはり袋帯が適当なのだろうけれど、ちょっと控えめにしたい」という場合にありがたいかも。
 
 
 
タカシマヤ「東西名匠老舗の会」に出展していますし(年譜によると、初代華瑶氏はこの会の発案者らしい)、タカシマヤ支店のいくつかで定期的に展示会が開かれています。
 
 
また「むら田」でも展示会が開かれていました。
 
 
 ※ ※ ※
 
 
若松華瑶をモデルにした小説が出版されていました。
 
寂聴さんの仲立ちで、林真理子さんが書いたそうです。
 
「大原御幸 帯に生きた家族の物語 」
 
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 2015/3/15更新 2008/2/6 登録 8368クリック/ 9回更新 |  
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