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駅長の空間
日本女性の時代装束展 イベント・場所 イベント・場所



染織業界がまだまだ力強かった昭和初期、「染織祭」という大規模な催しが行われました。現在の「時代祭」に近いイメージでしょうか、昭和6年に始まった「染織祭」は京都をあげてのお祭で、山車まで出るような大規模なパレードが行われました。
3回目の昭和8年には、当時の第一人者たちによる時代考証のもと、上古(古墳)時代から江戸後期にいたる各時代ごとの行列の衣裳を復元して作り上げ、花街(京都の7遊郭)の芸舞妓が華を添えて盛大に行列が進みました。残念ながら、戦局が進み、「染織祭」は昭和8年の第三回で中止となり、その後、復元された143セットの衣裳は倉庫に眠り続けました。
1984(昭和59)年に一度だけ、「染織まつり」として、復活行列が営まれ、そのときの様子は本にまとめられ、現在は『日本の女性風俗史』(京都書院版1997年/紫紅社版2003年)という文庫が出ています。
昭和初期に作られたこの衣裳は、当時の技術を惜しみなく注ぎ込んだすばらしいものですが、残念ながら、経年劣化のため、もはや着用してパレードを行うのは不可能です。しかし今回、マネキンと衣桁による一覧展示が実現することになりました。
各時代ごとの展示は、総数100セットを超えます。劣化が激しく、一堂に展示して展覧できるのも、今回で最後かもしれません。
昭和初期の技術は、今や失われてしまったものも多く、かつての京都は、高い技術と情熱で、こんなにたくさんの、これだけの衣裳を揃える力があったのかと驚嘆します。ぜひこのチャンスに、きものが好きなみなさんに、足を運んでいただいて間近で見ていただけたらいいなと思います。
ちなみに、きもの姿の方は入場無料です。ぜひ、きもので、何度も訪れてください。

追記)各時代のテーマがわかりました。
 古墳時代 織殿参進の織女
 奈良時代 歌垣
 平安時代 祭りのころ
 鎌倉時代 物詣の女房
 室町時代 諸職の女たち
 桃山時代 醍醐の花見
 江戸前期 小町踊り
 江戸後期 京女の晴着
パレードで歩くための衣裳なので、各時代の衣裳といっても、いわゆる時代装束の視点と少し違って面白いです。

https://www.fashion-kyoto.or.jp/...

2008年3月6日(木)〜15日(土) 月曜休館
9:00〜17:00(入場は16:30まで)
着物姿の人無料 大人800円高大生400円
京都市美術館

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2008/3/6更新
2008/2/27 登録
3191クリック/ 1回更新
感想
08/2/27 フー  わあ。すごい。ぜひ訪ねたいです。それにしても劣化がひどいのですか...。残念なことです。
08/2/28 えりりん  ほんとに貴重な公開なんですね。昭和初期の衣装もそんなに経年劣化してしまうのですね。
08/2/29 駅長  そうなんです、倉庫に保管されて眠っていた時期が長いらしく、
その間、虫干しなどされなかったため、残念ながら劣化してしまったみたいです。
着用時の汗などのため、裏地の劣化が特にひどいと聞きました。
実際、展示されるきものも、補修されてるのが見てとれると思います。
08/3/6 フー  はじまりましたね〜。期間みじかし。忘れずにいってきます!
08/3/7 おゆき  行ってきました。初日の午後でしたので、あわてて展示の札の付け替えなどされていました(笑)お着物は興味深かったです。最後の雑誌の展示が昭和の風物がちらり覗けました。
08/3/8 駅長  ほんとに、期間が短いんですよね。
ぜひ、忘れないで行ってくださいね!
実物を見てみて、興味深かったのは奈良時代でした。きょうけちとか、あしぎぬとか、本で読んでも正倉院に見に行ってもイマイチわからなかったものが、ちょっとわかった気がします。特に、羅でできたプリーツスカート(裳)、仕立てる技術もすごいですよね。
それから、古墳時代の葉っぱの型押しで染めた模様も、原始的ながら昔の女性の着るものへの思いがあったんだろうなと感じました。
08/3/24 フー  ああ、私も本当にそのとおりの感想でした。きょうけち、ろうけち。ふむふむこれか!と思いました。奈良以前の衣裳は可愛いですよね〜。動きやすそうだし。チマチョゴリと近くて。古墳時代もまさしく。こんなふうに工夫していたのか〜と。私はそれと意外にも豪華絢爛な桃山時代がスキでした。どれもこれも奢侈禁止令!と言いたくなるようなものばかりでしたね。
08/3/25 りりぃ   これはいいですね・・・さすが京都です。なかなか北海道では見られません。京都に本当に行きたくなりました。今年はぜひ行きたい
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