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えりりんの空間
組帯 着物・帯 着物・帯



組帯は、帯締めなどと同じ様に糸を組んで布にする“組物”です。経糸だけをほぼ45度の角度で左右から組み合わせて作ります。一本ずつの糸に玉という錘(オモリ)を付け、専用の機を使って手で組んでいきます。帯のように幅が広くなればなるほど、必要になる糸の数が増え複雑になります。また、組み方によって様々な模様ができますが、シンプルな物でも機械化はできないと聞きました。(が、それは昔の話で、現在は機械組みもあるそうです。)根気のいる手仕事が、美しい組帯を作り出すのですね。

“組み”の技術の歴史は古く、飛鳥時代・奈良時代のころ、大陸から伝わったそうです。そのころに組まれたものが、「法隆寺献納宝物」や「平家納経」に残されています。
組み方のバリエーションは、「笹波組」「高麗組」「平家納経組」「唐組」「綾竹組」などがあります。

そんな古代からの技で組まれた布ですが、見た感じはシャープでモダンな印象です。
帯の格は高く、本来は、留袖・色留袖・訪問着などに合わせます。でも、モダンな印象なので、私は紬にも締めちゃいます。また、袷にも単にも締められます。
組んであるというその構造上の理由からなのか、扱い易くて締め心地もよく、ゆったり締めてもゆるんできません。お太鼓の形もきれいに決まり、長時間締めていても崩れません。経糸と緯糸で作る織物とは違うんだなぁと体が教えてくれました。心地良いです。

写真は私物の袋帯ですが、たくさんの色の糸で組まれているため、若い頃からこれまで色々な着物に合わせることができました。組み方は高麗組。今でもとても重宝している大好きな帯です。


【クミオビ】


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2008/3/11更新
2008/3/8 登録
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感想
08/3/8 りこ  新年会に組紐帯(機械組み)締めていきましたよん。最近は大島紬にも締められるようなカジュアルな格子、市松を作っている織元さんもいらっさいます。帯芯を入れずに接着芯だけで作るので軽くて締めやすいです。全通だから前柄の心配もナス♪
08/3/9 辛夷(こぶし)  組み帯は本当にしめやすいですね。多くは本当にたくさんんの色を使っているものが多いですし。私も一本持っておりますが、リバーシブルで裏は普通の織で桜吹雪。よってますますいろいろ楽しめちゃいます。
えりりん  20年以上前ですが、両親がこの帯を買ってくれた時は、機械化は無理と言っていたんですが、機械組みって出来るんですか?昔から?それとも最近?>りこさん。ありゃりゃ、嘘書いちゃったのかな?キーワードの文章、修正しなくちゃ。(汗)
いやぁ、でもほんとに締めやすいですよね。
むかし桜  組帯、組紐帯は締めやすくて、私も大好きです。
老舗の、名を聞いただけで品物を想像できる組帯メーカーさんのものは、舞台から飛び降りるくらいの気持が必要になりますが、最近は他のいくつかのメーカーでもっとお手頃な組紐帯も出していますね。 雰囲気がまるで違いますが、私はどちらも好きで、着物によって使い分けています。
りこ  えりりん様。知り合いの織り元さんは古い機械を使っていて、壊れたらもぅ組めない、代替わりしたらもぅ終わりなんだそうです(哀)。組み方が違うのじゃないかな。博物館学履修時には伺いたい(願)。
08/3/11 えりりん  キーワード修正しました。母はその昔、組んでいく様子を見たそうで、私も機会があったら手組みの工程を見てみたいです。どうゆう仕組みの道具をどんな風に使って組み上げるのかな?もぉね、自分の箪笥の中すら、勉強不足で謎だらけ。真楽で教えてもらったこと、たっくさんあります。皆様に感謝!
辛夷(こぶし)  私のも恐らくというか絶対、機械織。一度ぜひ手組の工程を拝見したい〜。りこさんの日記で拝読したお誂えもぜひ、この眼で拝見したい!!!
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