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花兎の空間
雨柳堂夢咄 本・雑誌 本・雑誌



雨柳堂夢咄 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス)
波津 彬子 (著)
其ノ一〜其ノ十二

其ノ十三 2011年1月7日発行

朝日新聞出版

※ ※ ※

こちらでためし読みできます。第一話もこちらで



ご存知の方も多いと思います。
波津彬子さんの連作漫画です。

東京某所に骨董店「雨柳堂」があります。
店の前には「守り」である柳があり、店には主の孫の少年・蓮がいて、古い品々や、それらに宿る思い、縁を見つめています。
不思議な、読むたびに浄化されるような作品です。

登場する品々についてのあれこれも楽しい。
将棋盤の足がクチナシをかたどっている→口出し無用、とか。
“金継ぎ”の話とか。
月琴が幕末明治に書生の間で流行したとか。
古渡更紗の話とか。
燕の別名とか。

読んでいて、へー、おおっ、と思うようなことがたくさん。
もちろん、きものにまつわる物語も、きもの姿の人物もたくさん登場します。


※ ※ ※ 
同シリーズの『雨柳堂夢咄画集』(定価:2400円(税込、2007年12月刊)もあります。

※ ※ ※
A5版と、文庫(ソノラマコミック文庫)版があります。

※ ※ ※
現在、このシリーズはお休み中で、続きがあるのか、どうなるのか不明のようです。
でも、未完なら、著者自身が書いていたように、今もどこかで雨柳堂が営業しているように思えて、それはそれでいいかも。

(2011年1月に其ノ十三が出るそう。やったー)

※ ※ ※

金沢の石川近代文学館(石川四高記念文化交流館内)にて、『幻想迷宮』画業三十周年記念 波津彬子原画展開催中。(〜平成23年2月28日)
詳しくはこちら(PDFファイル)

※ ※ ※

http://publications.asahi.com/...

【ウリュウドウユメバナシ】

A5版 897円〜914円
文庫版 620円
朝日新聞出版

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2011/1/2更新
2008/5/24 登録
2866クリック/ 6回更新
感想
08/5/25 さくまり  わりと不定期で長く続いてる連載なので、きっとまた不思議な噺を聞かせてくれますよね。
私も大好きな漫画です。
ちといち  おぉ、まだ続いていたのですね。って、二巻までしか読んでいないです。これほど長寿連載だったとは!三巻以降も読まなくちゃ。
あかね  かなり初期から読み込んでいます。たまに金沢の泉鏡花記念館で波津彬子さんの原画展も開催されたりしてますよね。
能を題材にした話も書かれていたりしてかなり好きです。今年の初めに東京で雨柳堂夢咄12巻発売記念でサイン会も開かれましたよ。
08/5/27 みや  私もこの漫画が大好きです。お話の内容も、読後の余韻も。。ゆったりした気持ちになれますよね。もう続きは読めないんだろうなあと思うとガックリ。
08/5/28 花兎  やはりファンの方がいらして、うれしいです♪
鏡花美術館での原画展ですか、すてきだったでしょうね。
掲載誌ネムキでは新しいシリーズも始まっているようで、こちも楽しみです。
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