| | 製糸についての決定版といえる博物館。明治期の製糸産業の中心地であった長野県・岡谷にあります。
原始的な製糸の道具から、明治政府がフランスから輸入した製糸の機械(富岡製糸所で使われていたもの)、近代的な自動製糸器まで展示されているので、製糸技術の進歩がよくわかります。タイミングがよければ座繰器での実演も見せてもらえるかもしれません。繭について、お蚕さんについての展示もたくさん。昨年夏に訪ねました。かなり勉強になります。楽しいです!
日本の近代化を支えたのは生糸の輸出。明治〜昭和初期にかけて日本の総輸出額の40%を占めていたそうです。現在の最も大きな輸出品はむろん自動車。それでも総輸出額の13%ということなので、いかに生糸の生産が重要な産業だったか想像できます。
(もっとも自動車は原料を輸入しているから実際の外貨獲得額はもっと少なく、一方生糸は100%国産。すべてが外貨に替えられたわけです)
しかしそれも今や昔。今では逆に日本は生糸を輸入しています。ちなみに日本にある製糸会社はもう数えるほどで、群馬の碓井製糸、山形県庄内の松岡製糸所、岡谷の宮坂製糸所と松澤製糸所の4つときいています。
製糸産業の中心地だった岡谷は精密機械工業の町へと変化しました。それでも岡谷の町にはかつて製糸産業が盛んだったころの面影をところどころでみつけることができます。
博物館で販売しているこれらの本もおすすめ。
http://www.okaya-museum.jp/
| | | 【おかやさんしはくぶつかん】
長野県岡谷市本町4-1-39
0266-22-5854 9〜17時、月・祝翌日休館 大人350円
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