| | 昔の本で多くの方が紹介されているので、今更...とも思いましたが、やっぱりとてもいい本だと思いますので、真楽のキーワードにしたくなりました。
物が溢れる今だからこそ、子供たちに読んでもらいたい素敵な本です。私はすっかり大人になってから読みましたが、外村さんのこども向けのやさしくてあたたかい文章が、ほわんと和んで離れがたい本になりました。いつも傍らにある大好きな本です。
86点の国内外の様々な身の回りの道具や品物を、1ページ毎に、分かりやすい言葉と大きな写真で紹介しています。それぞれのタイトルもいいのです。
・模様になって美しい鶴亀
・しぼまない心の花
・スポーツ用品の立派さ
なにより、まえがきが印象深くて、ずっと心に残ります。
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人間は誰でも毎日親しくしている友だちの影響をうけて、知らず知らずのうちに良くも悪くも変るものです。それで昔から「朱に交われば赤くなる」といって、良い友達を選べ、という格言が世界中にありますが、同じように、毎日いっしょにいるもの言わぬ友達も、人に強く影響を与えますから、私どもは用心せねばなりません。
もの言わぬ友だちというのは、毎日私たちといっしょにいる道具類のことです。(- 中略 -)見せかけの、形も色も悪い道具類を毎日使っていると、心まで粗末な人になってしまいます。ですから形も色も良く、たよりになる健康な美しい道具をえらびたいものです。
<「少年民藝館」まえがきより>
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昔の本ではありますが、日本民藝館のショップなどでも見かけましたので入手は可能だと思います。
どこかで見かけたら、ぜひ手にとってみてください。
私達の暮らしを豊かにしてくれる一冊です。
著者:外村吉之介
発行:用美社
定価:3,000円
装幀:柚木沙弥郎
1984年8月1日第一刷発行
※2011.11.15追記
筑摩書房から復刻されたんですね。
復刻版の詳細は、こちら。
| | | 【ショウネンミンゲイカン】
用美社
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2011/11/15更新 2008/10/16 登録 3369クリック/ 1回更新 |
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