| | ”えどのまちのわかいふうふ”、赤ちゃんを授かったというのにお金に困って途方にくれる。死んじまいたいと嘆いていると、死ぬんじゃないと声がして、現れたのは「へへへ しにがみ だよ」。死神直伝の方法で医者になり、あっというまに大金持ちに。ところが...
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落語を絵本にするという発想も面白いですが、一番の魅力は野村さんが画く木版の味わい深さだと思います。例えば死神とのご対面。まずこんな着物で体はこうでと落語では矢継早に想像力をかきたててくれるところを、絵本では所々かすれた黒い影でもって何やら「そこに居る」感を引き立たせています。
いや、落語と比べてもあまり意味がないかもしれません。監修者である小三治さんの言葉(※)にあるとおり、子どもから大人まで楽しめる木版絵本です。
*=(本のカバーより引用)=*
『しにがみさんによせて』 柳家 小三治
落語『死神』は、明治中期に三遊亭圓朝がイタリアの歌劇『靴直しのクリスピノ』から翻案したとされています。『グリム童話集』の「死神の名付け親」も同様の話で、死をあつかいながら、子どもから大人まで楽しめる、恐ろしくもこっけいな話です。(後略)
=*=*=
野村たかあき
1949年前橋市生まれ。絵本ナビ>作家紹介
| | | 【柳家小三治・落語「死神」より】
1300円(税別)
商品を見る 2004.3 野村たかあき作・絵 教育画劇
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