| | もともと着物好きの著者が、365日着物にするぞ!という企画のエッセイ。
手持ちの着物がたくさん在っても、毎日となると色々な苦労があったようです。
雨、強風、汗、冷え…。
小唄のお稽古をなさっていたりして、着物を着慣れた諸先輩方からのお話も参考になさったようでした。
気になったことが2つ。
1つは、布の命は長いのだということ。
つまり、着物としてはくたびれた布も、
羽織になったり、鞄になったり、草履の鼻緒になったり、座布団になったり、うそつき襦袢の部品になったり…。
と、お裁縫して再利用されていくのだということ。
お裁縫が苦手な私が、着物に憧れるのは役不足?!!
もう1つは、最近はやりのアンティーク(風も含む)着物。
若い人たちが、着物に気軽に袖を通す機会にはなります。
でも、アンティーク物は傷みもきているので、裂けたりし易いはず。
前記のようなお裁縫(ほころびたら、つづくって)をマメに出来る人でないと、使い捨てにされてまう。
それはさびしいなぁ、と。
さらに、アンティークばやりで、品質の悪い物も高く売られている場合があるらしい。
ある若者は、骨董市で買った着物30枚のうち、20枚は着物として使えず処分するしかなかったそうです。
著者は着物好きが高じて、着物貧乏した時期もあったそうです。
好みは地味でも質の良いものを、と揃えられた着物たちは、私にはとても手の届かない物ばかりに思えんました。
| | | 【キモノ365ニチ】
¥880 群 ようこ 集英社 2004-05
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