| | 20年にも及ぶ内戦で 途絶える寸前の、カンボジア伝統の絹絣織物。それを復活させようとした、日本人男性(京友禅染め職人)の本人の実録記。
伝統産業を支えるのは、材料や人だけでなく、社会環境や 地域の自然環境そのものも 大切であるということ。を知りました。
20年と言えば、約1世代。口伝の技術は、1世代分の引継ぎが欠けただけで、消滅寸前になってしまうものなのですね。
絹と言えば、蚕蛾の繭と 餌の桑の葉。蚕と桑の木は、切っても切れない繋がりがあります。
それらのDNAを調べると、原産地が探し出せます。その原産地が絹織物発祥の地、と言えます。それが、カンボジアでした。
そのカンボジアで、絹織物の伝統が途絶える寸前なのは、とても悲しいこと。それを、昔に優れた技術で作られた絹絣の布を見本に、復元 再興されています。その中心人物が日本人であったことが、何だか誇らしかったです。
カンボジアは内戦が終わったとは言え、地域によってはまだまだ治安が悪いようです。それでも、いつか私も現地で絹絣の実物をこの目で見てみたいと思いました。
| | | 【カンボジアキヌガスリノセカイ - アンコールノモリニヨミガエルムラ】
¥1,019 森本 喜久男 日本放送出版協会 2008-01
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