| | ど、どういうことでしょうか?
難しくてわからないのですが、
とりあえず展示は面白そう...
>エキシビション 2009年2月7日(土)・8日(日) 10:00-18:00
>フィリピンの2つの伝統織物、ピーニャ(低地に住む多数派キリスト教系住民に伝わるパイナップル繊維の織物)とティナラク(少数民族ティボリに伝わる糸芭蕉の織物)など染織品の展示を行います。
以下抜粋
* 主 催:科研プロジェクト「着衣する身体と女性の周縁化」(代表:武田佐知子)
* 共 催:大阪大学グローバルコラボレーションセンター
* 場 所:神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2-9-1)
* 参 加:入場無料、事前申し込み不要
衣服を身に纏うこと、それは衣服に備わった政治性を身体が引き受けることを意味している。「民族衣装」、セックスピストルズのTシャツは、近代を拒否する意思と同じぐらい強く近代を引き受けているが、人々が「民族衣装」を着ていないときに着る企業名の入ったTシャツは、むしろ、近代を揶揄する別の意味での「民族衣装」となっている。今回のシンポジウム+ワークショップ+エキシビションでは、着衣と身体をめぐって生ずる文化政治的状況を4つの視点からとらえ、皮膚に密着した場面での理解を試みる。
「着衣する身体の政治学」という課題に向かうには、着衣が彼らと、彼らにとって他者である「われわれ」との仲立ちをするという点で、単に抽象的、モデル的に事例を理解するのではなく、「われわれ」の肌に触れる知を発見することが求められる。そこで今回の企画では、話者が事例を語るシンポジウムに加えて、エキシビションを伴うワークショップにじっくり時間をかけ、話者と参加者のインターラクションのなかに生じた知のゆらぎの軌跡を記録する。
着衣する身体の政治学をめぐる4つのワークショップを通して、肌に触れる知の発見を試みる。各ワークショップでは、モデレーター(進行役)と話者たちとの対話を通じて、フィールドワークさながら着衣と身体をめぐる実践知を掘り起こしていく。ワークショップの参加者は、話を聞きながら、質問をしてもよい。通訳を介し、また適宜、衣服や織物の現物を見ながら、断続的にかなり時間をかけながら経験を共有、記録する。
場所:神戸ファッション美術館 ギャラリーおよびセミナー室
2009年2月7日 9:30-12:30
ワークショップ1 「着衣から布へ」
話者:磯村真沙子(ソップムーイアーツ副代表)、石高真吾(大阪大学)
モデレーター:福岡まどか(大阪大学)
タイ国北西部ミャンマー隣接のメーホンソン県にて、70年代後半より手織り物、竹籠細工による地域活性をおこなう。当初は少数民族カレン族の山村にて公衆衛生、児童の健康向上に関する援助プロジェクトを行っていたが、持続可能ではなかったので、ポーカレン族が得意とする織物と竹籠細工による収入増加を計ることにした。
今回は、同団体のテキスタイルのデザイン的な意味とその文化的な背景について語っていただく。デザインは、カレンのものだけではなく、他の民族や近隣諸国のアンティークのもののモチーフの一部を取り入れるなど、市場の要請もふまえ、グローバライゼーションの中で、ローカルな文化をうまく発信している。テキスタイルのデザインの背景となる社会、文化的な背景について語っていただく。
2009年2月7日 14:00-18:00
ワークショップ2 「周縁化される『伝統』の共鳴」
話者:小瀬木えりの(大阪国際大学)
モデレーター:石高真吾(大阪大学)
資本主義-市場経済の世界では、大衆商品となり得ないもの、工業化・機械化、それによる大量生産に向かないものは不可避的に需要が減少し、周縁化される運命にある。近代化以前からの伝統の染織品もその例に漏れないが、その生産の担い手は、日本においては例えば職人であり、フィリピンにおいては新興零細製造業者や少数民族であり、立場は異なれど、近代-資本主義社会ではいずれも強者とはいえない立場にある。これらの人々にとっては、近代もしくは資本主義世界経済に押し流されないよう対抗しつつも、その中で一定のニッチを見出し定着していくことが、逆説的ながら重要な生き残り課題である。そのためのささやかな試みとして、京都の和装産業との連携を始めたフィリピンの2つの伝統織物、ピーニャ(低地に住む多数派キリスト教系住民に伝わるパイナップル繊維の織物)とティナラク(少数民族ティボリに伝わる糸芭蕉の織物)の例を紹介する。
また、この事例とシンポジウムで紹介したタイ国チェンマイ県バーンライパインガーム(麗しき竹林の家)における草木染め綿織物を比較し、織物の実物を手にとって、「肌に触れる知」の物質化した布について体感したい。
2009年2月8日 9:30-12:30
ワークショップ3 「クレオール化する着衣」
話者:ランダール・エー(シンガポール国立プラナカン博物館学芸員)
モデレーター:宮原曉(大阪大学)
シンガポール国立アジア文明博物館学芸員を経て‘08年より現職。プラナカン博物館の常設展展示に関わる。プラナカン文化は、マレー、インド、中華のシンクレティックな文化である。同氏は、プラナカン文化の物質文化に関する知識が深い。とりわけ本年初旬の開館に関してはその服飾文化に関する展示の統括を行った。
今回は、「クレオール文化」としてのプラナカンの服飾、テキスタイルのデザイン、その文化的意味、女性の位置づけをオリジナルの文化との違いも交えて語る。
2009年2月8日 14:30-18:00
ワークショップ4 「着衣の二重性」
話者:ムハンマド・アラ・ウディン(大阪大学大学院、チッタゴン大学)
モデレーター:千葉泉(大阪大学)
バングラデシュ・チッタゴン丘陵地帯のビルマ系先住民族の着衣戦略と文化的アイデンティティについて、とくに女性の民族衣装に焦点をあて、現地でフィールドワークを行う人類学者アラ・ウディン氏に紹介していただく。
チッタゴン丘陵の先住民は、多数派であるベンガル系移住者の流入により、しだいに生活空間を狭めつつある。そのなかで男性たちは、シャツにズボンといった近代的な服装に移行するものの、女性たちは、家のなかでは伝統的な民族衣装を着用し、ベンガル系住民の視線にさらされる市場では、ベンガル系の民族衣装を着用する。レイプなどの犯罪から逃れるためでもあるが、この事例には、単に多数派による少数派の抑圧というだけではなく、近代服を着る男性と伝統服を着る女性という対比も見られる。
こうした二重の支配とそのコンテクストでの着衣、もしくは着衣戦略は、例えば、チリ南部チョルチョル区の先住民共同体や在日外国人の着衣戦略をはじめ様々な地域で見ることができるのではないだろうか。このセッションでは、チッタゴン丘陵、チョルチョル地区を中心に、フロアの参加者からも様々な地域の同様の、あるいは比較し得る事例を紹介していただき、着衣をめぐって見られる文化の暴力について考える。
エキシビション 2009年2月7日(土)・8日(日) 10:00-18:00
フィリピンの2つの伝統織物、ピーニャ(低地に住む多数派キリスト教系住民に伝わるパイナップル繊維の織物)とティナラク(少数民族ティボリに伝わる糸芭蕉の織物)など染織品の展示を行います。
場所:神戸ファッション美術館 ギャラリー http://www.glocol.osaka-u.ac.jp/...
| | | 神戸ファッション博物館 科研プロジェクト「着衣する身体と女性の周縁化」(代表:武田佐知子) 大阪大学グローバルコラボレーションセンター 神戸市東灘区向洋町中2-9-1
2009年02月05日 13時30分 〜 2009年02月08日 18時00分 入場無料、事前申し込み不要
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