| | 法隆寺宝物館に収められている、鵤寺の深紅の裂と同じ染めを受け継いでいる方々がいます。
鵤寺の裂は、絹布自体がボロボロになっているのに、その紅色は滴るように鮮やかです。
当時はもちろん草や木を使って染めていたわけで、それが1000年の時を超える堅牢度を保っていることには驚かされます。
その手法を用いて現代に染められた布を見ると、蛍光灯下では普通なのに、白色光(太陽光)の下では陽炎のような「ゆらぎ」を目にすることができます。
不思議というほか言葉の見つからない眺めです。
ご興味のある方は
前田雨城著『色—染と色彩』法政大学出版局 (1980)
を読まれることをお勧めします。
| | | 【コダイゾメ】
amazonで検索 楽天で検索 Googleで検索
2009/6/10更新 2009/6/2 登録 2293クリック/ 2回更新 |
| |