| | 赤ちゃんの産屋の忌が明ける男児が31日目、女児が32日目(この日にちは地方によって違ってきます)に
生まれて初めて土地の守り神である産土神である氏神さまに参拝するお宮参りの時に
母親や両家祖母が赤ちゃんを抱っこして着せる一つ身の豪華で華やかな着物であり、初着、祝い着(祝着)、掛け着と呼ばれています。
赤ちゃんは母親の実家から贈られた着物=初着(うぶぎ=産着)を祝着として纏って氏神様にお参りをします。
初着の掛け方ですが抱き着又はベビードレスを着た赤ちゃんにフード(帽子)とよだれかけをかけて抱っこをし、
その上から初着を広げて子供の背中をおおうように掛け、紐の一方を肩側に他方を脇から通して抱き手の背で蝶結びや、かたなわ結びにします。
男児は紋を1〜5つ入れ紋は大体、嫁ぎ先の家紋(父系の家紋)を入れる事が多いです。女児は無紋だそうです。
一般的に売られている柄は吉祥柄で、男児は兜、富士、鷹、熨斗目などが描かれており、女児は鞠、御所車、小鼓、花、絞り染めなどが描かれています。
柄が書かれている物は素材に精華・銀無地・変わり無地と、文様を織り込んだ綸子などが使われています。白無地で地紋のみの物もあります。
最近は絵羽柄のものが主流になっていますが、何十年か前は小紋柄が主だったそうです。
さらにもっと昔、庶民とお金持ちがもっと分かりやすかった時代になると、庶民は紬などの着物を解いて作ったそうです。
この初着も1回しか着せる事が無いとレンタルで済ませてしまう人が多くなってきています。
私も数年前まで知らなかったのですが、この初着は3歳5歳の七五三の時に袖は手を通す部分を除き綴じます。
袖の下部部分は袖らしく丸みを付けて縫い込み着用が出来ます。(難しければ一ヶ所袖を綴じるだけでも大丈夫だそうです)
女児は3歳の時に袖に縫いつけてあるピンクの生地を取り除き袖を綴じ付けて、被布を別個に購入して着付けをします。
男児は3歳5歳の時に女児と同じように袖に縫いつけてある青の生地を取り除き袖を綴じ付けて、袴、羽織を別個に購入して着付けをします。
結び紐は外さず残しておいて、付紐として利用します。
お宮参りの時には、初着につける縁起小物として、お守り袋、末広(扇子)を初着の紐部分に吊します。
地域の風習によってさらにこの紐に犬張り子、でんでん太鼓などをぶら下げ、縁起と魔除けの意味があるそうです。
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