| | 高温多湿の日本の夏。少しでも涼やかに過ごそうと工夫してきた先人の方々。そして私達はこの暑さに少々まいりながらも、先人達の残した和生活の素材を楽しんでいます。
着物はもちろんのこと生活にも様々な素材が使われている。竹・い草・そして葦。
葦は温帯から熱帯にかけての湿地帯に表れるイネ科の草だそうです。
そっか、だから日本橋の旧花街は葭町と言うのかな。日本全国、この町名は多いのではないでしょうか?
ちなみに「ヨシ」とは「アシ」が「悪し」に通じるのを忌んで逆の言葉を使い定着したものとは、皆様ご存知のとおり。
さて生活の中では葦の茎で作った葦簀(よしず)がお馴染みですし、建築では茅葺の吹き替えでも時々拝見します。
中は空洞なので葦笛というのもありますし、楽器のサックスのリードにも使います。
とはいうものの、葦簀を使わなくなって久しくなにか寂しく思っていました。せいぜい花瓶敷やランチョンマットとして使うくらいでした。陰影のある部屋は日本家屋には本当に合うのですが、あいにく違うので・・・。
そんな折、昨夏、細い葦でつくられたバッグを見つけました。まだそんなに出回ってはいないのですが、今後は多くなるかもしれません。
日本の多湿な夏。見た目も涼しく過ごしたいものですね。
| | | 【ヨシ/アシノイロイロ】
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