| | 重要無形文化財に指定されているのは芭蕉布ではなくて、『喜如嘉の芭蕉布』ですね。倉敷紡績の大原総一郎氏に薫陶を受けた平良敏子さんが故郷の喜如嘉に帰ってから再興した織物です。30年以上前に重要無形文化財技能保持者の個人指定を打診されたのですが、『芭蕉布は一人でできるものではないから』と固辞され、団体指定となりました。その後20年以上経ち、県内の他の染織品から個人指定される方が増えた為に、周囲の進言で個人指定を改めて受けられたという経緯があります。ですから、日本工芸会などへの出品以外は、平良敏子の個人名で作者を表示することはありません。喜如嘉の芭蕉布の正しい証紙が貼ってあって、そこに平良敏子の名前があったとしたら、それは流通のどこかで書き加えられたものです。喜如嘉の芭蕉布工房や組合で署名することは絶対にありえません。よく『平良敏子さんの芭蕉布が欲しい』という声を聞きますが、喜如嘉の芭蕉布はすべてが平良敏子さんの作品であり、すべてがそうでないとも言えるのです。平良敏子さんも、嫁の美恵子さんも強くその事を意識されています。芭蕉布は最低20人の手を経て、長い年月をかけて造られる物です。造る人のきもちを考えて、大切にしていきたい織物ですね。 http://www.vill.ogimi.okinawa.jp/...
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