| | 「たけおさ」ってなんですか?
竹製の筬でございます。
筬とは、経糸を通す櫛状の機の部品で、
まあ、何の変哲もない道具なわけですが、
これが「織る」上での生産性やフィーリングに大きく影響する(らしい)のです。
▼赤く囲った部分が筬(写真は宮古上布の機)
▼竹筬研究会の筬
▼昔の筬のアップ
平成12年、ある日突然に竹筬の生産が止まりました。
一人の竹筬の羽の仕上げ工程の職人さんが亡くなったのです。
この瞬間に全国各地の竹筬の供給は事実上途絶えてしまいました。
▼筬引きの工程
無くなってわかる有難みというのでしょうか、空気のように当たり前の存在がなくなって作家さんは、やはり大変困ったそうなのです。
現在は、金筬によってその任は負われています。しかし金筬自身存亡の危機にあります!
そしてやはり竹筬じゃないとダメなところはダメなのだそうです。(下記に日本竹筬技術保存会Blogより金筬に比べた竹筬について抜粋)
良い点
・竹のしなる性質により、筬糸通しが楽にできる
・竹のしなる性質により、経糸にかかる負担が小さい
・ふんわりした性質のものが織れる
・(特に海辺地域では)錆びによって織物が汚れることがない
・金筬より軽い
・植物が原材料であることから、手になじむ
悪い点
・金筬に比べ耐久性が低い
・金筬より金額が高い
抜粋終わり
現在、京都の下村撚糸の下村さんを中心に日本竹筬技術保存会にて竹筬の復活を試みられています。試作筬は下記のような錚々たるメンバーで試織がなされています。(平成21年試織展より)
・沖縄県宮古織物事業協同組合
・神樹工房:神里佐千子(宮古上布・沖縄県宮古島市)
・新垣幸子(八重山上布・沖縄県石垣島市)
・花城キミ(沖縄県小浜島)
・西脇ヒデ(沖縄県多良間島)
・上原美智子(沖縄県南風原町)
・大城拓也(沖縄県南風原町)
・平良道子(久米島紬・沖縄県久米島)
・桃原禎子(久米島紬・沖縄県久米島)
・鹿児島県大島紬指導センター(奄美市)
・遊生染織工房:築城則子(北九州市)
・甲木工房:甲木恵都子(郡上紬・福岡県那珂川町)
・松枝哲哉・小夜子工房(久留米絣・福岡県)
・都機工房:志村ふくみ・洋子(京都市)
・手織り工房・和:磯緋佐子(名古屋市)
・高木宏子(三河木綿・愛知県岡崎市)
・宗広尚子(郡上紬・神奈川県南足柄市)
織子さんの「空気」、竹筬の復活までもう少しでしょうか?
あ、日本竹筬技術保存会、新会員募集中だそうです。
年会費:正会員5,000円、準会員1,000円、賛助会員1口:5,000円
takeosa200307■yahoo.co.jpまで(■は@で)
一口いける口ですか? http://takeosa.blog.shinobi.jp/
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2012/10/31更新 2011/10/25 登録 2232クリック/ 10回更新 |
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