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調べれば調べるほど、ちゃんとした布を洗うには最適な洗剤だと分かってきました。
 
今、普通の洗濯も、無患子の実で洗っています。
 
環境になんら負荷をかけず、さっぱりした洗い上がりで、使い心地も気分も両方いい、納得の洗濯方法です。
 
 
むくろじ【無患子】
 
ムクロジ科の落葉高木。
 
学名:Sapindus
 
ラテン語の「sapo indicus/インドの石鹸」が語源の通り、東南アジア各地で洗濯に使われてきた。種皮はサポニンを含む。種子は数珠、日本では羽子板の羽根の球に用いられた。
 
 
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種は取り除かれて、種皮が乾燥した状態で流通しています。
 
サムネイルの写真は、バリでもらってきた実で、生乾きでベトベトしていますが、帰国後にネットで入手したインド産の物はもっと乾燥していました。
 
(※写真はクリックすると拡大します)
 
木綿の小袋に、実を6個〜8個ほど入れて、風呂の残り湯を溜めた洗濯機に投入。少しふやかしてから洗濯機を回すと白い泡がたちます。【A】
 
水は無患子の成分が溶け出るせいか少し茶色っぽくなります。プルーンのような甘酸っぱい匂いがします。
 
そこに洗濯物を入れて、通常通りに洗うだけです。泡は消えますが洗浄効果は効いているようです。【B】
 
一度洗濯物を脱水して、すすぎは真水で軽く一回で大丈夫です。無患子の成分が残っていても問題ないので、石鹸のように念入りにすすぎをする必要がありません。節水できてとても楽。小袋ごと絞って干して、だいたい3回くらい使えます。使い終ったカスは裏庭に撒いて土に還します。【C】
 
木綿や麻の着物を洗う時は、金たらいで手洗いします。石鹸よりも洗い上がりが爽やかで、植物繊維を植物で洗うのはピッタリなのだと実感できました。
 
ビンハウスの絹のスカーフも洗ってみましたが、問題ありませんでした。
 
 
 
 
【A】_きれいな白い泡
 
 
 
 
【B】_洗濯物を洗う
 
 
 
 
【C】_泡立たなくなったカス
 
 
合成洗剤&柔軟剤で洗った布が、美白した肌に厚化粧している状態だとすれば、無患子の洗濯は、布本来の風合いを活かしすっぴん美人を発見する感じ。
 
昔ながらの洗濯の仕方は、布にとって最適な洗い方でした。
 
引き続き、無患子の洗濯を極めたいと思います。
 
 
★2016.07.30追記
 
今も私は、日々の洗濯にむくろじを使っています。
 
 
※ 教えてくれたバリの友人のレポート http://www.dapurbali.com/...
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 2016/7/30更新 2011/12/17 登録 2604クリック/ 2回更新 |  
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