「液晶を見ていたROMA」
帰国前日のROMAは、日曜日だった。
日曜日のROMAは、何にもすることがない。
だって、お店やおいしいリストランテは全部閉まっているんだもん。そこでってわけではないけれど、ROMAをドライブすることにした。ナビゲーション役は、助手席に座る私の役目。
いやぁしかし、ROMA旧市街のドライブは地獄の沙汰でやらなきゃよかったと思うほど、とにかく疲れた。だってだって、車がやっと通れる幅位の小道で、さらには迷路のような一通の嵐。しかも名所ポイントの近くになると観光客が列をなしてゾーロゾーロ道幅いっぱいに歩いている。はぁぁぁ〜。
したがって、ちょっと車を停めてゆっくり考える...なんて事は完全に無理!
そんな状況で、運転以外は脳味噌空っぽのドライバー相手に、先読みしつつ「その先の五差路を三時方向、すぐ突き当たるから右。」とかやらないといけない。しかも、初めての街で。(笑)こんなこと無謀以外のナニモノでもない。
さて、手元には普通の観光客向け地図と一緒に、"PSION 5mx"が握りしめられている。今回の旅は、今後の海外ロケにおいてPDAだけで、通信やら諸々がイッパツクリアになるかどうかのテストも兼ねていた。そこで、今回新たにインストールしていったものは、下記のアイテム。
●Hardware
1. Palmtop GPS (Palmtop)----------GPSユニットね。
2. 128MB Memory Card----------データ用メモリカードね。
3. Travel Modem(Psion)----------56Kの赤外線モデムね。
●Software
1. Route Planner - Europe (Palmtop)----------ヨーロッパ版ルートマップね。(GPS対応)
2. Street Planner'99 - Europe (Palmtop)---より詳しい市街地図バージョンね。(GPS対応)
3. Berlitz Phrase Book----------13か国語変換フレーズソフトね。
まぁ、E-Mailや会話ソフトは、想像通りそこそこ活躍してくれた。今回はバックアップでPowerbookも持っていってたしね。問題は、日本ではソフトが無いためテストが出来なかったGPS関係。気分はダメモトだった。ところがこれが、ナントそこそこ使えたんである。勿論、専用のカーナビの様にはいかないけれど、現在自分がどこにいるかポインタとストリート名で教えてくれるし、市街地図バージョンの方は一方通行までちゃんと記載されている。特にMATERAという南の街からROMAに移動した時は、こんなにちっこいPDAの癖にとっても頼りになった。大きくアウトストラーダ(高速道路)で移動する時は、欧州はこれでバッチリだ。ROMAも旧市街でなければ充分使えた。でも、旧市街に関してはもう少し修業が必要、っつーか、初めてROMAを訪れて旧市街をスイスイ走れる人がいるならお目にかかりたいね、アタシは。でも、一日中走り回ったおかげで、随分ROMAの旧市街は土地勘が養われた。次に行った時は、もっとマシに走れると思う。(次があるのか?)
そんなわけで、私はROMAの街中は、名所旧跡はおろか窓からの町並みもちゃんと見てない。だって、半分くらいは地図とPSIONの液晶画面を見ていたんだもの。う〜ん、なにやってんだか。(笑)